ゆめぴりかさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

麻希のいる世界(2022年製作の映画)

4.0

妙な長回しが印象的(小屋の中での2人の会話が聞こえるんだけど映像としては外から小屋を撮るショットがしばらく続く)
話も『悪の華』っぽくて好きでした

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.3

面白いけどその面白さを占める大部分が「内向きな面白さ」であるという問題意識はある。とはいえファンサに終始して軸を失っているというわけではなく、展開に意義を持たせた上でMCU版スパイダーマンの3作目とし>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.2

テンポ良いしキャラ立ってるしこれと言った欠点もないけど、ホームラン的な映画というわけでもない。無難に今大人気のアニメの劇場版として綺麗にまとめられた良作といった印象。緒方恵美の演技勝ちなところはある。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.7

作品の中に満ちる緊張と緩和の空気に魅せられた。濱口監督はいつも私たち観客を””言葉の魔法””がかかった時間・空間に連れていってくれる。

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

4.0

正直そこまで(1作目より)面白くはないけどなんとなく作り手も「これあと20分長かったら微妙になるな……」って分かって98分に収めてると思うと割と好きな作品。見てる間は退屈せずに楽しめたし。ただカーネイ>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.7

テンポが異常。デ・ニーロとペシの暴れっぷりとその対応に苦労するリオッタを見てるだけで楽しい。

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.1

前半は純粋なホラーとして、後半はコメディとアクションとして楽しい。
前半でDVを主として男性の暴力性を描くため、そういう社会派ホラーとして見ればいいのかな…と思ったが後半はあんまりそこは関係なくなり、
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.6

物語全体を通してキャラクターに深みを感じられないので、後半にかけて展開の面白さや感動させるパワーがあるのは認めるがイマイチ気持ちが入り込めない。特に前半は展開すらありきたりなため、カラオケのMVを見て>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

中1以来見たらめちゃくちゃ面白くてびっくり。
なんでこんなに面白いのか。脚本と主演2人と編集が凄いのは確かなんだけど。凄いなぁ……

ルパンは今も燃えているか?(2018年製作の映画)

1.5

ルパンが一応ガチのレースに挑むって時になぜかフィアットに乗っている不自然さや全く心躍らないカーレースと共に始まるオープニングクレジットの時点で「これつまらないやつか?」と不安を抱いたけれど本当に頭から>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

話の流れは既視感があるものの、そこに新鮮味を加える平凡な日常に憧れ引退を目論んでいた主人公が労働の繰り返しという虚無に耐えられず、暴力によって生きる実感や喜びを取り戻していくという『ファイト・クラブ』>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

4.2

現代版『ヒッチャー』として完璧。煽り運転を”怖いシチュエーション”として取り入れているだけでなく社会風刺映画としても真面目に作っているのが好感持てる。ただ、面白い…面白いんだけど、減点方式で見るとほぼ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

4.1

「この死に方絶対したくねェ〜〜〜!!」が5パターンくらい見れたのと、隣の人が手で顔を覆ってる図が見れたので素晴らしいホラー映画だなと思いました。最悪のタイミングで始まる性教育に失笑。

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.2

物語自体はよくあるものの、舞台設定や構成が上手く主題との噛み合わせも非常に良いため秀逸な出来となっていた。前半で作品世界に夢中にさせられ、後半のゲーム映画ならではの好き放題っぷりにはガッツポーズ。『レ>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

3.9

自分的に「2体」(主役と宿敵)以上クリーチャーが出てくる時点で怪獣映画として◎あげたい。
超面白いってわけではないけど特筆する不満もなく良かったです。コングと本気で命(タマ)の殺りあいしようと1人だけ
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

5.0

超絶大傑作。久々に新作に心からノックアウトされた。「何やら時代劇が絡むんでしょ〜」くらいのことしか知らなかったので、絶妙なバランスでジャンルを横断し、物語内に散りばめられたいくつものモチーフをひとつひ>>続きを読む

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.9

8/30に鑑賞、記録し忘れ。
以下Twitterのコピペ

画造りが良いし、高良健吾の演技も良いしストーリーも面白いんだけどいかんせん全編をモノローグが支配し、大事な部分や人物の心情を洗いざらい語って
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劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴ(2013年製作の映画)

3.9

話がだいぶハルヒ消失っぽいけど流石に尺があちらの半分なので薄味。手堅くまとまっていて面白いけどせっかくなら「劇場版だ〜〜!!」っていうテンションアガるスケールのデカさとか面白さが欲しかったかな。

座頭市物語(1962年製作の映画)

4.0

もろに「男ふたり映画」で、こういうのが時代を超えて愛される物語の骨格の強さなんだな…というのが感じられて良かった。でも月光の下でおたねさんと触れ合うシーンも男女の描写として美しすぎる。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.1

『ルックバック』を踏まえてから見ると、シャロン・テート事件が映画内でどのような立ち位置なのかがはっきりし見方が分かりやすくなった。
初見時はリックとクリフのコンビを見ているのが楽しかったが、2回目にし
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.7

物語としての完成度はえらい高くて、端正な作品な印象。しかし過去作のように度肝を抜いてくるような強烈なシーンは少なかったので、期待値の高さが少し別のベクトルに働いてしまっていたかもしれない。でも万人受け>>続きを読む

(1963年製作の映画)

3.9

最初の50分はかったるいけど鳥の襲撃が本格的に始まってからは最高に怖くて良かった。ジャングルジムに一羽、また一羽とカラスが集まるのをカットバックで捉えるシークエンスは鳥肌。ラストもパニック映画を超えて>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

4.2

面白さが普遍的すぎてコメントに困る。
昔の映像ならではの風、雨、火などを活かしたロケーション撮影の迫力が凄い(雨は作ってるかもしれないけど)

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

ストーリーもキャラデザもしっかりしていて面白かった。

涼宮ハルヒの消失(2010年製作の映画)

4.5

テレビ版でSOS団を大好きにさせておいてこういう話を劇場版で持ってくるのはずるいよ。

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

終盤のアクションが超凄い。
ギャグや、作品全体のテンションにイマイチノリきれなかったけどそこも含めて好きになってたら…と考えると絶賛評の多さにも頷ける。

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.7

ちょ〜〜っと地味かな……
終盤の畳み掛けは良かったんだけど、そこまでの積み重ねの過程にもう少し映画的な快楽を覚えられるシーンが欲しかった。

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.5

学校、恋愛、家族、インターネット全ての描写が宙ぶらりんで浅いためどこに関してもそこまで評価できない。中村佳穂氏の超絶な歌唱によって担保されたミュージカル的シーンはまだ映像的快楽があり、特に「ここに制作>>続きを読む