永遠の秩序を求めて絶望する?
冒頭、太陽系の動きの再現は端的に物語全体を示唆していて震えた。
新鮮な空気を入れますよ、のところの本当に鼻が透き通る感じとか、太陽は永遠、見世物は見た?▶太陽に向かって歩>>続きを読む
イメージの魅力はアンダルシアの犬に劣る。
恋愛映画なのだけど、トイレからマグマの映像に移り恍惚とするシーンはだりっぽさ満載で良かった。
面白くないです。
手法の効果が見事に裏返るイマイチな出来。白石晃士の方が数枚上手。
モキュメンタリーという体裁をとるなら、それを徹底しなければ至る所に突っかかりが生まれてしまう。没入感のための装置が没>>続きを読む
ホルモンの包丁ハサミカッターナイフドスキリを思い出すイメージの変遷。
自然に反復はあり得ないので、それだけでどきっとする良さはある。
広い。そして面白い。
一作目よりも各陣営の目的が明確で主人公の人間関係に恋愛要素が加わり、sfアクションとドラマの良さ両方が楽しめる。
戦闘や世界を描く圧倒的な映像と劇伴に人間関係や内情の変化の細やか>>続きを読む
脚本は二転三転して展開もスピーディで一作目に劣らず面白い。
かなり間が空いたので前作との確かな比較ができないが、何か新しいことをしているなというふうには思わなかった。
画面を映すことでできる小ネタはあ>>続きを読む
楽しかったけど、こういう映画だよなというのは超えない。
「犬が死なない」にどこかサメ映画的なノリを感じてしまう。
殺し方、生き抜き方が楽しい映画で、それがしっかり新鮮だった。
あの日あの時のあの人の隙間が埋まっていくような体験というよりも、当時の自分の視野が狭すぎるがゆえに、出てくる人たち各々に自身の影をみるという体験だった。まぁそれさえもカメラに映されていたけれど。
だか>>続きを読む
MONDAYSへのアイデア。
タイムループが単なるギミックではなく退屈な日常の比喩になるという構造に気づけるのがすごい気がする、他にあったかな?
あと、ツイてないなぁ程度の不運に落ち込む人にグッときて>>続きを読む
ほぼ総集編だが、音楽やセリフが差し替えられている(違う声優?)箇所も多い。
思い出される名シーンの数々が全て見られないのは仕方ないとして、総集編を劇場版と謳うのは謎。
良いものぶつ切りでもまだ良さがあ>>続きを読む
良かった。
喋るのを辞めた、と同時に抵抗するロバを映すとか、犬が指を舐めるタイミングとか、とにかくセリフと演出が全編にわたって緻密で感服。
音楽も良く、zooでマイケル・ナイマンを嫌いにならないでよか>>続きを読む
生と死を司る結合。
構図、白と黒、双子、身体、人間と動物など様々な対称を通して鏡向かいの存在の相互補完性を語り、生と死の境界を曖昧にする試み。
?
