anponさんの映画レビュー・感想・評価

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

原爆の父、オッペンハイマーの半生。
めちゃ力作だけど、ノーランノーランしてるのを期待すると少し違うかもしれない。
被爆国の国民としては必見。

ところでゲイリー・オールドマン、チャーチルに続きトルーマ
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.0

天才数学者が数字に取り憑かれる狂気を描く、アロノフスキーのデビュー作。
株価で一喜一憂している身としては、ちょっと設定に無理ないかい?と思ってあまり入り込めなかった。
でも独特な世界観がカルト的人気を
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ランボー(1982年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争の英雄が排他的な街で無双するやつ。
脳筋映画だと思ってたら悲哀に満ちていてびっくり。
スタローン、いい役者じゃないか。
もちろん期待していたオーバーキルっぷりも楽しめる。

小間使の日記(1963年製作の映画)

3.5

イケてる都会の女性が小間使として働く家がキモい話。
ブニュエルでは見やすい方かな。
キモい人、嫌な人が出てくるが、ツンデレな態度で乗り越えていくジャンヌ・モローは痛快と言うべきか、度し難いと言うべきか
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.0

靴屋の重役の息子が誘拐され、身代金を要求されるお話。
被害者の三船、犯人を追う仲代、そして犯人のあの方(マジ名演)と当時の新旧スターの縮図が見える。
だんだん犯人に迫っていく展開が激アツ。
映画では憎
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ブラッドシンプル ザ・スリラー(1999年製作の映画)

4.0

バーの経営者が、妻とその間男(従業員)の調査を探偵に依頼したころから色々とめんどくさいことになるコーエン兄弟デビュー作。
この頃からうまくいかない系に手腕を発揮。
タイトルもハメットから取ってるようだ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

楽しい女二人旅のはずがトラブル起こしてさあ大変なロードムービー。
アメリカンニューシネマのノリを90年代に復活させた感。
どんどん状況は悪くなるにつれてジーナ・デイヴィスが生き生きしてくるの皮肉だね。
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モガンボ(1953年製作の映画)

3.0

アフリカで動物を捕獲している男と女2人の恋愛模様。
うーん、今まで観たジョン・フォード作品の中で一番苦手かも…。
舞台は特殊だが風と共に去りぬ亜種みたいなメンバー構成。
エヴァとグレースという違う系統
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ボーが実家に帰る悪夢的ロードムービー。
ダークサイドに堕ちたトゥルーマン・ショー。
とにかく冒頭が地獄絵図すぎて目が釘付け。
最初のパワーを維持できたら大傑作になってた気がする。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

北海道を舞台にした金塊争奪戦。
原作に非常に忠実で好感が持てる。
逆に言うとオリジナル要素少ないのでハラハラドキドキ感はない。
アシリパさんに成人してる山田杏奈を使ったのは、シリーズで考えてるなら正解
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.0

魔法が使える不思議なナニーが活躍するアレ。
とにかくアニメーションがすごい。
俳優の足の間通る時とかレイヤーしっかり考えられてるし。
あとディック・ヴァン・ダイクの芸達者っぷりよ。

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.5

月でワンオペで仕事をしている男、任務完了間際のお話。
サム・ロックウェル成分強めなので彼に飢えている方向き。
2001年〜におけるHAL的相棒が出てくると疑心暗鬼になっちゃうよね。

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

4.0

結婚記念日、妻が待つ家に夫は早く帰りたいがなかなかうまくいかず…。
センスたっぷりの短編コメディ。
車ネタ多め。ドライバーめちゃ上手いね?

日本でも観られる機会が増えたようなので、エテックスが正当に
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ビクター/ビクトリア(1982年製作の映画)

3.5

ゲイが、売れない女性歌手を「女装している男性歌手」としてプロデュースしたらバカ売れしてしまうお話。
かなりセンシティブな題材だけど、当時としては誠実に表現してるのではないかと思う。
キー低めなジュリー
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切腹(1962年製作の映画)

4.0

切腹します詐欺が横行してた時に切腹希望マンが現れ身の上話をしだす。
江戸時代の武士はつらいよ物語。
全てがバチバチに美しい傑作。
当時、仲代30歳とかなのに貫禄ありすぎてびびる。

デビルシャーク/エクソシスト・シャーク(2015年製作の映画)

2.0

悪魔に取り憑かれた(?)サメに襲われるお話。
ひどい。何これ自主制作映画?
金髪のエチエチねーちゃんがいっぱい出てきて誰が誰だか分からんし、分かっても別にメリットはない。
サメ闇堕ちの原因になる(?)
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幻の湖(1982年製作の映画)

3.5

ソープ嬢の復讐劇、でいいのかな。
だいぶ覚悟して観たため、思ったよりまともな作品だと思った。
余分な要素を詰め込みすぎたのが敗因だと思うので、脚本を削ぎ落とせばなかなかの作品になりそう。
走りまくるの
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

3.5

轢き逃げしちゃった男VS轢き逃げされちゃった男のメタリックバトル。
やや分かりづらいところはあるが、映画作りの情熱を感じさせまくって好印象。
特にストップモーションの使い方が面白い。
ドリルち○こは画
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バレエ・メカニック(1924年製作の映画)

