Atsuiさんの映画レビュー・感想・評価

Atsui

Atsui

映画(689)
ドラマ(0)
アニメ(0)

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

ファッションについてはボンクラなのでアンハサウェイがどんな格好してようがアンハサウェイなんだからずっとキレイじゃんって思って見てた。それはさておきわかりやすい成長モノで面白かった。ちゃんとラストが腑に>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

3.5

自分はこれを見ただけの傍観者以上の存在には多分ならないけど、そうではない人たちにたくさん見られたらいいと思うし、その中の誰かとかがこれをなんとかしてくれたらいいなと思う。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

どうしようもなくても死ぬまでは人生が続くって冷静に考えると酷い事実だよな。誰だって進んでどうしようもなくなろうとか思ってないだろうに。とか思って見ててもいつの間にか犬かわいい以外考えられなくなるっての>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

ちょっと戯作三昧+こち亀ぽさを感じつつ、アメリカ白人は生まれながらにして罪悪感を覚えて生きることを強いられているのだから黒人においても我慢ってコストを負っていきましょう的な身も蓋もないことを割とあけす>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

あらためて見たら騙された人たちかわいそうって割と思っちゃったけどそれはそれとして面白かった。いろいろすっ飛ばしてるのに要所要所をハズさずにカッコよく見せてくれるからずっと楽しい。あんま気にしたことなか>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.0

俳優さんの名前あんまり覚えてない方だけど、それでも知ってるくらいの人たちが大勢出ててずいぶん豪華な映画だなってなった。反面お話はあっそんなにあっさり進んでくんだってくらいにトントン拍子の一本調子で物足>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

他人事として見るなら、ちょっと冗長なカルト映画。我が事として見るなら、愛は掛け捨てって前提を共有し損ねた先に思うのは生まれてこなきゃよかったってことだよなって。面白かった。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

この話ならこういう出来事おきるでしょってのをきれいになぞるのみで想像を超える逸脱がなかったのが残念。ここでこういうふうにしたら笑うでしょみたいな押しつけがましさとか、着地点見失ったかのようなラストとか>>続きを読む

涙するまで、生きる(2014年製作の映画)

4.0

人生は長いだけでも価値があるものなんだよってのを称えてくれる感じでなんだかありがたい気持ちになった。あと砂と太陽のロケーションがとてもきれいだった。最近地味な映画を楽しむのめんどくさくなってきたなと思>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

似たような話の映画はたくさんある気がするけど、細かいところで現実的に起こり得そうだなと思わせてくれるから気にはならなかった。超常現象が相手だと恐怖を感じるけど、機械だとコントロールできないものを作った>>続きを読む

パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

3.0

パラレルワールドに時差があるってのが地味にいいギミックだと思った。終わり方が、この設定ならまあそうするよなってところを超えてこなかったのでそこはちょっともったいなかった。

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.5

想像してたのとは違ったけどだいぶ骨太で見応えのある話だった。本気で戦うとかとは縁遠くのんべんだらりと生きてる身としては、こういう地味でしぶとい戦い方できる人はかっこいいって思うな。

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.5

令和の世にめぞん一刻のワンエピソードみたいなすれ違い話の映画を見ることになるとは思わなかったけど、こっちはそれなりに歳を重ねてる一方でいつもの感じのやつを最新作として出されると退屈に突入後の生を肯定さ>>続きを読む

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

3.5

伝統や風習って私的な物差しを持たない人のための補助線みたいな面もあるから、そこの人たちは群れに過ぎず意見はないってのはその通りだし、自力で自分を満たせない人が満足とか納得を得るのって結局は他人から「そ>>続きを読む

ワイルド・バレット(2006年製作の映画)

3.0

たまたま一緒に見てた知人たちが口々に「これはひどい」って言う中で「そんなことないよ」って言い出せなかったのは、そう言われても仕方ないなという気持ちもあったから……。独特な映像と唐突な展開の連続ではある>>続きを読む

もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

2.5

誰しもこういう心境になったことあるでしょってところをくすぐりたかったんだとは思うけど、ありきたりをよせあつめてありふれたことしか言わないってんじゃ寓話にもならない。せっかくできたての映画なんだからもっ>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.5

誰かを信用するのはその人を信用すると決めた自分を信用するということなので個人の内心の問題で片付くけど、自分が場の決定権者でないときはどうやって他人に信用してもらえる自分になって合意を形成していくかって>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.5

出来事の羅列に終始してるので映画として面白いかと言われたら普通。とはいえほんと巨大なシステムに切り込むのって骨が折れるだろうしいろいろ犠牲にするだろうしで、あんだけ手間暇かけて足を使ってそういうことし>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.0

