うえのひろむさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.3

大変に良かった。
中盤まで、すみれの失踪の理由が明かされなかったのが、なんでかなー?と思っていたけど、そこがが判明してから映画のタイトルの意味もわかった。
クライマックス手前あたりまで、随分と残酷なタ
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前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.0

多少、豪華なコント。
映画としては、キャスト含めB級。
半分は、企業CMみたいなものかなぁ、と。
出来の悪い池井戸潤原作のドラマみたいだなぁーと思う。
あとは中途半端な『プロジェクトX』というか。
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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

3.8

少し『フィールド・オブ・ドリームス』に似ている印象。
相変わらず顔の怖い、ショーン・コネリー(笑)
小説家というより軍人とかの方が、しっくり来る気がする。
若い頃に観てたら、こんなに年の離れた友達でき
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.7

ひとまず長い!
恐らく今までで一番黒いバットマン。
ほとんど引きこもりのブルース・ウェインって、初めて見た。
ちゃんと探偵しているバットマンを映画で観るのも初めてだと思う。
物語全体としては『ダークナ
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グラディエーター(2000年製作の映画)

3.8

とにもかくにも気持ち悪いホアキン・フェニックスに尽きる(笑)
主人公のラッセル・クロウより、文字通り暗愚を地で行く皇帝のホアキン・フェニックスしか印象に残らない!
もう史実がどうとか、細かいことがどう
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.5

どちらかというと続編というより、新編として観た方が良い気がする。
オリジナル『ゴーストバスターズ』の80年代のノリの軽いコメディの感覚で観ていると、肩透かしをくう。
確かに映画としては良くできてると思
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

相変わらずの超豪華キャスト。
基本的な物語の構成は『グランド・ブダペスト・ホテル』と一緒。
独特な映像表現は好みが分かれそう。
2時間ないとは思えないほど、内容が盛り沢山で、少し集中力が切れかけるw
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

2.8

なんというか共感しづらい作品。
そもそもポン・ジュノと相性が悪いと感じさせられる。
長編デビュー作だから仕方ないとは思うのだけど、自主製作映画のような画面の雰囲気が、どうにもなじめない。
目の届かない
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.7

とにもかくにも80〜90年代の陽気さを体現したようなゴキゲンな映画。
『ヘアスプレー』が好きなら、絶対好き!
今だったら、重苦しいシーンとか入れるだろうところも、ノリと勢いでサラッと流しちゃうw
物語
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.2

溥儀って、最後まで“はだかの王様”だったんだなと思う。
即早々、皇帝として扱われるのは、紫禁城の中でだけ、外に出ることはできないし。
戦時中は傀儡政権の首班で、単なるお飾りでしかないし。
戦後にいたっ
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.8

だいぶ展開に強引な点が目立った2作目よりも面白かった。
キングスマンの結成って、第一次大戦より後っていってたよなぁと思いながら、最後まで観ていた。
ラストまで観て、ようやく腑に落ちた。

史実をベース
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.3

ザ・筋肉映画。
いや、ザ・脳筋映画。
考えるより先に行動。
あとは筋肉がなんとかする、を地で行く内容。
『コマンドー』に輪をかけた脳筋ぶり。
ストーリーがどうこうというより、ともかく展開をただ受け入れ
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.5

言わずとしれたスタローンの出世作。
『4』あたりの成金状態とは違う、ハングリーなロッキー。
トレーニングシーンを見ていると、真面目な『ベスト・キッド』みたいな感じ。
エイドリアンとの仲が、あっという間
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.2

今の映像技術で1本目をリメイクしてみました、の感がある新作。
ストーリー的に、かなりグダっていた2〜3作目と比べればマシという程度。
やっぱり映像を見せるのがメインで、ストーリーは二の次な感じは否めな
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野球少女(2019年製作の映画)

3.2

友達のおすすめ。

そもそも野球に全く興味がないので、いまひとつ面白さが伝わってこない。
わりと普通にスポ根かなぁ、と。
スポーツの世界で女子選手が男性社会で身を立てることの難しさは、一般の社会以上な
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.5

とにかくゴキゲンなミュージカル映画!
『天使にラブソングを・・・』が好きな人には、オススメできる。
人種差別だったり、体型への偏見みたいなテーマの一つ一つは重たいのに、明るくぶち破っていく登場人物たち
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.5

物語としての立ち上がりは、少し遅い印象。
最初の30分くらいは少し集中力がいる気がする。
ただ物語が動き出してからは、なんだって!の連続。
まるっきり先が読めない。
凡庸な言い方をすれば「あなたは必ず
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.9

