Kanaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.0

美人OL殺人事件をテーマに、マスコミを揶揄する映画。
井上真央の、その辺にいそうなちょっと変な人って感覚がとても上手。
メインパーソナリティーのはずの綾野剛は意外と見せ場が少ないのだけど、染谷将太はじ
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シンデレラ(2021年製作の映画)

2.0

ハイスクールミュージカル風シンデレラ。
歌もドレスも綺麗で面白いけど、一本調子でちょっと飽きてしまう。
浅く広く、ジェンダーフリーやダイバーシティに配慮してる現代風の雰囲気。
それなりに楽しく、元気が
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エスター(2009年製作の映画)

3.0

孤児院から引き取られた変わり者の女の子が、幸せな家庭を壊していく話。
最初はミステリー、次にスリラー、その後ホラーで、最後はアクション。
綺麗に伏線回収して、少しずつネタが解き明かされていくのがとても
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アルカディア(2017年製作の映画)

2.0

集団カルト村の実態を暴く映画かと思いきや、なんか違う方向に。
不気味さを演出するあらゆるテクニックが盛り込まれていて、
ちょっとチープなところもあるけど逆に笑える。
でも全体としてはなかなか理解しづら
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

2.0

ある誘拐事件の全貌を、電話番を介して暴く一風変わったミステリー。
主人公は112番(110番のヨーロッパ版)の対応係。
訳ありで一時的に左遷されている刑事のようで、その本能によって一本の電話から誘拐事
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

2.0

女性の知性や野心が見下されていた時代に、4姉妹が選んだそれぞれの人生の決断の追想録。
4人それぞれ違う理想を抱いているのに、自分の正義を真っ向から信じられる生き方は美しい。
そして主人公たちは、理解あ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.0

女性の生きづらさをハードにキャッチーに描いた社会派ドラマ。
キャリーマリガンのカジュアルな可愛さや、ハーレクインを思わせるビビッドな色使いが物語をキュートに鮮やかに彩るけれど、この映画の問うことは最初
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

2.0

移民問題をテーマにしたミュージカル映画。
今話題の移民問題を世の中に広める手段として、
2世代、3世代、4世代と、移民コミュニティから抜け出せない貧困問題などがいろいろな視点で語られていて、
こういう
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.0

殺さない殺し屋のコメディアクションエンターテイメント。

めちゃめちゃおもしろかったー!
CMが笑い強要してくる安っぽい出来だから期待してなかったんだけど、見たらめちゃめちゃ本格派でした。
キャストも
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.0

普通の人間が猟奇殺人鬼と関わってしまった時、どこまで変われるか、どこまで変わらずにいられるか。
オシャレサイコホラーかと思って見たら、思わず目を覆いたくなるほど怖いという…。
フカセ、凄かったです、も
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.0

愛した人を、ありのまま受け入れるとは、一体どういうことなのか。

ベンジャミンバトンやフィフティファーストデートを思い出しました。
前半と後半でテーマが異なるのがおもしろいところ。
前半のテーマは、人
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チャイルド44 森に消えた子供たち(2015年製作の映画)

2.0

独裁国家ソ連が全ての真実を歪めていく中、突然正義に目覚めた男が真実を追い求めてどこまで戦えるか、というサバイバルゲーム。
まず、歴史に疎くて設定がよくわからず、なぜソ連が事件を隠すのかずっと不思議に思
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

2.0

父親を殺した若い女性の動機を探るミステリー。
話はなかなか手が混んでいて、謎解きの面白さもあり魅せられました。
ただなんとなく北川景子が下手くそだったり、重厚感がなくてライトな印象…全体的には盛り上が
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赤ずきん(2011年製作の映画)

2.0

童話の世界にサイコスリラーを掛け合わせた作品。
まさかのマンマミーアの2人がこんなダークな世界に。
あんなに太陽が似合うアマンダセイフライドなのに、こんな雪白の青白い世界も似合うなんてすごい。
本物の
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

2.0

連続猟奇殺人鬼の表の顔。
シリアルキラーの語源として有名な彼の存在は昔から知っていたけれど、まさかこんなチャーミングな姿で描かれるとは…。
連続殺人鬼をテーマにした映画が、事件を追う人間の立場ではなく
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メッセージ(2016年製作の映画)

2.0

科学技術が発展した現代において、未知との遭遇は人間に何をもたらすか。
人間はこれまでほとんどの場合、未知のものを恐れ、力で支配しようとした。
だけど争いをやめて、お互い知恵を授けあって共存して、世界は
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野球少女(2019年製作の映画)

