オチ周辺まではありがちなホラー感満載だったが、正体が判明してからラストシーンまでで多少深まっていく。
とはいえ全体的には良作とも駄作とも言えない映画だったな、という感じ。
かなり良い。
登場人物の動機がもれなく弱いので、話のスジとしてはちょっと疑問に思う部分もあったりするのだけれどまずアクションがいい。
眠っていた中学生的な感情を揺さぶるセリフに、半分笑いつつも痺れてし>>続きを読む
全体の雰囲気も後半のストーリー展開も、深読みしようと思えばいくらでもできそうなテーマももれなく好み。
フェイクドキュメンタリーであるがゆえに、最後らへんはしっちゃかめっちゃかでいまいち入り込みきれなか>>続きを読む
原作の良さをもれなく打ち消した作品。
出演者の問題とか関係なく、普通に話が面白くない。
原作でビッグマスターフライから受け継いだ設定の「Juicy & Crispy」をあんな凡曲にしたのは許さない。
リメイク元に比べると見辛いし、ドラマに振り切れてるわけでもない。
午後ローでたまたまやってたら当たりレベル。
フュリオサを観ることで、前作がさらに面白く感じる。
(嫌味ではなく、本作が前日譚としての役割を十二分に満たしているがゆえ)
前作でチラッと出てくるか、コミック版で描かれるだけだったガスタウン、弾薬農場>>続きを読む
恐怖の報酬に並ぶフリードキンの傑作。スパイダーウォークが見れるのはディレクターズカット版だけだから気をつけよう。
オチはいい感じ。あまり怖くはないし、あまりグロくもない。
好みのモチーフやオマージュは多かった。
鬼太郎誕生と言われるとどうしても墓場鬼太郎を思い出してしまい(実際に繋がってはいた)、あの不気味でおどろおどろしい雰囲気を期待した分そこは少し物足りなく感じてし>>続きを読む
作中山積みになった小さな苛立ちは、客観的に見るとラストの出来事では到底救われきれないぐらいの量に思えるのだが、エンドロールの静かな曲を聴きながら「なんか良かったんだな」って思えるのはすごい。
鈴木亮平の話題しか出ない時点でお察しだけど、中身は正直物足りない。シリアスに振り切れているかと思うとそうでもなく、原作で挟まれる笑えるくだらなさもとって付けた感じ。冴羽獠だけ。
あんま関係ないけど華村>>続きを読む
ハマの工場勤めで鬱屈とした日々を過ごしていた奈美が、香本という男の復讐劇に巻き込まれるピカレスクロマン。
香本の暗躍もありモデルとして地位を得た奈美は、爪先から頭のてっぺんまで悪い男に染まってしまう。>>続きを読む
アクションシーンも「実はアイツが」的なドラマももれなく最低限。
90分かけてジョーとニーナの人となりを知っていくだけの映画で、それすらもほとんど説明はされないのだけど、クソ最高ってことだけはわかる。>>続きを読む
王道すぎるけれど、ポイントポイントで少しだけ予想を超えてくるから冷めることがない。
おまけに王道ゆえにかなり熱い。
演奏シーンはどれも秀逸で、ちゃんとイメージしていた宮本大っぽさがある。演奏を担当した>>続きを読む
TENETで振り落とされた経験があるので若干不安だったけれど、これは良かった。
前評判で原爆投下の成功を喜び高揚する人たちの姿が不快だったというコメントを見た気がしたが、実際にはその様はどう見てもお>>続きを読む
ゲロ虫みたいな敵をぐっちゃぐちゃにするだけの映画。去年劇場で観ていたらおそらくベストに食い込んでた。
中盤ややだらける感じはありつつも、序盤のインパクトとオチの良さでお釣りがくる。
肉体的にも精神>>続きを読む
ウェス・アンダーソンお試しセット。
短くてちょうどよかった。
つまりそういうことって感じ。
けっこうな人が逆の意見を持つような気もするが、ミッドサマーより「嫌さ」が身近に思えて、こちらの方が楽しめた。
観たらなんだか熱っぽいし喉もイガイガする。(仕事の合間なのに)
これが映画館の密な環境のせ>>続きを読む
