なつさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

なつ

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戦火を越えて(1965年製作の映画)

4.4

従軍中の息子が怪我をしたと聞き、ゲオルギーは、はるばる病院へ。
息子は退院したと知り、今度は戦地へ!
ゲオルギー爺は、葡萄畑の農夫で土で春の到来を感じる。素敵や。
そんな爺が、戦地で鉄砲背負って走り、
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誓いの休暇(1959年製作の映画)

4.5

戦場でたてた手柄の褒美に休暇を貰った少年兵のアリョーシャ。
母親の待つ故郷に帰る道中に……。

遠くへ続く一本道、大切な息子を戦地へ送り、帰らぬ息子を待つ母親の瞳。
一度帰ってきたら、抱き締めたその手
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ハラール・ラブ (アンド・セックス)(2015年製作の映画)

3.3

“イスラームの性”のあれこれ。
①毎晩求めてくる夫に困り、一夫多妻の教義にのっとり二人目の妻を探す女性。
②やっと離婚し、一時婚の規範を利用し憧れの男性と不倫関係のような夫婦になる女性
③嫉妬深く切れ
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私たちはどこに行くの?(2011年製作の映画)

4.7

去年ヒットした“存在のない子供たち”のラバキー監督作。日本未公開は勿体ない…。

ムスリムとクリスチャンが半数ずつ暮らすレバノンの村。戦争で荒廃した村に平和が戻り、女達は安心して暮らしていたが、男達は
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ゲスト:アレッポ・トゥ・イスタンブール(2017年製作の映画)

3.7

シリア、アレッポ。政府軍による爆撃で家族を失った8歳のリナは、赤ちゃんの妹を連れ、隣人のマリヤムや友達家族と共にイスタンブールへ避難する…。

9年前の今日はシリア革命が起きた日。
アサド政権に従わな
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.4

ドランの類稀な“非凡さ”が好きで毎回、唸って作品を愛でてました。
本作からは残念ながらなぁ……。
母親と息子の関係性、生と死、ゲイ、ファーストショットとラストショットの格好良さ、ドランの作品だなぁとは
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嘆くな!(1970年製作の映画)

3.5

キンザザのダネリア監督作品。
クー、キューとは言いませんが(笑)、“スパシーバ!”、“スパシ~バァ~”の大応酬です(笑)
ファーストショットのロバ?ラバ?の瞳が愛くるし過ぎて、めろんめろん。
(どっち
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風の電話(2020年製作の映画)

-

岩手県大槌町、海を見下ろす丘にある電話、天国と繋がると言う…。
3.11で家族を亡くした少女ハルを演じたモトーラちゃんの語りは、近年稀に見る演技、ホンモノでした。
この映画は“誠実”これに尽きる。
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福島は語る 完全版(2018年製作の映画)

-

東日本大震災から9年になる。
昨年上映されたドキュメンタリー作品の完全版、5時間20分。
映画の作品としては長いかもですが…
一人一人の人生の一端を垣間見るには短すぎるくらいでした。

何故、福島の人
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炎628(1985年製作の映画)

4.7

第二次世界大戦下、白ロシア(現ベラルーシ辺り)の村を占領したナチスドイツ軍…
対抗するパルチザンに入隊すると意気揚々と語る少年。
虫も殺せないのよと泣いて止める母親を振り切り、子どもみたいなあどけない
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他人の家(2016年製作の映画)

3.4

アブハジアがジョージアからの分離独立を求めた紛争によって家を失い、山村の家に辿り着いた一家。
そこもまた戦争で棄てられた家だった。
(フライヤーより)

ハッとするほど美しい 左右対象の構図、山あいの
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.5

今年観た映画で一番好き、心に刺さる。
“シティオズゴッド”が好きな人は、これ好きだと思う、少し似てる。

パリ郊外のモンフェルメイユ。
レミゼの舞台の街で、アフリカ系移民が多く犯罪も多い。一口に移民と
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.5

禍と地獄の場面が繰り広げられる…。
子どものとき、父親が「ゴッドファーザーの監督やで、マーロン・ブランド出てるし!」て軽~く誘って来て観た遠い記憶。
な、何これ?こっちが頭と心おかしくなったやん!て言
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.2

なんとも可笑しみ(おかしみ)がある作品ですねぇ。
銀行に勤めるOL達の日常…
ゆっるゆるで、嫌な要素皆無なので永遠に見ていられる。
同僚さんらを思い出すわ~(笑)
トイレで一斉に歯磨き、それまで延々話
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

5.0

“アラブの春”の民主化運動をアサド政権が弾圧したことで始まった“シリア内戦”。
50万人が死亡し、1000万人以上が国内外に避難を余儀なくされた。
ドキュメンタリーは2016年末頃までが綴られていた。
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.7

昔、沢山の黒人達が奴隷として船で連れて来られたアラバマ州。
そこにハーバード卒業したての、黒人弁護士が北部からやって来た。
しかも、手厚い司法を受けられない死刑囚達(冤罪含め)を弁護する為に。
時代背
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

中々のえぐさでっせ…。
私が頭に花冠のせて何故か下半身は、しましまの蜂?女王蜂になり、“輪廻~”て言いながら、踊ってる夢を見た。
そんな映画です(嘘)
白くフワフワ、チロリアン刺繍の洋服可愛かったなぁ
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アメリカン・ファクトリー(2019年製作の映画)