3.5

実験映画の代表作のアレ。
数回観ているが、今回は西洋美術館のキュビズム展で流れていたのを鑑賞。
星はつけにくいので無難にしているが、結構好きなんですよねこれ。
機械的に反復する様々なモノが心地良い。
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サリヴァンの旅(1941年製作の映画)

4.0

コメディ映画の監督が、社会派作品を撮るために、貧困層の体験をする旅に出る。
段階的に旅を重ねていき、最後に真実に辿り着くのが素晴らしい。
大事なのはお金じゃなくて笑いだよね!
序盤のコメディタッチも大
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

4.0

南北戦争時、北軍の計画をたまたま聞いてしまった南部の機関車運転手が奮闘するお話。
笑ってしまうぐらいすごい。
コメディなのはもちろんだが、アクション映画、戦争映画としても秀逸。
予算いくらかけてんだと
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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.5

写真家と、本屋からモデルになった女性の恋。
出てくる人たちが協調性のないサイコパスだらけなのと、アステアとヘプバーンだと年齢差ありすぎなのがやや気になった。
ファッションをテーマにしていることもあり、
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.5

頸損の大富豪とその介護人の友情。
かなりギリギリのジョークもある。
感動系かと思って身構えてたら爽やかな作品。
良い話ではあるけど映画である説得力がいまいち感じられなかった。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.0

暴走族の少年が老人みたいな顔の少年と接触したら謎の力を持っちゃうやつ。
再見で前回は★3.5くらいの印象だったが、映画館で見たらアニメーションのレベルの高さと独特な世界観に圧倒された。

しかしこんな
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.0

アンチAIのアメリカとAIマンセーのアジアが超すごいAIとそのクリエイターを巡ってドンパチやるスターウォーズ亜種。
監督が日本推しなのか、ケンワタナベが謎に日本語を喋る。
G-13、G-14というアメ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

ノルウェーの団地で繰り広げられるキッズたちのサイキックバトル。
治安悪すぎなのに両親楽観的すぎるだろというのは気になるが、静かな戦いは見どころがある。
主人公も元々は「いい子」ではなく、敵役と善悪の境
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

元黒人奴隷とドイツ人歯医者が、離れ離れになった黒人の妻を救いに行く。
タランティーノならではのマカロニ愛に溢れた作品。
それだけで面白さは保証済み。
個人的に助演男優賞はタラちゃんにあげたい。素晴らし
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冒険者たち(1967年製作の映画)

3.5

苦い経験をした3人組がコンゴでお宝探し。
フランス映画お得意の男2+女1の友情物語。
脚本はところどころ「ん?」と思ったけど、それを補ってなお余りある魅力よ。
青春映画、冒険映画としてはこれくらいが正
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怒りの葡萄(1940年製作の映画)

3.5

大恐慌時代、故郷オクラホマを追われた農民一家がカリフォルニアに向かうお話。
アメリカンドリームの逆を行く社会派作品。
不屈の精神を持つ一家、特にお母さんは尊いわー。
ハリウッドの黄金期に、スター監督&
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クラッシュ(2004年製作の映画)

3.5

色々な人種の登場人物同士で「クラッシュ」が多発する群像劇。
狭い世界の中で出来事が起こりすぎて、できすぎな感じはしちゃうけど、根深い人種問題は鋭く描いてると思う。
人に優しくしようと思える作品。

パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)

4.0

パワハラ系戦争狂なアメリカ軍の将軍が第二次世界大戦で活躍したり、内部のあれこれで苦汁を飲まされたりするお話。
北アフリカに始まり、どんどん進軍していく様はある意味ロードムービー的と言えなくもない。
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

天才ショコラティエが営業妨害に遭いながらもチョコレート工場を作るまでのお話。
ついついティム・バートン版と比較してしまうが、ジョニーウォンカと違ってティモシーウォンカはいい奴である。
主人公側は非常に
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

いじめられっ子の少年の成長物語。
それにしても成長しすぎである(物理的に)
でも伏目がちで無口なところは共通してて中身は変わってないなぁという。
主人公は特殊な環境下で育つけど、悩みの内容は普遍性があ
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.5

神父による児童虐待と教会の組織ぐるみの隠蔽を新聞記者が暴くお話。
地味で骨太な作り。
外から来た新任局長と、地元出身の記者たちとかバチバチやりそうな設定なのに、特にそれもなく拍子抜け(良い意味で)
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アルゴ(2012年製作の映画)

3.5

イランアメリカ大使館人質事件中、カナダ大使んとこに逃げ込んだ職員を救出しようと頑張るやつ。
映画のために面白く脚色しました!感が強め。
もう少しリアル路線でやってくれた方が好みだったかな。
でもこんな
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タイタニック(1997年製作の映画)

3.5

船が沈没するアレ。
公開当時のレオ様フィーバーに着いて行けずあえて観てなかったけど、歳を重ねてディカプリオもいい感じになってきたのでここらで鑑賞。
恋愛パートは★3、パニック映画としてはさすがに気合い
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