朝田さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

朝田

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長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

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今年はアニメが本当に豊作だと思う。死と向き合うという重い主題を扱いながらドリームワークス的な映画のパロディとギャグを畳み掛けて見せる造りは崩していない所が素晴らしい。躍動感のあるアクションの見せ方も良>>続きを読む

グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)

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グレムリンの続編ながらジョーダンテのカートゥーン好きが炸裂する傑作。ここまで全編悪ふざけに徹している映画は二度と作れないかもしれない。

SAND LAND(2023年製作の映画)

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今時珍しいぐらい一直線なストーリーで、全編アクションの楽しさに振り切った作りのストイックなアニメーション。後日談や回想シーンも最小限に抑えて日本のアニメにありがちな感傷性を排除した作りが良かった。いか>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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ピクサー作品でここまではっきりと恋愛を描いた作品は珍しい。とにかくエレメントたちが住む街のデザインが素晴らしく、画面が退屈になることはない。肝心な所ではキャラクターの動きと表情に託した演出も優れていた>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

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ヒップホップが全面に押し出されたサントラが案外良くて驚いた。しかしマイケルベイが監督したカオスな過去作と比べると全体的にお行儀の良い作りで物足りなさが残るのは事実。バトルシーンの演出はもっと外連味があ>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

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ガーウィグにとって形式は異なれど描きたい物語が一貫していることは感動したが全編通して作品のテーマを言葉に語らせ過ぎていて、その説明的な演出が語りのテンポを悪くしている。撮影も編集も前作の若草物語の方が>>続きを読む

ミュンヘン(2005年製作の映画)

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スピルバーグの中でも一番硬派な映画であり、一番ゴア描写が凄まじい映画でもある。カミンスキーの撮影もキレッキレで街を捉えたショットが全部かっこいい。

ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

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2010年代のイーストウッド映画で一番好き。ビターな話を軽快に語りきる理想的アメリカ映画。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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晩年になって、「風立ちぬ」とはまた別の形で集大成感のある作品を作り出したことは凄いと思うがアニメとしてアガるのは冒頭だけで後はただただ失速していく。

エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)

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sfの世界でハングライダー、バスケ、サーフィンと無茶苦茶なアクションが矢継ぎ早に展開されるカーペンターによる最高の活劇。主要人物かと思っていたキャラクターが早々に退場していく裏切りも楽しい。

キャビン・フィーバー2/キャビン・フィーバー スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

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タイウエストの手技が詰め込まれていて前作と全然違う感触のホラーになっている。面白い。悪趣味な描写を引いた距離感で映し出す演出はこの頃から健在。

バレー・オブ・バイオレンス(2015年製作の映画)

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素晴らしい西部劇。タイウエストはホラー以外のジャンルでも器用にこなせる監督だと気付かされた。流石イーライロスが見込んだ男だけあるというか、暴力が発動するまでの会話でのじらし、タメの演出が効いていてシン>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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過去作以上に脚本がメチャクチャだがそれは些細なことだと感じさせる程度には全編アクションだけを優先した映画で楽しかった。ロケーションの選び方が優れている。

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

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「オーバーロード」よりタイトに纏まっていて良かった。エクソシストを現代にもう一回しっかりと作ろうという試みから贔屓目で見てしまうが、全編に渡り即物的な暴力描写の連続で見応えがあるし、バディムービーとし>>続きを読む

グラン・トリノ(2008年製作の映画)

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何度見ても感動。極めてシンプルなストーリーなのにも関わらずそれをイーストウッドが主演として演じるだけで物凄く特別な映画に感じてしまう。イーストウッドの監督作品にハマったきっかけになった大傑作。

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

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ゼメキスベスト。大作ながら無人島のサバイバルの見せ方がほとんどサイレント映画のそれ。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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流石に話に対して尺が長すぎて中弛みする瞬間はあったとは思うが流石に監督がマンゴールドというだけあって様々なロケーションの中で繰り広げられるアクションシーンは躍動感溢れるものに仕上がっていてとても楽しか>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