3.6

オバマ夫妻が制作会社を立ち上げ、その一本目がこれ。で、オスカー受賞!
閉鎖されたアメリカの自動車工場を、中国資本が再生させる過程に密着したドキュメンタリー。
興味深い内容だし、アメリカ側の気質、中国側
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

イギリス兵が大切な伝令を届ける為に、“走れメロス”ばりに、ひたすら前に前に進む。
(話は、メロスとは違うけど…なんかメロスを思い出した)
ほんと、彼、お疲れ様でした。
噂のワンカット祭は、色んな意味で
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

レスラーを夢見て施設を脱走したダウン症の青年と、訳あり孤独な漁師+αロードムービー。
とにかく、じわる。
ほいでもってなごむ。
なごみっぱなし。
今年に入ってから、嫌なことしかなかった職場(笑)
そん
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ゴールデン・ジョブ(2018年製作の映画)

3.5

90年代、香港で大ヒットした“古惑仔シリーズ”観てる人てどれくらい居るんだろうなぁ。
アンドリューラウ監督(インファナルシリーズの監督)作品で、格好良くて、面白くて、シリーズ通して最も映画館に通い詰め
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アラビアのロレンス/完全版(1988年製作の映画)

4.0

昔、両親に“映画館で観る価値あるで。面白くはないけど”と言われた本作。
お、面白くないのに227分っ!てビビりやっと鑑賞した。
確かに、面白くはない。でも退屈はしないし、実写でこのスケールは本当に凄い
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.7

オリジナル脚本て凄いですね!
てっきり原作があるもんだと思ってた。
割と早い段階で、種明かし的なのがあったから、古畑任三郎スタイルですか?思ったら、それとも違った。
刑事が聞き取りしてるとき、探偵がピ
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

3.8

この映画は、ただただ優しさに満ち満ちていて、思いやりに溢れていて…
ド直球な作品なんだけどね、年を重ねるとこういうのに弱い、沁みる。
義理・人情を大切に生きてきた身としては、損得勘定じゃなくて、そこを
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バッドボーイズ フォー・ライフ(2020年製作の映画)

3.7

観客のノリの良さも相まって楽しかった◎
この二人が出てるだけで(警部も大好き!)面白くなるよね、懐かしくて嬉しくてテンション上がったし。
懐かしい顔ぶれが年を重ねても出演してるのは、ほんと嬉しい。
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.7

大ベストセラー小説の完結編を世界同時発売する…
原稿流出を恐れ、9人の翻訳者を地下に監禁、実話に基づくミステリー!
もう、ここだけで面白い予感しかない(笑)
どこまで実話?て問題はあるけど。
各々の国
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

-

昭和はある意味自由だった、寛容で包容力がある時代だったね。
だけど、そんなノスタルジーに浸ってるばかりでもなくて…
満男が寅さんに聞くんだよね。
“人って何の為に生きてるの?”て。
聞かれたときの寅さ
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.5

きたろうと、一生さんのコミカルなやり取りに爆笑させられ…
渡辺えりもいい味かもし、やっぱピエール瀧よ早く帰って来てくれ!
なツボが満載な映画でした。
そして、なんと言っても一生さんに泣かされた。
一生
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

3.9

テリー・ギリアム監督、構想30年、企画頓挫9回の本作!監督の脳内を垣間観て来ました!
一言で言うと、“癖になる”映画。大好きなやつ。
最初は、ん?何観せられてる?てなった…若干、クストリッツァ監督ぽい
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キャッツ(2019年製作の映画)

-

猫人間問題は……大問題でした。
思えば幼少期から、ゲゲゲの鬼太郎でも“ねこ娘”は猛烈に怖かった。
子どもで子猫のニャンコーズチームを作り、メイクせず猫耳と尻尾付けるとか…
そしたら、ビジュアルの可愛い
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.3

アナとエルサのルーツを知ることが出来ました。
エルサの力、ルーツがなんせ壮大過ぎます!凄い!
前作のように、ありのままの~♪てな風に自身を重ねられないけどね…。
姉妹愛はやはり良いです◎
姉か妹が欲し
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.6

シャリ姐が美しく凛として格好いい、無敵過ぎた。
背中がぱっくり空いた赤ドレス、体型が響く赤スーツ、とかく赤が似合う。
下品ながらも、笑える王道のラブコメ、アメリカンコメディ。楽しかった~。
(ドン引き
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ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

3.8

“皮肉は、最低のユーモアよ”
な~んて台詞がバンバンでる本作、楽しませて貰いました!
イングランドの村にある大邸宅“ダウントンアビー”に、英国王室がご光臨!て訳で準備に大わらわ、村ごと大興奮!
て、話
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太陽の家(2019年製作の映画)

2.0

🏆早くも、ゴールデンなっつベリー大賞の予感~🏆
“太陽の家”あらため、“長渕の家”しょ。
昭和の名作を観ると、“傑作だ”て思うのに…古臭いものを観ると、昭和感!と揶揄するのは何なんかな。
長渕剛だから
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ラストレター(2020年製作の映画)

2.7

岩井監督作品はほぼ観てる。
特に、リリィシュシュがやばくて、どすんと心に居座っている。
個人的には、これは無理でした。
とにかく色々無理があるのと、あっちゃこっちゃいじくってるのが嫌。
予告編は良かっ
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ペット・セメタリー(2019年製作の映画)

2.8

オリジナル版と設定は同じで、展開も途中までほぼ同じなので、退屈しちゃた。
これ観たい人で、オリジナル観てない人は、復習しない方が佳き。
オリジナルの良さは、やっぱ物悲しさ。
だって気持ちはわかるよ。最
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