HIBIKIさんの映画レビュー・感想・評価

HIBIKI

HIBIKI

映画(679)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(2024年製作の映画)

3.6

 ゲームアプリは未プレイかつ実際の競馬にも触れたことのない素人ではあるが、テレビアニメがとても面白かった記憶があったため今作を鑑賞。

 作画に関しては文句なし。今まで観たテレビシリーズとはデザインや
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

 クリストファー・ノーラン監督はとても好きな監督であり、『インセプション』はオールタイムベストに入れているほどだ。彼の作る映画はどんな映画でも、何かしらの仕掛けやケレン味あふれる演出など、観ていて楽し>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

3.6

 なぜ、あそこまでこの事件に執着していたのか。あえて主人公について考えてみる。

 物語序盤で感じたのは無気力感。任せられた仕事はボツにされ、疲れて家に帰れば認知症の母と不機嫌な嫁。自分のやるせなさを
>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.8

 まさに咽び泣いたよね。


 なぜ、この題材をボクシングを通じて伝えようとしたのか。冒頭で『ボクシングとは尊厳のスポーツであり、それ奪い合い、自分のものとする』とある。勝ったものが尊厳を得るように思
>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.6

 原作は未読で視聴。前後編に分かれているため純粋に評価しにくいが、伏線を張りつつキャラクターの掘り下げを行っており、前編としての役割は果たせていると思う。
 また物語の内容に関しても、浅野先生特有の苦
>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.3

 不気味な雰囲気作りは相変わらずお手のもの。別の映画なら綺麗に見えるはずの景色も、なぜかA24作品だと不気味に見えてしまう。しかし、今作はそこの点に頼り過ぎているシーンが多く見られた。映画作りに小慣れ>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

 ピクサー最高傑作と名高い作品だが、そう謳われる理由をはっきりと感じさせる映画だった。子供向けアニメ映画と甘んじず、しっかりと伏線を張りつつ、美麗な歌と映像でしっかりと物語を展開していく。ラストは涙な>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.6

 前作、前々作に引き続き雰囲気よし、役者よし、言わずもがなストーリーよしと三拍子揃って安定していた。とは言いつつも、「亡霊」とあるように不安を煽る様な演出も多く、前作との雰囲気の違いもしっかりと演出し>>続きを読む

哀しき獣(2010年製作の映画)

3.4

 アクションについては、中盤のチェイスが長い。せっかく物語が動き始めていくのにめちゃくちゃ間延びしてしまっている。基本的に韓国映画は好きだが、間延びした追いかけっことイチャイチャ取っ組み合い続けるクラ>>続きを読む

パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.3

 まず、長すぎる。フィンチャーの映画は基本長くても気にならないが、今回の映画は流石に長さを感じてしまった。コンパクトさとアイデア勝負のシチュエーション映画とフィンチャーの相性はあまり良くない感じがする>>続きを読む

イヴの時間 劇場版(2009年製作の映画)

3.3

 いまいち深いところに入り込めなかった。人間とアンドロイドの様々な関係を提示しておいて、それらをまとめきれていなかった。考え方は人それぞれだとは思うが、ある程度この作品としての答えをだすべきでは。

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.5

 何となく観てみたら、かなり面白い視点の映画で満足。少しくどいなと思うシーンもあったが、全体的にコンパクトな映画だった。これ以上長かったら、せっかくのアイデアもダレてしまっていただろう。

 実は個人
>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.6

 作画、声優共に安定しており、奇抜な演出こそないものの、安心して楽しめるアニメーションだった。内容に関しても、横溝的な世界観と妖怪が合わないはずもなく、容赦のない陰惨な内容ながらも、一口に「友情」とも>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

2.9

 いろいろと物申したい内容だった。

 特に、ホラー要素について。中盤、ある規則性と抜け道に気づくあたりで、『ファイナル・ディスティネーション』や『イットフォローズ』のような「絶対に逆らえない理」の穴
>>続きを読む

マルコムX(1992年製作の映画)

4.0

 昔、偉人図鑑のキング牧師のページの右下に小さく載っていたマルコムX。牧師と比較して過激な思想の持ち主だった、と書かれていたことは幼いながら朧げに覚えている。もし、この映画を観ることがなければ、自分は>>続きを読む

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

3.7

 ストーリーに関してはお世辞にも良いと言えるものではなかった。期待していたいくつかの謎はわからないまま、勢いで押し切った感は否めない。しかし、動いてる彼らがまた観れたこと、ファンサービスをたくさん入れ>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

 観ていてとても楽しい映画だった。小気味良いテンポと笑いに関しては、日本人故かやはり邦画の方が肌に合う。『キサラギ』のようにセットを変えずに、アイデアで勝負しているところも好きな点。内容もまさに「友情>>続きを読む