どうにか考えて出てきたのがこのくらいで、正直よく分か>>続きを読む
新人類の象徴、臓器の変容。
クローネンバーグらしいゾンビ映画解釈であると共に、最新作まで貫徹しているクローネンバーグの性癖に敬服せざるを得ない。まぁでも確かに、人間という形を保ったまま新人類へと移行す>>続きを読む
何か足りない、どこか落ち着かない。
だから動きつづける、というのは非常に力強いのだけどパワフルに描かれていなくて、当然でしょ、という静かさ。
え?歩かないの?と、足を止める自分に真顔で声をかけてくる感>>続きを読む
伝統が時代によって変化を要請されるとき、正直どうするべきとは決め難い。
劇中では祭りの規則が差別意図とほとんど同化していくが、実際のところ、(発端はどうであれ)ここに差別意図を見出すのは過剰な気がしな>>続きを読む
当時、トラウマになったのを覚えている。
見返してみるとそれもあってか、ホラー部分はなかなか良いと感じる。
デザイナー、衣装は異常に良い仕事をしていると思う。
他はもう。。。。
真実の作り方。
社会的真実において体験者の主観よりも合理的に見えて分かりやすい想像上の客観が優遇される。
何が真実か不明なときに必要なのは、最終的には曖昧なまま決断を下すこと、というのは千葉雅也も書い>>続きを読む
展開に無理があれば描いていることに納得もいかない、アイデア先行の駄作だと思う。
愛の本質はそこじゃない、と言いたいのは分かるけど整形大国化問題を引き合いに出すとちょっとズレているように感じる。
社会的>>続きを読む
愛とは厳格な調律と頭で理解する中年女の、性愛との邂逅。
過剰に情緒を排したトイレでの射精ゲーム、涙なんて排泄でしょうという態度、また、排泄が管理から逸脱した自分を綺麗にする手段という感覚、笑った。
静>>続きを読む
外は欲望のままに手を出し、中では結婚までプラトニックを貫く(たとえそれがグルーミングであっても)相思相愛がある。どうしても、何かを踏みつけて生きていかなければならない私たちの幸せ。これは一つの究極だけ>>続きを読む
長ぇ。
約10年時を共にしたシリーズの完結という感慨はややあれど、名前のない男は長く引っ張る敵としては魅力に欠けるし、初っ端の演説もラジオの演出もダサいと思ってしまうし、自身の趣向の変化を感じた。
キ>>続きを読む
さよならだけが人生だ(だから全部忘れたい)
が
さよならだけが人生ならば また来る春はなんだろう
になる過程。
ギリシャの奇妙な波、という括りがいったいどういう基準のものなのか不明だが、アッテンバーグ>>続きを読む
jホラー的という言葉が昨今のjホラーを鑑みると侮辱になっているのではと考えてしまうけれど、ビジュアルや演出に呪怨感がありなかなか良かった。
事故のシーンで挟まれるカットに無駄が多かったり、なんとなくあ>>続きを読む
コーエン兄弟のいつもの「悪に手を出した人間がその悪に飲み込まれていく」に珍しく最後まで抵抗した主人公だった。
コーエン兄弟独特の観賞後の浮遊感、どうせ細かに意図があるんだろうけどわからねぇという感じ。>>続きを読む
鑑賞後にどういう背景を持つ映画かを調べたのだけれど、それにしてもよくわからなかった。
ズラウスキーとかゴダールとかの詩的なセリフが続いて会話が意味不明なのではなく、一度離席して戻ってきた時の会話のよう>>続きを読む
思い出の映画、17年前とか。笑
分かりやすいリアクション、脚本。
金角、横尾忠則にしか見えないな。
設定や世界観の奇妙さはあるが展開は至って論理的で、まともな映画を見たという印象が残る。
際立った奇妙な演出や謎が一見では見当たらない(例えばブルドッグアヒルは奇妙ではあるがそれ自身で完結しているモチー>>続きを読む
走り出したら止まらないズラウスキー。
冒頭、居住まいを正すカッコ良さでかなり興奮したのだけど、あとはほとんど意味不明のエネルギーのトゲ。
ポゼッションとコスモスの間にある作品ということに納得しかない、>>続きを読む
やばすぎ笑
ランティモス映画に共通する「代替可能性」についてかなり直接的に描いた映画。
好きな俳優、歌手、過去の出来事、それをこなせば代替可能になってしまう世界。
その皮肉。
ダンサーとコーチ、医療従>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作のあの空気感は漫画という表現方法がフル活用された故に成立していたものだったので、どうだろうと思ったけど面白かった。
学校の中にも逃げ場を設置することが、単に実写化するだけではきついであろう成田と聡>>続きを読む
金の集まるものが偉いという資本主義の虚構をエイリアンによる支配社会、格差社会を生きる絵描きの主人公を通して描く。
エイリアンのコミュニケーションいいな、ああいうの興奮する。
ある人間の蒸発を探るドキュメンタリーという名目で、カメラの恣意性を記憶の盲信と重ねる。
記憶が抱えた負債は思い込みという利子で膨れ上がってはいないか?という、連帯感の強い社会への少しばかりの解放のよう>>続きを読む