天才はなんぼでも周囲を振り回して孤独に過ごせばいいけど、権威者となると人格とセットでないと帳尻が合わないと思われて当然なので、どんなに勤勉で熱心だろうが格を備えてなけりゃ足下を崩されるわな、と。その様>>続きを読む

ヴィクトリア 暗闇からの脱走/カルガ 積荷の女(2018年製作の映画)

3.0

やはり暴力こそが最強の権力。対話も我慢も人情も全部暴力には勝てない。もしこの世に神がいるなら他人に暴力振るったら脳が駄目になるICチップとかを全人類に埋め込んで欲しいなと思った。

インターンシップ(2013年製作の映画)

3.0

こういう感じでうまくいく場所があったとしても全然いいけど自分とは直接的な関わりのないところであってほしいな。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

2.0

何の真似だか知らないけれど人と話と見せ方がずっと噛み合ってなくて見てて気持ち悪かった。10年くらい前のやつかと思ってたら結構最近のでそこが一番びっくりした。

オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

事情も知らない連中に価値観の柱を汚されたくなくて人を遠ざけるのはわかる。自分も昔はうっすらと周りの人間全員嫌いだったし。ただ歳をとるにつれて意外とみんな普通にいい人じゃんと思うようになって、それと比べ>>続きを読む

天使のたまご(1985年製作の映画)

3.0

押井守の言ってることがわからなくて困る場面なんて人生に一度も訪れないと思ってたけど、動く天野喜孝の絵が合わさるとなんかわかりたいかもしれないという期待が生まれて最後まで引き込まれてしまった。初めて困っ>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.0

テーマだけ今っぽいものにすげ替えたジェネリックよくある話というか、20〜30年くらい前に漫画とか短編小説とかでちょいちょい見かけたことあるような、見てて懐かしい気持ちになるやつだった。

クロニクル(2012年製作の映画)

3.0

頭の中のアニメを漫画にして絵コンテ作ってそれを元に撮影しましたみたいな画面作りで、内容も漫画みたいだから調和しててよかった。コマ割りが想像できる。話自体は特に思うところないけど作ってて楽しかっただろう>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.0

物語を追っているというより他人のプライベートをただ覗き見てる感じがして、知らないところで勝手にやってくれという気持ちになった。子供が振り回されて疲れてるのが見てて可哀想だったな。お互い子供が大事なら離>>続きを読む

ボーイズ’ン・ザ・フッド(1991年製作の映画)

3.5

人間に感情が備わっている以上は負の連鎖は避けて通れないもので、だから身近なところで発生しないうちに逃げるしかないと思うけど、みんながみんな逃げられるわけじゃないし、逃げられないなら武装するしかないし、>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.0

完全に偏見なんだけど見た人に気に入ってもらおうとしすぎてるように感じた。もっと意味不明にも無茶苦茶にもできたろうに、ずっと慎ましやかでもったいないなって気持ちになった。好みの問題といえばそれまでだけど>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

巧い話だとは思うけど、人々を愚かに描きすぎてるのがノイズになってて素直に楽しみづらかった。実際自分も含めてこんくらい愚かかもなと思えてしまうから。荒唐無稽な話に対してアホかと笑って眺めてられる地点を過>>続きを読む

美しい湖の底(2017年製作の映画)

3.0

話の軸がしっかりしてるから、ああそういうことなのねと段々わかっていく感じが楽しかった。ただこれ、順行で描いても普通に面白かったんじゃないかって気はする。地味すぎる!って思ったかもしれないけど。

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.5

画面の中の人たち誰も笑ってくれないからこっちが勝手に笑ってあげるねって気持ちになる。殺し屋がいい味を出してた。悲劇は遠くから見れば喜劇だというけど、自分が死ぬ時はなるべく遠くから自分を見たいと思った。

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.5

ずーっと冴えない感じだけど冴えなさにも種類があって、それが人生の分かれ道になってるのがなんかしんみりする話で良かった。ラストで一回しんみりを吹き飛ばしてくるけど、終わってみればその上でなおしんみりする>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.5

構造は複雑すぎてもはや理解しなくてもいいですよと開き直ってる感すらある。逆に話作りには余白が多く、こっちはこっちで好きに理解してくれてもいいですよと開き直ってる感がある。たぶん思い出して楽しむ前提の映>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

同じ側にいる人たちでもそれぞれなりに立場が違うので意見は異なるって中で、暴力や政治的ふるまいや癇癪でなく徹底して会話で結論を出そうという姿勢はとても良かった。大きな変化を前にして団結するときは誰だって>>続きを読む

>|