3.0

夢のため、不器用だけど直向きに努力する少女と、その真っ直ぐな心に動かされる大人たちの物語。

夢物語ではあるけど、逆境に心折られずにただもう淡々と努力するしかない、主人公の姿勢が切なくて胸を打つ。
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.0

アメリカの未解決猟奇殺人事件を描いたミステリースリラー。
事件を淡々と追いかけるので全体としては盛り上がりには欠けるけれど、誰か1人の感情にフォーカスするのではなく事件に関わる様々な人間を描いているの
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インターンシップ(2013年製作の映画)

2.0

営業からITへ、畑違いでもひたすら前向きなおじさん2人組のゆるコメディ。
失敗を恐れず前向きなのはいいんですが…
実際こんな人と仕事で関わったらイライラしてしまうかも。
空気が読めないことは愛嬌で乗り
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.0

家族を蔑ろにしてまで築いてきたキャリアを失ったシェフが、人生を立て直す話。
初めから終わりまでずっと、元気をもらえる映画です。
キャラクターがみんな、それぞれ欠点もあるけれど、心根の真っ直ぐな人なので
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キャッツ(2019年製作の映画)

1.0

猫の世界をテーマにした擬人化ミュージカル。

気になっていたけどあまりにも酷評されていたのでなかなか見る気になれず、気まぐれにやっと鑑賞。
これは…ダメでした…。
噂のGのシーンは予想以上の気持ち悪さ
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.0

普通よりハードルの高い同性愛だからこそ、酸いも甘いも知った大人でも簡単には踏み込めない、「好き」という感情だけの純粋な恋愛模様が浮き彫りになる。

大人になると、嘘がうまくなる。
出来ないことも出来る
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イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所(2014年製作の映画)

3.0

音楽を通して、愛や絆、悲しみや戸惑い、人生の希望を描いた話。
あらすじを全く知らずに見たので、主人公の一人語りで何かあるなと予想しつつも、まさかこんなことになるとは…。
クロエちゃんは本当に美しい。
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.0

なんの約束も形もない、「好き」という感情だけに翻弄される男女の、痛痒いけどなんだかほっこりする末路。

…リアリティ!!
すごい幸せなわけでも、すごい不幸せなわけでもなく、振れ幅広いけど結局日常に帰着
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望み(2020年製作の映画)

2.0

絵に描いたような完璧な日常が突然崩れ落ち、殺人事件の関係者となってしまった家族の物語。

堤真一の真に迫る演技はさすがですが、被害者のお葬式のシーンは本当にもうイライラしかなかった。
妹は何がどうなっ
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サラブレッド(2017年製作の映画)

2.0

全くタイプの違う2人のサイコパスが、思春期の危なっかしく純粋無垢な時期を共有して、自分の人生を見つけていく話。
リリー視点で描かれるので彼女の心情はまだわかるけれど、アマンダの家庭的背景や心情の変化は
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ジョナサン ふたつの顔の男(2018年製作の映画)

3.0

二重人格について、極めて冷静に現実的な視点で描いたスリラー。

歯ブラシもベッドも別にあって、二重人格というより、決して会えないけれど決して離れることのできないパートナーという感覚で見ているとまた違っ
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

2.0

愛されても愛されても満たされない男を愛してしまった3人の女たちの物語。
美しい映像と、素晴らしい役者陣、なのに何かが決定的に足りない。

一度でも、本気で誰かを愛したことのある人ならば、愛が人を狂わせ
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

1.0

陰キャの男の子とサイコな女の子が惹かれあって、よくわかんないことになる話。
イギリスの青春恋愛映画って現実とファンタジーが入り乱れた表現が多いけど、それにしてもこれはちょっとわけがわからなさすぎた笑
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

2.0

ボーッと見るにはいいギャグ映画、真面目に見たら見たでちょっと考えさせられる恋愛映画。

とりあえず歌唱力の無駄遣いがすごい…普通に聞き惚れます笑
主人公2人のヲタク演技は違和感があったけど、賀来賢人と
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累 かさね(2018年製作の映画)

2.0

無い物ねだりの物語。

原作では美醜への異常なまでの執着や、類い稀なる才能への妬ましさ、誰もが持つコンプレックスを醜悪に膨らませたその末路などが劇的に描かれていて、非現実的な世界感ながらもどこかリアリ
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.0

自由とは責任を伴い、囚われないことは守られないことであると、多くの生き様から語られる物語。

前情報なく見ましたが、なんとも難しいお話。
起承転結や緩急はなく、淡々とノマドという生き方が描かれます。
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

まだ社会を知らない20代前半から、人生について考える20代後半まで、一つの恋愛を通して男女の心の移り変わりを丁寧に描いたお話。

もうほんと、共感しかない。
一つ一つの仕草、台詞、カメラワークの端々ま
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