納豆という概念さんの映画レビュー・感想・評価

納豆という概念

納豆という概念

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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.4

オチ周辺まではありがちなホラー感満載だったが、正体が判明してからラストシーンまでで多少深まっていく。
とはいえ全体的には良作とも駄作とも言えない映画だったな、という感じ。

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.9

かなり良い。
登場人物の動機がもれなく弱いので、話のスジとしてはちょっと疑問に思う部分もあったりするのだけれどまずアクションがいい。
眠っていた中学生的な感情を揺さぶるセリフに、半分笑いつつも痺れてし
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.6

全体の雰囲気も後半のストーリー展開も、深読みしようと思えばいくらでもできそうなテーマももれなく好み。
フェイクドキュメンタリーであるがゆえに、最後らへんはしっちゃかめっちゃかでいまいち入り込みきれなか
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とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

1.9

原作の良さをもれなく打ち消した作品。
出演者の問題とか関係なく、普通に話が面白くない。
原作でビッグマスターフライから受け継いだ設定の「Juicy & Crispy」をあんな凡曲にしたのは許さない。

デス・レース(2008年製作の映画)

3.0

リメイク元に比べると見辛いし、ドラマに振り切れてるわけでもない。
午後ローでたまたまやってたら当たりレベル。

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.7

フュリオサを観ることで、前作がさらに面白く感じる。
(嫌味ではなく、本作が前日譚としての役割を十二分に満たしているがゆえ)
前作でチラッと出てくるか、コミック版で描かれるだけだったガスタウン、弾薬農場
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エクソシスト(1973年製作の映画)

3.8

恐怖の報酬に並ぶフリードキンの傑作。スパイダーウォークが見れるのはディレクターズカット版だけだから気をつけよう。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.5

オチはいい感じ。あまり怖くはないし、あまりグロくもない。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.3

好みのモチーフやオマージュは多かった。
鬼太郎誕生と言われるとどうしても墓場鬼太郎を思い出してしまい(実際に繋がってはいた)、あの不気味でおどろおどろしい雰囲気を期待した分そこは少し物足りなく感じてし
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.0

作中山積みになった小さな苛立ちは、客観的に見るとラストの出来事では到底救われきれないぐらいの量に思えるのだが、エンドロールの静かな曲を聴きながら「なんか良かったんだな」って思えるのはすごい。

シティーハンター(2024年製作の映画)

3.2

鈴木亮平の話題しか出ない時点でお察しだけど、中身は正直物足りない。シリアスに振り切れているかと思うとそうでもなく、原作で挟まれる笑えるくだらなさもとって付けた感じ。冴羽獠だけ。
あんま関係ないけど華村
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.7

マリーナが強いのと、少ないながら理解者もいる環境が、より辛い。

花を喰う蟲(1967年製作の映画)

4.0

ハマの工場勤めで鬱屈とした日々を過ごしていた奈美が、香本という男の復讐劇に巻き込まれるピカレスクロマン。
香本の暗躍もありモデルとして地位を得た奈美は、爪先から頭のてっぺんまで悪い男に染まってしまう。
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.5

アクションシーンも「実はアイツが」的なドラマももれなく最低限。
90分かけてジョーとニーナの人となりを知っていくだけの映画で、それすらもほとんど説明はされないのだけど、クソ最高ってことだけはわかる。
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

王道すぎるけれど、ポイントポイントで少しだけ予想を超えてくるから冷めることがない。
おまけに王道ゆえにかなり熱い。
演奏シーンはどれも秀逸で、ちゃんとイメージしていた宮本大っぽさがある。演奏を担当した
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

TENETで振り落とされた経験があるので若干不安だったけれど、これは良かった。

前評判で原爆投下の成功を喜び高揚する人たちの姿が不快だったというコメントを見た気がしたが、実際にはその様はどう見てもお
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.7

ゲロ虫みたいな敵をぐっちゃぐちゃにするだけの映画。去年劇場で観ていたらおそらくベストに食い込んでた。

中盤ややだらける感じはありつつも、序盤のインパクトとオチの良さでお釣りがくる。

肉体的にも精神
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.3

ウェス・アンダーソンお試しセット。
短くてちょうどよかった。
つまりそういうことって感じ。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

けっこうな人が逆の意見を持つような気もするが、ミッドサマーより「嫌さ」が身近に思えて、こちらの方が楽しめた。
観たらなんだか熱っぽいし喉もイガイガする。(仕事の合間なのに)
これが映画館の密な環境のせ
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.7

