たいへん面白かった。本当のところのメインストーリーとその行く末は想像に委ねられ、描かれるのはその想像のための手がかり部分。欲を言えば、彼らの文字は円形とかじゃなくてもっと曼荼羅みたいな複雑怪奇なやつに>>続きを読む
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主題がどこなのか、見る人によってだいぶ変わるんじゃないかと思う。自分は親子関係の清算〜自立の物語を拾い上げたけど、次見る時があったら全然違うプロットを見出すかもしれない。主人公の印象は強烈。
美しい映像と不穏な導入が先を期待させるが、期待は膨らみきらずに萎む。進化というか、何事も先鋭化しすぎると断絶が起きて分かり合えなくなるものだな、と話の意図とは関係ないところで気づきがあった。
退屈な語り口だが映像の美しさがあるのでなんとか見ていられる。ラストでそういう話かと気づかされたときも、ハッとしたというよりは結局退屈な映画だったなーという印象にしかならなかった。
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「悪者を倒す」ではなく「危機を食い止める」話だったのは良かった。のび太たちが剣とか持って白兵戦とか始めるとなんか不安な気持ちになるので。映像も、今まで見たことないような絵作りをしようって意気込みを感じ>>続きを読む
宗教観が合わないのでキリスト教の話として捉えた場合は共感が難しい。彼らの行動が徒労に見えてしまう。でも、神ならずとも何かに縋りつきたい気持ちは普遍的なものだし、その何かは往々にして沈黙を返す。故に自身>>続きを読む
画面いっぱい砂だらけでわくわくした。ともあれ、全編乾いたユーモアに満ち溢れ、ずっと危機なのに悲愴感がないのは秀逸。見てて勇気がわいてくる。
映像、音楽、洒脱にして時にややスベり気味のユーモア、起承転結における転の部分がわやくちゃになる感じ、無常のラスト、全て美しい。ただし、自分が監督のファンだから好意的にしか見られないというのはある。
リアリティのダンスから地続きの物語なので、そちらを見てからの方がずっと楽しめると思われる。話の筋自体はスタンダードな青春物語。でも演出と映像と背景の強烈な彩りに呑まれるとただの気持ち悪い映画にしか見え>>続きを読む
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後半、展開が思わぬ方向に大きく逸脱していく様はたいへん好みだったけれど、逸脱した末路は個人的には肩透かし。なんかすごく惜しい。なんでそうなる。コメディとして見るなら割とアリ。
想像してたよりはずっと面白かったけど、お話を進めるための仕掛けがどれも雑で、ダイジェスト版を見ているような気分になった。
映像も音楽もきれいでとても良かった。お話は普通、というかたわい無い内容で、物足りなさを感じた。