無垢ゆえに生まれる残酷さと、無垢ゆえに違和感なく浸透していく救いを完璧に描く手腕はさすがセリーヌ・シアマ。
心の微細な動きに潜む光と影を捉えるのがうまい。
そしてそれを感じて、心動かされる自分自身も救>>続きを読む
一見チープにも感じてしまいそうなファンタジーな世界観、ベラとの対比でわかりやすく哀れな男たち、音楽もちょっぴり古くさく、「なんだこの変なCG?」と感じるような映像、だけどそれがいい。
食べ物の好き嫌>>続きを読む
お金かけてスプラッターって時点で良い。
若干大袈裟だけどワールド・ウォーZぐらいの気概を感じた。
はるか昔、エ◯漫画のネタで使われていた眼球姦をこの時代に見られるとは思わなかった。
令和版陰翳礼讃であり、小津であり、アメリ。
清貧の美しさを描き切っていたし、ふと交流が生まれる女性たちがさしたる爪跡を残さず(めっちゃ褒め言葉)通り過ぎる様は、一番キレッキレだった頃の春樹作品みたいだ>>続きを読む
本格的なボクシングパートまでわりと時間がかかるのだけど、本作の魅力は鬱屈とした日常のなかにある一子という人間の機微だと思うので、むしろいい。
報われ方がささやかすぎるのも個人的にすごく好みで食らった。>>続きを読む
エスター感がある続編で、エスターのルーツを垣間見れたのは楽しかったけれど、今作のキモになっているどんでん返しは前作のそれよりかなり小粒。
恐ろしさってよりはホームアローンな後半は、むしろエスターを応援>>続きを読む
山崎貴監督は「ドラゴンクエスト ユア・ストーリーズ」のおかげで信頼度0どころか-1.0だったのだけど、これは傑作も傑作だった。
山崎貴節的なストーリーはあれだが、時代設定の勝利。この時代とゴジラとの>>続きを読む
めちゃくちゃ笑った。
登場人物は基本人間の嫌な部分を濾して固めたような性格だし、ヴィーガンたちももれなくイカれている。
だが、ウィニーの死が逮捕のきっかけになるだけではなく、ヴィンセントはイラン豚を消>>続きを読む
マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングがバービーとケンそのもの。バービーランドも鮮やかで観てるだけで楽しかった。
序盤から中盤にかけてはコメディとブラックな部分をうまく混ぜて説教臭さを絶妙に消したメ>>続きを読む
首が持つ意味のデカさやら男色やら、スクリーンの前に座る現代人の我々が抱く違和感みたいなものを農民出身の秀吉が代弁してくれるのに笑った。
しかし、その秀吉含め登場人物全員が目指す「天下」や、椅子の奪い合>>続きを読む
ギャグはお寒いがそんなもん関係ないくらい話の筋が良かった。
なんやかんやこういうテーマは好き。
今の映像技術なら実写版千年女優もイケるかもしらん。
それはそうと公式からでてるあのPVは普通にネガキャン>>続きを読む
フレディvsジェイソンを反面教師にしたらしいけどむしろ教科書なのでは?
貞子と伽倻子の対決という面白みだけに感じた。
時世もあって色々言われがちな本作だけど、中身は硬派だしメッセージもある。
ヤマモモ族の怒りに触れた4人は、パッと見昨今の悪ノリユーチューバーのノリに見えるが、誤解を恐れずに言うと過酷かつ特殊な環境下>>続きを読む
前作Xを補完して、次作に繋げていく作品としては満点。ミア・ゴスは演技も衣装も素敵だった。
しかし「おい、B級ホラーオタクよ、こんなん好きじゃろ?」「はい〜!しゅきですぅぅぅ!!」な前作に比べると、やや>>続きを読む
本筋のインパクトが薄く感じた。リディアを中年のおじさんに変えたとしても違和感がなく、破滅に導くそれぞれのエピソードはどこかで見たようなものばかり。
ケイト・ブランシェットの怪演は感動ものだが、私個人の>>続きを読む
子供のころの記憶を懐かしもうと吹き替え版で観始めたのだけど、途中から言語版に変更。これが大正解だった。他の役者と比べて良い意味で浮いてしまうぐらいアリエルの歌がすごい。
世間で色々言われていた通り、正>>続きを読む