糖さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

糖

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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

3.0

わけがわからずに癇癪を起こしそうになり、ゴダールを嫌いになる一歩手前で踏みとどまる。登場人物の「役割」を追いすぎた。

ブルー・マインド(2017年製作の映画)

4.2

好みの画作りで、何度でも観てしまう。
少女の身体の不随意性という巨大な問題が生々しく描き出される傑作。水の映し方、肌の映し方、どんよりと淀んだ色作りが天才的。

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.8

ミッドナイト・イン・ミニシアターの再演を体験。ライブハウスだったけど。

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.4

筋肉少女帯『釈迦』のMVを観て再鑑賞。
介護の問題はもっと考えられても良いものだと思うが。

美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

3.4

タイトルを巡る問題について(原作の方でも同題が付されているようだが)、「美しい冒険旅行」は姉弟/英国人側、「WALK ABOUT」は青年/アボリジニ側、双方の視野が反映されたものであることは自明であろ>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.4

野球賭博、汚職、ドラッグ、セックス、キリスト。紹介ページにあるワードがそのまま映像になっていた。
人間における異常とそれを解消するための方法論、と言えなくもない。

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

画は、見ていられるぎりぎりの暗さ。支配―被支配、あるいは都市―周縁の対立が保たれたままストーリーが展開され、そこに二人がどのように参入させられてゆくか。犬が出てくる。

テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

2.6

へんにストーリーとかいらなかったのだが、へんにストーリーとかを設けてきた。
ゴアシーンは前作からの期待で観た分、普通な具合。クラウンが黙して語らずを貫いたことがせめてもの救い。吐くには及ばず。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

4.0

好き放題撮り散らかしている印象、これが素敵。
クローネンバーグの特撮SFを観に行ったはずが、エロティックなものと観念の世界へ誘われていた。何を目撃し感得するにも才能が問われる。つまり向き不向きがある。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

すれ違いを重ね、あるいは相手のために酒や花を買うようなロマンスに素朴にときめくことができる感性が自分にあってよかったと思う。
犬が犬に徹した演技をしている。
製作年が少し遅くにずれ込めば、ラジオの内容
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.0

今どき一人で入村。おやじのアクションシーンも水木の負うものも時代設定も、自分だけでなく広くに刺さるものに溢れている。ミステリーは古典因習村。石田さん出るの事前に知りたかった。

(2023年製作の映画)

4.6

挟まれるどころではないコメディも、すべては登場人物を魅せるための方途。北野がジジイ過ぎる大傑作。

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

2.8

やってることは当然目茶苦茶古典のミステリー。おじいちゃんが心配、でも画はきれい。

サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.4

中盤の台詞で黒幕が割れる。
従来のゴア映画へのリスペクトにあふれるゴアシーン、イーライ・ロスの言葉通りまさにホラー好きのためのホラー。予告編で断念した諸氏もぜひ。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.4

前評判ほど珍しい作りをしているわけでもない、といった感じ。やはり朗らかな画面の色合いに目がいくが、登場人物の表情の抜かりなさに妙あり。

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.6

ステイサムを求めて沸騰した血が超深海で冷やされた。冒頭で流れる弱肉強食の図の通り、頂点はジェイソン・ステイサムその人。

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.4

予想以下でも以上でもない、ぴったり思った通りの、ベア。

さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

3.4

MOROHAすぎるサービスシーンあり、はまり役の津田寛治あり、劇場で見てこその音楽パートあり。震災後映画として素晴らしい。

ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

4.0

船乗りの家と船乗りの矜持、眺めつつそこへ参与していく医師。ドラキュラは想像の5倍醜悪と思われたし。アメコミ風の終わり方。演技でちょっと泣かされた。