最後まで行く(2014年製作の映画)

3.2

 邦画版が面白そうだと思っていたら、まさかの韓国作品のリメイクだったのでまずはオリジナルを観ようと思い鑑賞。
 率直な感想として、オリジナルでこれだと邦画版もあまり期待できないと思わされる内容だった。
>>続きを読む

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.0

 実際に起こった事件を題材にしているので、評価しにくいところはあるが、あえて言うと映画として面白くなかった。

 最初のロッジに逃げ込むシーンは、自分がそこにいたら嫌だなとまざまざ感じさせる緊迫感があ
>>続きを読む

フロッグ(2019年製作の映画)

3.3

なにかこう、一歩足りない感じの作品。
中盤のギミックも後半のどんでん返しも登場人物の関係性も、何かあと一歩か二歩ほど作り込んでいれば、もう少し見応えのある映画になったと思う。

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

 尋常じゃないくらい手汗がでた。なぜか他のホラー映画やパニック映画に比べて、没入感が高かった様に感じた。本来、これ系の映画を観ながら「自分なら」と考えることは少ないが、今作に限っては「自分ならここで死>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5

 世間で言われているほど面白くなかったが、自分が考えていたよりもつまらなくなかった作品。

 自分と同じような意見の人の多くがそうだろうが、ゴジラに関しては素晴らしいシーンが多かった。コアなファンの間
>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

 主人公に全く感情移入できず、どんでん返しの爽快さよりも、自分の倫理観が勝ってしまった。

 本当に最後の最後まで彼には感情移入できなかった。最後に実は復讐のためでした、と言われてもそう簡単に腑に落ち
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.4

 序盤の主人公が歩く60年代の描写や、音楽の使い方、記憶に残る演出が多く評価されているのも理解できる。

 しかし、いまいち腑に落ちない。彼女は一体何が見えていたのか。幽霊ならば、サンディが見えるのは
>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

 過去が変わり、現在がリアルタイムで書き変わっていく演出はとても新鮮かつ斬新だった。物語も上手く視聴者の興味を拾いながら展開していたと思う。

 しかし、あの終わり方はない。過去と現在を利用し、母との
>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.7

 序盤は満点も満点。丁寧に展開しながらも、内容はテンポよく荒々しく進んでいく。特に、ヤクザの若頭ジョンドゥは素晴らしい。キレるナイフの様な演技は、この役者を知れて良かったと思わせるほど。だが、問題は中>>続きを読む

ゲーム(1997年製作の映画)

3.4

 何か物足りない。腹六分目くらい。展開にせよ、結末にせよ。
 もう一展開あるか、もしくはあのラストを裏付ける根拠をハッキリと見せて欲しかった。

かくれんぼ(2013年製作の映画)

3.3

 どこかで聞いたような怖い話のオマージュから始まるが、うまく演出していた。
 掴みが良かった分、後半の尺稼ぎが酷過ぎて、心の底から早く終わって欲しいと思った。これだと、「かくれんぼ」じゃなくて「鬼ごっ
>>続きを読む

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.3

 ミステリというよりはコメディかな。品のないナイル殺人事件みたいな。
 けど、相変わらずミステリの豪華客船と登場人物紹介はワクワクする。

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.5

 一昔前のキャラクターが、現代のストーリーに置いて行かれる切なさを感じた。
 あっさり殺されてしまうヒーロー。車で事故るサイコキラー。手も足も出だせず、ただ時代の流れに抗えない彼らを見つめ、自分の居場
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.8

 どの点においても完成度の高い作品だった。

 マイケル・キートンをカメオという演出方法に甘えず、しっかりと作品の中に落とし込んでいたことは、驚きと同時に感心した。
 近年のアメコミ映画では、映画の内
>>続きを読む

トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.6

 前に座っていた男児が終わったあとはしゃいでいたのを見て、日曜洋画劇場で録画したベイ版を観まくった子どものころを思い出した。ストーリーわかんなくても楽しいんだよね、ロボットが変形するだけで。
 そんな
>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.3

 想像していた以上に工夫して作っていたと思う。時間も丁度良く、上手く都市伝説を映画に落とし込んでいた。

 特に面白かったのがラスト。聞いた話の内容を予知のように利用していく主人公。そのおかげで他の乗
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.8

 Vol2で気になってた「家族」感を取っ払ってくれてまず満足。そもそも、父や母といった役割に当てはめる「家族」という形態と、ガーディアンズの性質が合ってないと感じていた。ガーディアンズは各自が強い個性>>続きを読む

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

3.2

 僅かな記憶でディズニーの近未来映画『トゥモロー・ランド』と勘違いしてみた今作。近未来感は一緒だったが、全く明るくない内容だった。

 序盤の人類という種の行き止まり感漂うディストピアはとても好きな雰
>>続きを読む