dojiさんのドラマレビュー・感想・評価

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ポーカー・フェイス(2023年製作のドラマ)

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『グラフオニオン』あたりからライアン・ジョンソンは捻くれものを捻くれた表現でやることをやめて、「じぶん、体制に与するやつ嫌いだから」というメッセージをわかりやすく描くようになった気がする。『ポーカー・>>続きを読む

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リハーサル -ネイサンのやりすぎ予行演習-(2022年製作のドラマ)

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なるほど本作を観ると、「THE CURSE」の原型となる発想がすでにここで表れているのを感じる。相談者のためのリハーサルという体裁をとりながら、相談に乗るためのリハーサルをネイサン自身が重ねている。そ>>続きを読む

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THE CURSE/ザ・カース(2023年製作のドラマ)

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サフディ兄弟の仕事はいつもぎりぎりのラインで絶望と救済を描いていたけれど、ネイサン・フィールダーとの共作だからなのか、本作ではそこに痛烈な冷笑性のようなものが加わって、「これは笑っていいものである」と>>続きを読む

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フォールアウト(2024年製作のドラマ)

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ゲームに縁遠いのだけれどなぜかfalloutはデザインに惹かれて、スマホアプリに一時期はまっていたものだから、いちいち細かなディテールが再現されるたびに胸が躍ってしまった。とはいえアプリ版は設定のみで>>続きを読む

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三体(2023年製作のドラマ)

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なるほどこれはおもしろい…と一気に観てしまった。異星人の侵略という、SFが持ちうるもっとも広大な想像力による大胆な設定が作品にダイナミズムを与えているのはもちろんだけれど、文化大革命を機に、人類に絶望>>続きを読む

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Mr. & Mrs. スミス(2024年製作のドラマ)

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作品全体のルックが一見して「アトランタ」と同じトーンで、調べるとやっぱり撮影監督は同じ方が手がけている。ブルーが基調の落ち着いた画づくりで、ドラマもアクションも美しいシーンばかりだった。

各エピソー
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レッスン in ケミストリー(2023年製作のドラマ)

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背景になった二重らせん構造の歴史的発見が横取りによってもたらされている事実からして信じられないのに、それもさもあたりまえのように捉えている男性の科学者たちの姿にはほんとうに絶望的になった。かなり手加減>>続きを読む

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ハンドメイズ・テイル/侍女の物語 シーズン5(2022年製作のドラマ)

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セリーナの出産シーンはこれまで観てきたいろんな感情が押し寄せてきて泣いてしまったけれど、はっきりとジューンが「あなたは友だちじゃないし、許してもいない」と告げるところは、女性はすべてallyとしてしま>>続きを読む

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エコー(2024年製作のドラマ)

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「Ms.Marvel」で描いたインド・パキスタン分離独立といい、非欧米圏の民族の歴史をマーベルのようなメインストリームが力を注いで描くことの野心には賛辞しかないけれど、本作はものがたりの中での必然性が>>続きを読む

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FARGO/ファーゴ シーズン5(2023年製作のドラマ)

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アメリカの地に脈々と根付いてしまった暴力の連鎖を描いてきたこのシリーズの締めくくりとして、暴力と戦う女性を描いたことにとても胸を打たれた。ジョン・ハムは「マッドメン」でも有害な男性性をハンサムであるこ>>続きを読む

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ワンダーラスト: 幸せになるためのセラピー(2018年製作のドラマ)

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オープンマリッジを試す夫婦の話と思わせておいて、実は主人公であるジョイの過去の精算、トラウマの治癒に徐々にフォーカスがあてられていく。死の罪悪感から逃げるようにセックスしてしまうジョイの行動を紐解いて>>続きを読む

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ロキ シーズン1(2021年製作のドラマ)

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このレビューはネタバレを含みます

MCUがその名の通りユニバースとしての拡がりを続けるにあたって、作品単体で評価することはますますむずかしくなってくる中、このシリーズは「ワンダビジョン」「ファルコン&ウィンターソルジャー」よりもはるか>>続きを読む

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息をひそめて(2021年製作のドラマ)

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ふつうのひとたちをふつうに描くことが、日本の映画やドラマの世界では難しいのだろうなと思ってひさしい中、このドラマシリーズは観終わってから生活の随所で思い返すような日常性が確かにあって、ひさびさにこのよ>>続きを読む

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マスター・オブ・ゼロ シーズン3(2021年製作のドラマ)

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シリーズの中でも印象的な登場人物だったデニーズを主役に、レズビアンのカップルのリアリティを描きながらも、あくまでふたりの人間の親密な時間の終わりを主題としているのがよかったと思う。静かに流れる映画的な>>続きを読む

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ファルコン&ウィンター・ソルジャー(2020年製作のドラマ)

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シリーズを通して、どうしてぼくはスティーブ・ロジャーズが好きなんだろうと考えていた。それは、もともとは持たざるものとしての身体で生まれ、努力では獲得し得ないものの前でも不屈のこころで立ち向かい続けたこ>>続きを読む

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ワンダヴィジョン(2021年製作のドラマ)

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このレビューはネタバレを含みます

とてもコンセプチュアルな構成と、MCUのものがたりの続きを紡ぐこと、そしてなによりワンダとビジョンのストーリーを描くという、それぞれの要件を見事なクオリティでまとめきったなぁと、あらためてケビン・ファ>>続きを読む

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クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)

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ここのところ少しずつ「リミテッドシリーズ」というのが増えてきている気がするけれど、いたずらに人気に任せてシーズン数を重ねるのではなく、ものがたりの適切な長さというものが考えられている作品が多い気がして>>続きを読む

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ザ・ボーイズ シーズン2(2020年製作のドラマ)

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情緒不安定なホームランダーがラストにかけてすこしずつ父親になろうとする姿や、ブッチャーがライアンを前にして正義を通そうとすること、そしてヒューイの地に足をつけるというセリフから、そうか、このシリーズは>>続きを読む

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オザークへようこそ: シーズン3(2019年製作のドラマ)

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資金洗浄からドラッグカルテルとの緊張のやりとり、オザークの市民たちとの駆け引きや殺し合いを経てカジノの開設と、シーズンを経るごとに壮絶さを増す状況の中で、徐々にマーティよりもウェンディが主導権を握って>>続きを読む

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ノット・オーケー(2020年製作のドラマ)

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前評判通り、「ストレンジャーシングス」meets「このサイテーな世界の終わり」なつくりそのもので、あたらしいところはこれと言ってないのだけれど、やっぱりモノローグの心地よさと、ときどきあからさまだけど>>続きを読む

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ベター・コール・ソウル シーズン5(2020年製作のドラマ)

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このレビューはネタバレを含みます

ジミーがソウルとしての活動をいよいよはじめるシーズンにもかかわらず、どちらかといえばキムの方が主人公のように描かれているなと思う。結婚というイベントを経ることもあって、パートナー、夫婦としてのふたりの>>続きを読む

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ゲーム・オブ・スローンズ 最終章(2019年製作のドラマ)

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このレビューはネタバレを含みます

全編を通して、ふたつのロイヤリティ=Royal/Loyalについての話として観ていた。生まれ持った血とそれが辿ってきた罪や時間を背負いながら生き方を選択するというRoyalityは「持てるものたち」の>>続きを読む

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