無垢ゆえに生まれる残酷さと、無垢ゆえに違和感なく浸透していく救いを完璧に描く手腕はさすがセリーヌ・シアマ。
心の微細な動きに潜む光と影を捉えるのがうまい。
そしてそれを感じて、心動かされる自分自身も救
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

一見チープにも感じてしまいそうなファンタジーな世界観、ベラとの対比でわかりやすく哀れな男たち、音楽もちょっぴり古くさく、「なんだこの変なCG?」と感じるような映像、だけどそれがいい。

食べ物の好き嫌
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

お金かけてスプラッターって時点で良い。
若干大袈裟だけどワールド・ウォーZぐらいの気概を感じた。
はるか昔、エ◯漫画のネタで使われていた眼球姦をこの時代に見られるとは思わなかった。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

令和版陰翳礼讃であり、小津であり、アメリ。
清貧の美しさを描き切っていたし、ふと交流が生まれる女性たちがさしたる爪跡を残さず(めっちゃ褒め言葉)通り過ぎる様は、一番キレッキレだった頃の春樹作品みたいだ
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.9

本格的なボクシングパートまでわりと時間がかかるのだけど、本作の魅力は鬱屈とした日常のなかにある一子という人間の機微だと思うので、むしろいい。
報われ方がささやかすぎるのも個人的にすごく好みで食らった。
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

エスター感がある続編で、エスターのルーツを垣間見れたのは楽しかったけれど、今作のキモになっているどんでん返しは前作のそれよりかなり小粒。
恐ろしさってよりはホームアローンな後半は、むしろエスターを応援
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

山崎貴監督は「ドラゴンクエスト ユア・ストーリーズ」のおかげで信頼度0どころか-1.0だったのだけど、これは傑作も傑作だった。

山崎貴節的なストーリーはあれだが、時代設定の勝利。この時代とゴジラとの
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ笑った。
登場人物は基本人間の嫌な部分を濾して固めたような性格だし、ヴィーガンたちももれなくイカれている。
だが、ウィニーの死が逮捕のきっかけになるだけではなく、ヴィンセントはイラン豚を消
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バービー(2023年製作の映画)

4.0

マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングがバービーとケンそのもの。バービーランドも鮮やかで観てるだけで楽しかった。
序盤から中盤にかけてはコメディとブラックな部分をうまく混ぜて説教臭さを絶妙に消したメ
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(2023年製作の映画)

3.8

首が持つ意味のデカさやら男色やら、スクリーンの前に座る現代人の我々が抱く違和感みたいなものを農民出身の秀吉が代弁してくれるのに笑った。
しかし、その秀吉含め登場人物全員が目指す「天下」や、椅子の奪い合
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

ギャグはお寒いがそんなもん関係ないくらい話の筋が良かった。
なんやかんやこういうテーマは好き。
今の映像技術なら実写版千年女優もイケるかもしらん。
それはそうと公式からでてるあのPVは普通にネガキャン
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

2.5

フレディvsジェイソンを反面教師にしたらしいけどむしろ教科書なのでは?
貞子と伽倻子の対決という面白みだけに感じた。

食人族(1981年製作の映画)

3.6

時世もあって色々言われがちな本作だけど、中身は硬派だしメッセージもある。

ヤマモモ族の怒りに触れた4人は、パッと見昨今の悪ノリユーチューバーのノリに見えるが、誤解を恐れずに言うと過酷かつ特殊な環境下
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.8

前作Xを補完して、次作に繋げていく作品としては満点。ミア・ゴスは演技も衣装も素敵だった。
しかし「おい、B級ホラーオタクよ、こんなん好きじゃろ?」「はい〜!しゅきですぅぅぅ!!」な前作に比べると、やや
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.2

本筋のインパクトが薄く感じた。リディアを中年のおじさんに変えたとしても違和感がなく、破滅に導くそれぞれのエピソードはどこかで見たようなものばかり。
ケイト・ブランシェットの怪演は感動ものだが、私個人の
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.6

子供のころの記憶を懐かしもうと吹き替え版で観始めたのだけど、途中から言語版に変更。これが大正解だった。他の役者と比べて良い意味で浮いてしまうぐらいアリエルの歌がすごい。
世間で色々言われていた通り、正
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