なつさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

なつ

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エイブのキッチンストーリー(2019年製作の映画)

3.5

母方がイスラエル系(ユダヤ人、ユダヤ教)、父方がパレスチナ系(ムスリム、イスラム教)。
で、生まれたエイブは、両親や祖父母達の宗教等の対立で、悩む。
エイブは料理が大好きで、フュージョン料理を得意とす
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

3.5

愛より自由が大切だと言う、桃子さんだけど…。
そんな事もないんじゃない?
きっと家族に尽くしてきて、ある種の“解放”なんだと思う。

桃子さんみたいな75歳て、日本女性の平均ど真ん中なんじゃないかな。
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.5

ソングオブザシー(まん丸あざらしのやつ)の、トム・ムーア監督の最新作。
やっと観に行けた!(紅葉で忙しかった…笑)
手書きの柔らかいタッチ、まさに動く絵本、世界観に身を浸し、うっとりした。
柔らかく、
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.6

ブラックコメディスリラーなるジャンルのようです。
て事と、この豚のジャケ写にひかれて、土曜朝一行きました!
おおっ!ハイヒールの使い道!
冒頭からおもろい、一気に目が覚めた。
思ったより、グロは平気
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.0

8ヵ国目は、邦画。上手い具合に帰国(笑)
一般公開まで観る予定はなかったけど、観客賞のチケット抑えてて、これが受賞!
司会の谷田部さんも元気そうで嬉し。
でやで、まさかの監督と能年ちゃんの挨拶付き!チ
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アラヤ(2020年製作の映画)

3.7

7ヵ国目は、中国。
序盤は、ん?ハードル高め映画なのか?と困惑しきりでした…
説明なし、台詞少なし、ワンカット長めと…
個人的には途中から一気に面白くなるんだけど、展開が答え合わせのような、辻褄合わせ
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マリアの旅(2020年製作の映画)

3.6

6ヵ国目は、スペイン。オ~ラ~。
入院中の初老のマリア。相部屋となった若い女性ヴェロニカ。同じスペイン出身で…舞台は、ベルギーからスペインへ。

おばあさんの、ほっこりムービー好きだなぁ。
全体的な評
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息子の面影(2020年製作の映画)

4.0

5ヵ国目は、メキシコ。
息子の安否がわからず懸命に探す母親。
一方、アメリカから強制退去となった青年。
荒涼たる風土を背景に、貧困が招く残酷な運命とは・・・。

何も言うまい。
何を記してもネタバレに
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家庭裁判所 第3H法廷(2020年製作の映画)

-

4ヵ国目は、米フロリダ州。
フロリダの家裁。虐待等で保護された子どもを親の元に戻すか否かを巡り、数々のケースが審議される。
検察、弁護側、ソーシャルワーカーら関係者、里親達の真摯な姿勢が胸をうつドキュ
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スレイト(2020年製作の映画)

1.5

3ヵ国目は、韓国。
え?
全編通してのB級感はいいのだけど…
学芸会?的に感じた。
滑ってるよなぁ。

本作紹介文ではよ。
ヒロインを夢見るアクション女優のタマゴが、スタント仕事の現場でパラレルワール
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ノー・チョイス(2020年製作の映画)

3.4

2ヵ国目は、イラン。
愛する男に利用され、お金の為に代理出産させられそうになる16歳のホームレス少女。
少女を助けたい女弁護士、独自の理論を持つ女医の登場…

イラン社会の裏側を描いた中々の社会派作品
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オマールの父(2020年製作の映画)

3.6

映画で世界を旅する、私の1ヵ国目はパレスチナ・イスラエル。

イスラエル側で手術の甲斐なく亡くなった我が子を抱いて、パレスチナ自治区に戻りたい父親と、イスラエル人の妊婦の二人旅…。

暑さで腐敗して
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.0

喜怒哀楽の全てが詰まっている!
そんな感情が延々とループする、そんな映画は大好きだし、佳きに決まっている!

高価な治療薬の購入に苦しむ白血病患者達、主人公はインドで製造されているジェネリック薬を密輸
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レベッカ(2020年製作の映画)

3.5

神様ヒッチのリメイク版。
オリジナルとほぼ同じ、ラストカットが若干違ったくらいかな。
1930年代を描いてるんだけど、ちょっと現代ぽかったかなぁ。

貴族の後妻となった若妻(リリーたん)が、屋敷に残る
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

1968年の悪名高い裁判の実話。
世界が見てる!!!

ですが、この裁判の事を知りませんでした。
ことある事に、“法廷侮辱罪”と豪語するクソ判事!こんな人居るの?
逆に訴えてやりたくなったし、コイツの
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

歴史の闇を扱うにはあまりにも、地味。
セットがもろに、ドラマ・・・。
NHK特有の、ポンコツ関西弁はほんと無理。
神戸の人は、あんな話し方しない。
良かったのは衣装かなぁ。

黒沢監督の最新作、銀獅子
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ヴィタリナ(2019年製作の映画)

-

ポルトガルの鬼才、ペドロ・コスタの新作。
難しいと言われる監督作の中では、わかりやすい方だった。
漆黒、完璧な構図、映像を学んでいる人達は勉強になる作品だと思う。

愛だけではダメなときがある。
いや
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.9

無駄に、人に傷つけられたくない。
ほんと、そこ!!!

