柊さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

柊

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Winny(2023年製作の映画)

4.0

気をてらう事なく、今考えれば,理不尽としか言いようのない裁判を真摯にアナログな人間にもわかりやすく理解させてくれた良い作品だと思う。

この裁判の最大の不思議は原告が検察だと言う点。本来被害を被った者
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

マルチバースをキーワードにこの監督達が描く世界はこんな感じなんだ。と言う視点で鑑賞。「スイス・アーミー・マン」の奇想天外なストーリーでここまで吹っ切れた作品ならラドクリフも楽しめただろうって思うくらい>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.3

オープン前の映画館のルーティンワークを流れるようになぞるシーンがとても好き。
このシーンだけで、作品への期待感が高まる…がしかしストーリーは私の想像とは全然違う方向へいってしまった。

ヒラリーが何か
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湯道(2023年製作の映画)

3.9

取り立てて特筆するものはないけれど、完全お風呂娯楽映画としては完璧だと思います。
銭湯業界が洒落にならんくらい斜陽産業である現実はかわりないと思うけど、日本が産んだこの銭湯の灯りが一度消えてしまったな
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

3.8

重いだろうなぁと覚悟を決めて鑑賞したけど,重いどころの話じゃなかった。
メキシコ怖いわ。
警察も軍も組織も何だか皆同じレベルで存在している。犯罪を取り締まるべき存在がこうも機能していない国があるとは…
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.3

やっぱり観にきてしまった。

1997年,2012年、そして今年2023年。
スクリーンで観るタイタニックはやっぱり良い。
スクリーン以外でもたまに観たくなる。
ストーリーも染み込んでいて、知っている
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バビロン(2021年製作の映画)

3.3

私は世の中の批評に反して、「ラ・ラ・ランド」は全く受け付けなかったし、「セッション」に至っては足を運ぼうとも思えなかった。そのくらい相性が悪いのでここはハードル最低に下げて観ます。
品も宜しくないよう
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.9

原作未読。
池井戸作品が確立した銀行エンタメとして完成度高し。
銀行員の清濁合わせ飲むみたいなキャラは半沢よりも西木役の阿部サダヲの方がよりリアル感があった。
勧善懲悪な半沢も面白いけれど,ここまで銀
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二十歳の息子(2022年製作の映画)

3.2

ドキュメンタリーだし、現在進行形な訳だし、結論なんて出せないのが本音なのでは?ってくらい視点も着地点も何もない。
強いてあげれば渉氏が芸能活動のひとつのアピールポイントとして、自分の生い立ちそして現在
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.7

まぁいろいろ思っていたものと違った。そしていろいろツッコミ所は多かったけど,私は痛い映画は苦手なので、もう途中予期せぬシーンで目が細くなった。これはネタバレしない配慮だと思うけど,予告編の斜め上をいっ>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.7

期待以上ではなかったかな。俳優も身体張って大変だなぁ。お疲れさんって感じです。

まず、この作品何がすごいかって、ガタイのいい鈴木亮平がお仲間といる時は完全にそっちの人に見える事。でもひとたび世間の視
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

3.9

正統派本格時代劇と言っていたけど、確かにです。
池波正太郎の世界を忠実にスクリーンの中に見てとることができました。江戸の街のあり様。人々の暮らし。奉行に代わり悪を退治する仕掛人。こんな時代が本当にあっ
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とべない風船(2022年製作の映画)

4.0

これは素直に良い作品と思いました。
ちょっと子役の女の子の距離感に違和感はあるものの,最後のシーンでまぁいっかと思えたので。

災害で予期せぬ最愛の家族との別れ。そんな辛い思いをしている人は,この所の
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

3.8

最後大円団で終わる事は想定済みながらその安心から気持ちよく楽しめました。
私は馬が好きです。走る姿に涙が出る程。復活が割と呆気なくクリアでしてしまって…とも思ったけど、後半にかけて畳み掛けるようにスピ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.7

評判が高過ぎる。
もちろん岸井ゆきののほぼスッピン、ボクシングのトレーニングシーンや試合シーンと見応えたっぷりでそこのところに引っ張られる。そして戦後最初のボクシングジムの佇まい。荒川区の寂れた風景,
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人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

4.0

時間調整で鑑賞。
意外に混んでた。この箱にしてはそこそこ入っている。それも男性多い。それもリュック担いだクライマー風多し。
いざ鑑賞。

いやぁ知らない世界がまたありました。山登り私の興味の対象外だわ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

2.8

この作品を理解できないと知性が無いと言わんばかりのイメージアップ予告にすっかり騙されました。

私には何もかも面白くない。強いてあげればロバのジェニーと犬,それから牛も良かった。それ以外で言えば,バリ
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.3

この手の作品に多大な期待は禁物。とりあえず鑑賞します。

結論ちょっと無駄に長い。3時間もかけて最後すごい小さい事で終わってしまった感が強い。ほとんどの人が信長の大雑把なヒストリーは知っている前提で、
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チョコレートな人々(2022年製作の映画)