4.5

試写で。前作が70年代の映画へのオマージュに満ちた作品だったのに対し、今回は音楽、撮影、衣装全てがまるで50年代の映画のようなクラシックなムードに満ちた作品になっている。カラフルで美しい画面の中で繰り>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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普通に面白いけれど評判ほどは乗りきれなかった。あまりカットを割らずに撮るアクションの見せ方と軽快なテンポ感は良い。ただファンムービーとしての側面がかなり強く、他のヒーローのストーリーはもっと削って単純>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.6

前作が大傑作だったので期待値を高く設定して見たが負けず劣らずの素晴らしい出来。様々なタッチで描かれたキャラクターが一つの画面の中に入り乱れる前作以上にカオスな画面の連続で最初から最後までそのハイテンシ>>続きを読む

スクリーム6(2023年製作の映画)

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スクリームシリーズの定石をあえて外していくやり方をとことん突き詰めていて、とにかく楽しかった。冷静に考えると無茶苦茶な話ではあるが勢いとスピード感で見せきる所が魅力的。ジェナオルテガの演技が素晴らしい>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

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面白かった。「チャイルドプレイ」と「ターミネーター」を混ぜたような作品だが余計な回想シーンや後日談を排除したタイトな語り口、ホラー演出の中にユーモアを取り入れる感覚が優れている。ラストの潔さだけでも傑>>続きを読む

ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!(1993年製作の映画)

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短編ながらちゃんとスリラー映画として成立していて演出が素晴らしい。何度見ても面白過ぎる。

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

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サントラは最高だがシリーズの中では一番乗れなかった。とにかく終始平板というか、話の展開、演出や撮影にあまり見所が無い。スタローンという特別な役者の不在を埋めるほどの何かが欲しかった。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

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過去作以上に色々と要素をぶち込みすぎて映画としては完全に破綻しており、ハチャメチャに見えた前作がいかにジャスティンリンによる丁寧な仕事だったか改めて思い知らされた。

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

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個人的にワイスピのベスト。ジェームズワンのアクションの見せ方の巧さが光る。

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

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ホラー映画のグロテスクさと青春映画の瑞々しさが同居していて、グァダニーノがやりたい事が詰まっている。かなり見応えがあった。ラフに撮る場面もあればかっちりと決まったショットを見せる場面もあり、こちらの意>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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ちょっとしたきっかけによって段々事態が悪化していく様をギャグを交えて描いていく所に、マクドナーはやはりコーエン兄弟が好きなんだろうなと改めて思った。前作より遥かに会話劇中心のシンプルな作りだが、役者の>>続きを読む

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

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久しぶりに見直したがやはり本当に傑作。途中で挿入されるテレビのニュース映像を含めた世界観の作り込みの細かさが素晴らしい。後味悪く、切れ味鋭いラストも頭に焼き付く。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

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中盤長回しのアクション場面は良かったし、画面のポップな色使いも楽しい。しかし、最終章だからある程度しょうがないとは言えちょっと真面目すぎるとは思う。gog特有の軽快な良さがあまり出ていない。あと選曲は>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

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面白かった。相変わらずショーンベイカーらしい、社会から疎外された、どこにも居場所のない人がさ迷う姿を捉えているのだが、軽快な編集のリズムや画面のカラフルな色使いが相まって悲惨な印象や閉塞感があまり無い>>続きを読む

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

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シャマランはやはりサスペンスの演出は抜群に巧い。違和感を抱かせるようなカメラの動きや位置で最後まで不穏さを積み重ねていく。

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

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クレイヴンの名作。冒頭から異様なテンションで観客をブチ上げていく演出の外連味が凄いし、夢と現実の境目が徐々に曖昧になっていく不条理さが最高。吹き出す血の量も容赦ない。

サスペリア(1977年製作の映画)

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ケバケバシイ色味の画面とゴブリンのサイケデリックな音楽が融合したアルジェント代表作にして唯一無二のホラー。ラストの切れ味に唸る。

エイリアン(1979年製作の映画)

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リドリースコットのベストは何だかんだこれ。ギーガーのビジュアルのセンスは勿論、空間を生かしたサスペンス演出が光る。名作。

サイコ(1960年製作の映画)

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今更何も言うことはないような映画の教科書的な作品だけど何度見ても色褪せない面白さと怖さがあるのはやっぱり凄いなと思う。全編死ぬほど撮影と演出が格好いい。