本作を観て、居心地が悪い男性は多かったと思うし、男女の差は中々埋まらないとは思うけど…
だけど、私の世界で最も優しいと思うランキング堂々の一位は
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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.1

少年は名前を聞かれても、頑なに答えない…。
そして映画も多くは語らない。
ホロコーストの時代の受難記か…。
“異端”とは何か?と思わず辞書をひいた。
余りにも酷い露悪的なシーンの連続に辛くなり、少年の
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.7

映画を観終えた直後の気持ちは・・・
つよぽんにお逢いしたいです。

語彙力がなくて申し訳ないんだけど、とてもとても良かったです。
とそれだけ伝えたい。
まぁそんな人は、五万と居ますね(笑)

今年観た
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ヒットマン エージェント:ジュン(2020年製作の映画)

2.8

はぁ、“愛の不時着”が最高すぎた…。
作中に“天国の階段”が出てきまして…。
天国の階段と言えば、ジウ姫!何と言ってもジウ姫なんだけど、クォン・サンウ!彼も勿論、最高~。
めろんめろんでした~。
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

-

ドラン君は、やはりとてもロマンチストだなぁ~て感じる映画でした。
ドランが顔をくしゃってするあの悲哀を感じさせる表情に幾度となく涙しそうになった。
男特有の色気を感じさせられたり、女性のような乙女な目
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TENET テネット(2020年製作の映画)

-

“いなくろしもお”
逆言葉です。
本編でも出てきましたわ。

作り手に試されているように感じる作品て苦手・・・。
確認作業する為に、もう一回観るとかも嫌・・・。
時間とお金よ・・・。
この作り手のスタ
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

5.0

傑作ドラマ“ブレイキングバッド”を今更、観た。
はぁ、噂に違わぬ面白さだった!
て、言うか、これまで観たドラマの中で一番の面白さ!そして大好き!
脚本の秀逸さは言わずもがな、主要キャスト、脇キャラ全て
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シリアにて(2017年製作の映画)

4.1

2017年、東京国際映画祭で見逃した作品。
シリアの首都ダマスカス。アパートの一室に身を寄せる家族とその隣人。
泥沼化する戦地の今を、ある女性の視点で描いた、家族を守るための、終わりのない24時間の密
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

-

全米で最も惨めな街で、必死にもがく若者3人の12年を描くドキュメンタリー。

各々の問題を抱え、家庭には居場所がない、帰りたくない、帰れない…
彼等の唯一の居場所が、“スケボー仲間”。
いつも一緒だっ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

悪いことへの憧れとクールだと思っていたあの頃を思い出した。
親友のお姉ちゃん(美人+優秀、少しヤンキー気味…笑)に憧れてた私。
制服の着こなし、髪型、洋服真似たし。
姉ちゃんの仲間に紹介して貰ったとき
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マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語り(2019年製作の映画)

4.0

愛とアートに溢れた“ワンコ”アニメーション。
鼻がハート型のミックス犬マロナの生涯を描いた作品で、監督は『今を生きる、ちっぽけなことを楽しむ、他人と深く繋がる。これが犬から人間への“幸せの教訓”』と語
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

-

セラピー映画、ヒーリング映画だなぁ。

全米で30年以上愛された子ども向け番組の司会者、フレッドロジャースさん。
トムハンクス扮するロジャースさん、神がかっていた。
あの語り口に癒されるなぁ。
電車に
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オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

4.3

残念な子と言われ続けたブッシュ政権が始めたイラク戦争…歴史的大罪。
2003年、イギリスではこんな事が起きていたんだ…知らなかったなぁ。日本でも報道されていたのかなぁ?

キャサリンは覚悟もないまま、
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はりぼて(2020年製作の映画)

-

富山県にある平成生まれのチューリップテレビ。
彼等は、政務活動費を巡る不正を暴き、富山市議の重鎮ドンを皮切りに市議14人がドミノ辞職。
政務活動費の不正詐欺事件と言えば、真っ先に兵庫県の号泣議員が思い
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

大好きなあの映画のあの“音”は、どうやって作られたの?!
ハリウッド映画の“音”の歴史!
とても興味深くて、面白かった!
そして、映画愛はますます不滅のものとなり、大切に感じますねぇ。
『映画の音を作
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ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)

3.5

母国バングラデシュを追われたファヒムと父親は、パリに辿り着き…
果たして彼等は、難民申請が通るのか?
そもそも、申請に辿り着く事が大変。
何と言っても言葉の壁も大きい。
(本作でも、んなアホな?なやり
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

-

真実は一つ。

ウクライナの“ホロドモール”を扱った実話、スターリンによる人工的な大飢饉と言われている。
先日観た、中国の強制収容所の飢餓もそうだし、戦時中の飢餓もだけど…
寒さ、飢え、渇きは、人を狂
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.5

“スイス・アーミー・マン”の監督の最新作!
あの奇想天外っぷりは、本作ではあんまり感じなかったなぁ。
こんがらがる感じが、薄味のコーエン兄弟風味てところかな。

アホみたいな、くだらん笑いに満ちてるか
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死霊魂(2018年製作の映画)

-

ワン・ビン監督、中国の闇を8時間25分で紡ぐ不条理ドキュメンタリー。
作品最後に出てくる監督から彼等に対する悼む言葉、あぁそうだな、その為に495分観てきたんだと合掌した。

再教育収容所と言う名の、
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