幸せの形はひとそれぞれ。
時が経てば、また違う出逢いもある。
それしかないと想えた選択の他にも、
幸せになる方法はいく通りもある。
「あなた幸せ?」と訊ねるジュヌヴィエーヴに、「とても幸せだよ。」>>続きを読む
ジョージ・ロイヒル監督の「明日に向かって撃て!」のポール・ニューマンとロバート・レッドフォードのコンビが送る詐欺師の物語。
監督の指名で、同じキャストが起用されるのはよくあることだが、過去の主役二>>続きを読む
タイル張りの床に、クレオの掃除する排水がモノクロームのフレームに映り、
水の音が静かに聴こえる。
水鏡に、飛行機が通過する。
これは、ラストのシーンと対になり、
ラストでは水鏡ではなく、
空に>>続きを読む
「バラのつぼみ」とはなんだったのか。
莫大な金鉱の遺産を引き継ぎ、
富を得たチャールズ・ケーン。
新聞社を立ち上げ、
富も名声も市民からの支持も得、
さらには、大統領の姪を妻にし、
子も得たが>>続きを読む
観ていて、本気で人を愛したその瞬間や、二人でいる時の心地よさが伝わって来る。
北イタリアの別荘。
インテリの両親の元、愛され育ったエリオの振る舞いは、17歳の奔放さの中に、知性を感じる魅力的な少年>>続きを読む
ウォルター・マーチ編集の作品。
冒頭、
寝そべる女性の裸体のように見えるサハラ砂漠の美しい光景は、死をもって神格化したキャサリンの象徴のように見える。
不倫関係にあることで自らを責め、絶縁を押し切>>続きを読む
血の繋がらない家族の物語。
子役も含め、各キャスト無駄がなく、
本当の母親に育児放棄と虐待を受けてきたじゅりを通して、家族とはなんぞや?と考えさせられる映画。
リリー•フランキー演じる治と祥太>>続きを読む
「秋刀魚の味」。「お茶漬け」のように、秋刀魚がキーアイテムとして登場するのかと思ったが、秋刀魚は一度も登場しない。
味と言うのは、味覚のことを言う。
ならば、強調されるのは秋の侘び寂びか。
周平(>>続きを読む
「アデル、ブルーは熱い色」や「ブロークバックマウンテン」の方が、一枚上手のように感じたが、主題や役者によるものなのか。
夫を愛せず、離婚調停中のキャロルは、
彼女の同性愛的振る舞いから、親権問題で揉>>続きを読む
キース・レジャーという人間を知ったこの作品。知った時には、彼は亡くなっていて、ジョーカー役で名前を聞いていただけだった。
バットマン自体もまだ見ていなかったので、この作品ではじめて演技を見ることにな>>続きを読む
「映画もまた編集である――ウォルター・マーチとの対話 」(マイケル・オンダーチェ)に触発され、もう一度見直した作品。
本の中で、マーチが語っていた音響効果に注意しながら見直すと、
例えば闇稼業に手を>>続きを読む
「明日に向かって撃て」で知った、
ポール・ニューマンの演技に、
ベテランのジャッキー・グリーソン、ジョージ・C・スコットが脇を固めたバランスのとれた配役。
ただのサラリーマンだったエディは、飲み屋>>続きを読む
おそらく、本当の四人家族を起用し、末っ子の男の子の視点で撮りあげた、愛らしくて、ちょっぴり切ない映画。
魚市場で働くお父さんは、夜明け前に家を出て、帰りも遅い。
だから、男の子は、こっそり起き出し>>続きを読む
マンネリ化した夫婦が、おそらく日常的に続けているであろう夫婦喧嘩の声を響かせる車内で、
この映画の主役、
ジェシーとセリーヌは出会う。
二人の何気ない会話は、
同じ時を過ごすうち、親密さを増し、>>続きを読む
子供時代、両親と一緒に見た映画で、
強く印象に残っていた。
岸辺の旅の黒沢清監督制作作品だと知り、
もう一度見直す。
子供の頃は、バッテン印、血の光景、殺伐とした部屋、静寂、青、萩原聖人の演技が強>>続きを読む
浮世離れした麦に、
引き潮のように、惹かれていく朝子。
もうそれは、思考する前の段階。
有無を言わさぬ初期衝動のようなもの。
麦と出逢った頃の朝子は、
麦を感じ、深く呼吸する。
でも、麦は朝子の>>続きを読む
黒沢清監督の映画を久しぶりに鑑賞。
予告を見て、夫婦の愛を描いたヒューマンラブストーリーという、ぼんやりとした前知識で鑑賞し始めたが、さすがcureの監督。
ホラーで使われるような演出や、コマ落ち>>続きを読む
神保町シアターで、
清水宏の「簪」をようやく拝見。
チラシを見て、以前から気になっていたし、映画を作っている友達にも勧められ
ていた。
客層はシニア層が多かったが、
20〜30代の若者もチラホラい>>続きを読む
ブラックユーモアと言う単語が、メイキングにも出てきたが、今まで見てこなかったタイプの映画だ。感想が難しい。
フランシス・マクドーマン演じるミルドレッド・ヘイズは、娘をレイプされた上、焼死させた残虐な>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
流山おおたかの森で通常版で見た後、
live aidがまた見たくなり、ドルビーアトモスがある日比谷の映画館へ梯子する。
クィーンについて、ベストアルバムを齧った程度の知識しかないので、あくまで映画>>続きを読む
あらすじにイライザは孤独とあるが、
わたしには決して孤独には見えなかった。
小さな幸せをイライザは見逃さない。
声が出せなくても、イライザには日常の些細な出来事を、宝石のようにすくい取る。
老画家>>続きを読む
正義の名の元で、繰り返される罪。
国のために、
国民を守るために
世界中の個人情報を
諜報機関が監視している。
そんな真実を知る愛国者は、
疑問を抱きつつ、
大義(テロ撲滅)のためと自分を言い聞>>続きを読む
私が生まれた年に公開された映画。
金曜ロードショーでお馴染みだった、
シュワちゃん主演。
当時の映画特有の節操のなさが時代を感じる。
鑑賞時小学生だったら、クワトーに余程衝撃を受けただろう。特殊メイ>>続きを読む
吉岡秀隆の子供らしい子供がかわいい。
健さんと徐々に打ち解けていくのが分かる。
最後に民子(倍賞千恵子)が耕作(高倉健)に黄色いハンカチを渡し、ある種プロポーズを伝えるが、少し過剰な演出のようにかん>>続きを読む
会話の間、その時の表情で、
言葉にしなくても相手の言わんがしてることを受け止め、ニヤッと表情がほころぶ。
深い信頼関係。
人間愛。
素敵だ。