シルバーブレットさんの映画レビュー・感想・評価

シルバーブレット

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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「たとえ快適だとしても、自分の人生が第三者の手の中にあった時、それは満足できる人生と言えるのか。」トゥルーマンのあの選択が人間全員に通ずるわけではないのは自明であり、むしろ物語的なカタルシスより、この>>続きを読む

HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.5

青春時代特有の熱に浮かされたような気分、何か淡いベールに包まれたような空気、懐かしいよりも痛々しい心持ちになりながら物語を追ってたが、終盤怒涛のクライムサスペンス的な展開で夢から覚めた感覚。

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.5

意外な展開になりそうな文脈で物語が進むわりには、オチは想定内で終わってしまい少し消化不良。度々挟まれる沖縄社会への口撃も浮いてた気がする。でもエンタメサスペンスとしては十分面白かった!

NN4444(2024年製作の映画)

3.5

ホラーというより、日常生活で僕らの意識にも入れていないことの中に、「実は底が抜けている」部分が潜んでいることの不穏さを描いている感じだった。

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.5

お笑いの構成作家を志望するツチヤが、自身の目標到達と引き換えになるような形で「地獄」(作中の台詞)を目撃することとなる。なぜそこまで地獄なのか?それがツチヤ本人にも僕ら観客にも今ひとつわからないまま、>>続きを読む

仮面ライダー555(ファイズ) 20th パラダイス・リゲインド(2024年製作の映画)

3.7

あの頃(20年前)の空気感がそのまま残留してような質感に触れられたのが、まずゾクっとしたポイント。そして「本質的な悪の親玉を暴き、それを駆除することで解決」という構図を尽く拒否するような、途方もなさを>>続きを読む

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.5

物語自体に関しては個人的なウェットな部分に触れてくる内容でありしんみりくるものがあったけど、人物感のやり取りに現実味を感じられなくてハマりきれないのが本音。

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

中盤、王子が国王の陰謀で殺害される辺りからどんどんパニック要素強めになり、しかも話が悪い方に転がることが読める展開になったのが個人的にハマれなかった。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

自身の母親への恐れから生まれた誇大妄想。それに怯え続けて逃走を重ねるボー。妄想と現実の線引きがもはや意味をなさないほどに恐れは現実にあってボーを傷つける。恐怖を描きながらも基本はコメディータッチなため>>続きを読む

すべて、至るところにある(2023年製作の映画)

3.8

スポメニックというモニュメントが意味ありげに何度も映る。スポメニックは勿論人工物だが、不思議と無機質な感じはせず、逆に現代社会の方がよほど無機質で冷たいような対比になっていると感じた。

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.0

原作未鑑賞なので申し訳ないですが、それを考慮しても全体的なキャラや展開の「歯切れが良すぎる」感じがどうしてもハマりきれなかった。

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.0

どうでもよさそうな会話から核心めいた行動に行くと思いきや、そこかで途切れて、でも途切れながらも続いていく。「会話が明朗快活でなければならない」というある種の脅迫観念めいたものを抱いていた(現在進行形で>>続きを読む

野球どアホウ未亡人(2023年製作の映画)

3.5

巨人の星を一通り見たことあるからかろうじて笑いのポイントについていけた気がするけど、その文脈を知らない人たちはどう楽しめばいいかわからなくなるかもしれない。という真っ当な意見を言うのも馬鹿らしくなるく>>続きを読む

復讐のワサビ(2024年製作の映画)

3.5

独特の世界観。かなりクセがあるので、人を選ぶかも

黄龍の村(2021年製作の映画)

4.2

面白かった!純粋なホラー映画を求めていた人は肩透かしを食らった気分だとは思うけど、この約1時間という短時間で詰め込められる最大限の娯楽性が詰まっていると思う。取ってつけたような恋愛要素とか人間ドラマが>>続きを読む

放課後アングラーライフ(2023年製作の映画)

4.0

釣り映画というより、釣りが少女たちの友情や成長の足掛かりとして描かれている群像劇。主人公の少女・めざしは、転校先の高校で同級生から唐突に釣り部に誘われたが、前の高校で友達だった子たちからひどい苛めを受>>続きを読む

この日々が凪いだら(2021年製作の映画)

3.7

記録。
シモキタエキマエシネマK2 オールナイト上映にて

まなみ100%(2023年製作の映画)

3.0

憧れの人の心情をあえて描かないことで、自分ではどうにもならない存在としてのエモさを出す演出があるのは承知してるし、そんな映画で好きな映画尾沢山あるのだが、本作でまなみがあのような行動を取りながらまなみ>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.0

原作を忠実に再現していたとは思うけど、わざわざ実写にしてまで描こうとしたものが原作の焼き直しだということの幻滅感が個人的に否めなかった。まあアニメ実写とはそういう物だと言われてしまえば返す言葉も無いが>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

ベラの心象風景というべきか、本作で描かれる独特な世界像にまず呆気にとられる。中世ヨーロッパ(全く知識無いので私個人が想像してる中世)の街並みに近未来的なロープウェイが上空を走っていたり、絵画タッチの、>>続きを読む

狭霧の國(2020年製作の映画)

4.0

人形劇なのに、ある意味実写以上にリアルな空気感。子供のころに感じてた得体の知れない恐ろしさみたいな物をこの映像によって惹起されたからだろうか。怪獣の鳴き声が、おどろおどろしい無機質なサイレンのようにも>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

序盤から信じられないことが連発するので、「現実的じゃない」と冷静に見ようとするネジが外されて、シンプルに映像内で迸るパワーに身を預けるようにして観れた。打撃の音がここまで生々しいアクション映画は観たこ>>続きを読む

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

3.5

カラー版よりは嘘っぽさが抜けていた気がする。でもやっぱり人間ドラマはあくまで映像の中だけだと割り切ってみないとキツイかも

女優は泣かない(2023年製作の映画)

3.7

ADのそそっかしい感じと、女優の家族関係のギクシャクした描写が良かった。

名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

4.0

テレビ放映されたものの総集編。ただしサントラが総集編に合わせて所々改変されていて興味深かった。以下少々ネタバレ。




















全体的に「世紀末の魔術師」テイストが濃かった。
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