FAZさんの映画レビュー・感想・評価

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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.6

私もジミーと同じ36歳。
作中でてくる彼に影響を与えたスラムダンクも、花ざかりの君たちへも、ミスチルも、岩井俊二も、ガラケーも、G-SHOCKも、私の青春時代に影響を与えたものばかり。
あー懐かしい。
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

4.0

VFXの視覚効果のリアルさと映像美に感動したのと、普段あまり見ないジャンルの映画だったというのもあり、最後まですごく楽しめた。

猿の惑星は有名な最初の作品を子供の頃に見て、ラストの絶望感と猿がすごく
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

リズアーメットの演技が素晴らしいのと、さすがアカデミー賞で音響賞を受賞していることもあって、音の使い方が見事だった。

全く聞こえないわけじゃない聴覚障害の方の、こもったような、耳に何か詰まっているよ
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彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

3.8

期待しすぎたのもあるのか、全体的に大人たちの演技が演技してますー!!という感じで、なかなか入り込めなかった。なんならトモ役の子が1番演技良かったんじゃないかと…。

育児放棄でひとりになったトモが、お
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

デンマークの海岸沿いにナチスが埋めた大量の地雷を、終戦後のドイツの少年兵たちに撤去させる。そんな事実があったことを、この作品を見るまで知らなかった。

地雷の撤去作業シーンは、いつ爆発するかわからない
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.9

鈴木亮平の冴羽獠 にひたすら見惚れる2時間だった。ビジュアルから仕草から話し方まで、端々にキャラクターへのリスペクトが滲み出ている。

原作は未読だし、アニメも見たことはなくて、キャラクターと主題歌だ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.0

コナンは学生の時テレビで見た以来なので、二十数年ぶりに探偵坊やに会ってきました。

見ない間にいつの間にかコナンの蹴るサッカーボールはカメハメ波みたいになっていて驚きましたが、そういえばコナンってそう
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

5.0

SNSやニュースで流れる映像や写真が、フェイクニュースだのプロパガンダだの言われ、真実だと思いたいけどノイズが混じり、何を信じて良いのかわからない。
だから私はこの作品を見たかった。

始まってすぐに
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.2

さいっっっっっこう!!!!!
U-NEXT登録してやっと見れた!!!

だいたい2って1より落ちるのに、全然面白さ落ちなかった。すごい。相変わらずのふたりの無駄話のゆるさとアクションシーンの温度差や切
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.5

似たような恋愛経験をした人ほど、共感して刺さる作品かもしれない。私は終盤まではちょっと退屈だった。

ただ二人が大人になればなるほど、言いたい言葉はあるはずで喉元まで出かかっているのに、ぐっと飲み込ん
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃおもしろかった!!

のんちゃんの演技を見ると、毎回これは彼女にしか出来ないと思わせる力が本当にすごい。
原作はさかなクンの自叙伝エッセイ。これを性別の垣根を超えてのんちゃんが演じている。
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.9

安心安定の杉咲花ちゃんの演技は言わずもがな、志尊くんの演技もとても光った作品だった。

心の中での叫びを52ヘルツのクジラに例えて、さまざまな社会的問題をこれでもかというほど詰め込んでいる今作。
そし
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.7

岸井ゆきのさんがアカデミー賞最優秀主演女優賞に選ばれた時に、見ていない作品だったので、いつか見てみたいと思っていた。
……これは確かにすごい。

聴覚障害を持ちながらプロのボクサー役
手話も覚えて、ボ
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パレード(2024年製作の映画)

3.6

冒頭シーンは、東北の震災でトラウマを抱えた方にはフラッシュバックを起こしそうな映像で、あの時震災を経験した人の視点はこうだったのかもと、胸が苦しくなった。

それ以降はとても美しく切なく優しい話。
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

第三者の立場にいるからこそ、正義と平等は保てているけれど、いきなり自分が当事者になった時、その正義と平等の天秤がグラグラと揺れて傾き始めてしまう。
これはかなりキツイ。映画を見る時、自分自身も同じ立場
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母性(2022年製作の映画)

3.8

母親は子供を産んだら母性というものが生まれて、子供を必然的に愛するもの。子供を愛せない母親は、幼少時代に親の愛情を受けなかった人が多いんだと、漠然と思っていたけれど、そんなことはないと気付かされた映画>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

真実を暴くミステリーではなく、まさにタイトル通り、落下して亡くなった男の死の真相を、解剖の如く深掘りしていく過程で見えてくるものをテーマにした映画だった。

“自殺”なのか”他殺”なのか。
気が付いた
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.9

恋愛ほどロマンチックなものは無く
友情ほど熱いものも無く
ただ、お互いの生きづらさを、他の人よりも少しだけわかるから助け合える存在

そんなふたりの絶妙に踏み込みすぎない関係性がとても素敵だった。
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.9