3.8

東海テレビ相変わらずいい仕事してますねぇ。

こういう題材を見つけて,いいも悪いもちゃんと表現して届ける。映像の力を最大限に使ったいい仕事だ。
失敗してもまたやり直せる。それをチョコレートに込めて体現
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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.5

カンバーバッチさん期待してまっせ!
いざ鑑賞。

ルイス・ウェインの人となりを知らなさ過ぎた私の問題なんだけど、思っていた内容とまるで違った。笑

結局,私が知っているのは彼の描いた猫の絵のみ。それを
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.8

アメリカショービス界って、つい最近までこんな事、暗黙の了解で済ましてたんだろうなぁってのがね、分かりすぎる。
民主主義と訴訟の国と言う仮面を付けて、実態は差別と選別、そして拝金主義の国である。わかりき
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ひみつのなっちゃん。(2023年製作の映画)

3.4

もうちょい真摯なストーリーかと思いきや、結構ドタバタのコメディ寄りだった。
なっちゃんがあれ程秘密主義な割には、出てくる人達みんなマイノリティに好意的。
こうなってくるとなっちゃんの建前と本音も、ヴァ
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.6

あまりにも偉大すぎる。 
そしてそんな偉大な作曲家と同じ時代に生き、リアルタイムで音楽を堪能できた幸せをずっと噛み締めていた。
もちろん全ての作品をリアルタイムで聴けた訳では無い。でも彼の映画音楽第一
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.6

パニック映画の醍醐味をこれでもかってくらい韓国映画界の力技で観せられた。
展開もスピーディーだし、映像もお金かかってます。
落とし所は想像の範疇だけどあれ以外には考えられないでしょう。そういう意味では
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.6

共感するところは無いけど,こんな映画も有りってところですかね。

とりあえず出演者みんな良かった。前田敦子の男運の悪い尽くし系もほんと多くて…なんだけど今回は最後丁寧に見せ場を作ってもらえて良かったね
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イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.4

ドラマも見てない,映画も観る予定なかったけど時間調整で観てみることにした。
まぁ黒木華は嫌いじゃないから。でも当たり外れが多い女優さんだよね。
さて,今作はどうでしょうか?

うんまぁ予備知識なくても
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そばかす(2022年製作の映画)

3.5

少し期待値を上げすぎた。

そばたさんの生きづらさはこれまた、LGBTとは若干違って、まだなかなか理解されづらい状況ではあると思うが、様々な価値観を持った人が実は世の中には混在して生きている、それを主
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わたしのお母さん(2022年製作の映画)

3.3

とにかく息苦しい。
観ていて分からなくもないし、身につまされる部分も親なれば、子なればそれぞれ感じると思う。
どちらの年齢に近いかによりどちらの目線で捉えるかになると思うけど、どちらであってもとにかく
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カンフースタントマン 龍虎武師(2021年製作の映画)

3.6

今はみんな高齢化しちゃった香港のカンフースター達。かつては破竹の勢いで映画が制作され、スタントマンも引くて数多。でも彼らの顔は映らない。それでも早回しか?と疑いたくなるような華麗なアクションを軽々と決>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.9

観ようか観ないか迷っていて,一回は見送った。でもやっぱり思い直して、こちらが本日最後と言う訳で新年最初を厚木に来てしまった。

結果、観て良かった。
これは近未来のお話なんだろうけど、世界中の美しい物
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.3

2023年度1本目。さてどんな一年になるでしょうか?
いざ鑑賞。

タイトルと内容とエンディングがこうも違う作品は珍しいのではないでしょうか?

ストーリー解説で最も触れているシングルマザーが産院で子
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希望の樹(1976年製作の映画)

3.5

祈り3部作の第2作目のと事で、この2作目のタイトルである「希望の樹」には全然なり得ない内容でおる。
真ん中の作品だから前後を観てないと何とも言えないけれど、とにかく近代化する以前の古い因習の中で生きる
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バビ・ヤール(2021年製作の映画)

3.8

生々しい映像の数々。
群集心理の愚かさをこれでもかってくらいに見せつけられる。
狡猾な支配者はそうしていとも簡単に民衆の支配を始める。スターリンからヒトラーへそしてまたスターリンへ。ドイツ軍を花束で歓
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奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.7

観る予定なかったのだけど,時間合わせで鑑賞。
起こっている事はかなり深刻で,崩落後どこか別の時空へ行っちゃうこともなく、真っ当な大パニック映画。そして水中からのポセイドンアドベンチャーばりの脱出劇。
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キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱(2019年製作の映画)

3.3

生まれて初めて読んだ伝記小説がキュリー夫人だった。小学一年生にしてはなかなか渋い選択だと思う。
そしてそれを演じるのがロザムンド・パイク。もうこれは結果がどうであれ観るしかない。
いざ鑑賞。

こうい
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