始まった時は「お、そんな泣かないかもな?」と思っていたけど、やっぱりラストはボロボロに泣いた。

学生生活の部活動って、終わりが決まってるからこその青春だし、その短い期間に全力を捧げてる姿が尊すぎて、
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犬王(2021年製作の映画)

3.9

最近は綺麗な絵のアニメーションが多いから、最初はちょっとクセの強い絵に引っ張られてしまったけど、見ていくうちにどんどん引き込まれていった。
逆にあの絵のおかげで、生々しさや躍動感が出て、古いようで新し
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

役所広司主演の映画を見ると、彼と同じ時代、同じ国に産まれて良かったと心から思う。

なんでこんなにも役になりきれるのか不思議でならない。あんなにPERFECT DAYSでは、平凡のどこにでもいるような
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.1

最高だったー!
こんなに原作を壊さない実写化初めて見たかも。二次元を再現する技術が追いついてきたからなのか、本当に凄かった。

実写化作品って、まずビジュアルにコスプレ感があったり、逆に全然似てなかっ
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

最初から最後までずっと口角が上がりっぱなしで頬が痛くなった。

尊いものを摂取しすぎて、心が潤った。スクリーンからマイナスイオン出てませんでした?

原作は未読だったけど、野木脚本のファンなので期待し
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

見る前はR18だし、マッドサイエンティストな設定だし、クセ強すぎて自分に刺さるか不安だなーと思ったけど、杞憂に終わった。むしろ最高だった。

見終わった後の満足感や心の充足感がすごい。
そしてエマスト
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.7

すごい映画だった。衝撃。

再現VTRを一切使わず、全て実際の映像だからこそ伝わる、あの緊迫感、絶望感、焦りや安堵や喜び…。ドキュメンタリー映画じゃないとこれは描けない。誤魔化せないリアルを体感するこ
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ほかげ(2023年製作の映画)

4.0

監督が大切にしたのは、「戦争の持つ“被害の面と加害の面”を均等に描く」ということ。

「戦争で被害者になる恐怖は、耐えがたいものでしょう。
ただ、一方で忘れがちなのは人を殺してしまうことの恐ろしさだと
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ良かった。

セリフなんてほぼ無いし、大きな事件も無ければ起承転結があるわけでもない。
独身でボロアパートに住む、トイレ清掃員の冴えないおじさんの日々のルーティーンを、ただ淡々と描いている
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.2

なりたいものに、自分の努力だけでは簡単になれない人たちがいる。

そんな、世の中から弾かれて、それでも必死に自分らしく生きようと頑張っていた凪沙の目の前に現れた一果。

自分と同じ側の人間だと思ってい
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.7

たまにはこういうジャンクフードみたいな映画が見たくなって、前から気になってたこちらを見てみました。

強面で不気味な雰囲気から、不運な偶然がどんどん続いて、勝手に大学生たちに殺人鬼扱いされるけど、大学
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市子(2023年製作の映画)

4.0

これ、大体の人が鑑賞後まず思うことが「杉咲花すごかった…」なんじゃないかな。

『湯を沸かすほどの熱い愛』で日本アカデミー最優秀助演女優賞を受賞した時も「すごく良かった」と思ったけど、今回はこんな難易
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.8

大人も子供も安心して楽しむことができるファミリームービーだった!

SPY×FAMILYは原作連載当初からリアタイで追っているので、いつもアニメはストーリーを知った上で見ているから、先を知らない完全オ
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.5

平和で誰もがハッピーになるミュージカルファンタジー映画

ティムバートンの『チャーリーとチョコレート工場』を見て、ブラックユーモアたっぷりの、人間味がないジョニデウォンカの世界線を期待して見ると戸惑う
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

4.0

子供の時にイマジナリーがいた人
自分で生み出したキャラクターがいた人
人形に名前をつけて遊んだ記憶がある人

そういう、自分が生み出した空想上の生き物がいたことがある人は、その存在が印象深いほど、刺さ
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

2.0

戦争の歴史の知識が浅い中高生
戦争や歴史に興味がない人
戦争映画は残酷なシーンが多くて見れない人

そういう人が「恋愛ものなら…」「ファンタジーなら…」「旬の美男美女の俳優さんが出てるなら…」というき
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.0

まず、ずっと『ひとよ』は『人よ』だと勘違いしていて、映画を見てやっと『一夜』という意味だったことを知った笑

この映画は、演技力が凄まじい4人の役者様たちだからこそ描けた作品だと思う。演技らしくないす
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.3

有名な作品だけれど、実は一度も見たことが無かったので『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』を見る前に見てみることにしました。

なるほど。これがティムバートンのファンタジーでポップな雰囲気なのに、ど
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