ビリー・ワイルダーに連なる、偉大なるご都合主義。
三谷作品だから、だいたい展開はわかるけど、それでも飽きずに観られるのは、さすがだなぁと思う。
いくら史上最低と言っても支持率2%台って、もはやなぜ総理
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

5.0

まず土屋太鳳の歌が上手くなってることに、びっくり!
古参のファンとしては、とりあえずそこに感動(笑)
物語としてはオーソドックスな展開だと思うけど、ところどころ『イヴの時間』を思わせるところがあり、そ
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しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

4.2

良い話ど真ん中な感じ。
サンドラ・ブロックはハッキリと意見を言うので、観ていてみて非常に痛快。
リリー・コリンズは、まだ少女と言って差し支えない感じでびっくり!

面白いし、見終わったあとは爽快な気持
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

ともかくカーアクションがすごい!
それだけでも観る価値あり!!
悪党だけど人を傷つけない主人公・ベイビーも好感が持てる。
なんだかんだ言いつつ、筋を通す悪党の“ドク”も良かった!
ストーリーに厚みはな
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.3

面白いには面白いけど、個人的に群像劇苦手なので観ていて疲れる。
まして時系列もバラバラなので混乱する。
どことどこが繋がってるの?って思う。
キャラクターの名前があんまり明らかにされないし、特定の主人
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.7

ともかく土方歳三が、すごい!というのはわかった。
農民の出身で個人として腕が立つのは理解できるけど、指揮官としても優れてるというのは驚き!
戦国時代なら豊臣秀吉みたいな感じかな?
捨て駒扱いの荒くれ者
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.1

成田凌の衝撃のクズ男っぷり!
でも、どういうわけかこういう男の方がモテたりするんだよな。
世の中不公平。
個人的に岸井ゆきのが、ストライクな顔立ちなので観ていて辛い。
自分がテル子とか、中原君側の人間
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隠し砦の三悪人(1958年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ともかく三船敏郎の圧がすごい(笑)
冒頭の2人が強制労働させられるシーンまでは、そのまま『スターウォーズ』のC-3POと、R2-D2がタトゥイーンでルークに会うまでの流れと一緒。
さすがに三船敏郎にル
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劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

テレビシリーズ、劇場版前作と期待はずれだったので『F』新作と同時上映だったので見る。
期待値が低かったからか、意外に楽しめた。

楽曲は菅野よう子じゃないから、脇においておくとして、ライブシーンはさす
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劇場短編マクロスF 時の迷宮(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

シェリルが観られれば、それで良い(笑)
ランカとナナセが大人になってたのに、びっくり!
やっぱりシェリルは素敵!!
ラストは「みんなが呼んでくれるなら、いつだって奇跡は起きるの!」に繋がるのかなぁーと
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劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ(2018年製作の映画)

2.8

劇場版新作のために予習。
元々テレビシリーズ自体が、登場人物が多すぎるのと、伏線を回収しきれてなかったので、総集編に近い立ち位置のこちらも内容が薄い。
いっそのこと他の劇場版同様、テレビシリーズから半
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.0

なにか救いのない『ビューティフル・ドリーマー』みたい。
誰かが自分に都合の良い無限ループをしてるってところと、みんなが竜宮城に行ってるかも?ってあたりは、よく似てる。
正直、前半は「いったい何を見せら
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語(2012年製作の映画)

4.0

前編より使ってる話数が少ないだけあって、新規カットも観られてお得感アリ。
物語が一気に加速する部分なので内容的に濃いし、観ていて辛いシーンも多い。
相変わらずの暁美ほむらの悲壮感がすごい。
佐倉杏子も
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

『007』の予習も兼ねて。
洋楽に馴染みがないのと、クイーンに取り立てて思い入れもないながらに観る。
流れる曲は知ってる曲ばっかりなので、置いてきぼりになることはなく。
活動の前半と後半のフレディの変
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
面白かったんだけど、これで良いのか?って半分はモヤッとしている。
プロットが、ほぼ『メタルギアソリッド』だろ!っと。
コジプロに許可とったの?って不安になるほど『MGS』。
個人を特定し
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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語(2012年製作の映画)

4.2

テレビシリーズの再編集版。
あくまでテレビシリーズありきだけど、尺が長いので総集編ではない。
テレビシリーズで物語は1度体験しているけどテンポが良いので、気にならない。
仕掛けがわかった上で見ると、ま
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.2

トゥルーマンがセットを出て、世界を知る話かと思っていたら違った。
街そのものが巨大なセットという設定は『THE ビックオー』のパラダイムシティに似てるなと思う。
もっとも街そのものが記憶喪失なわけでも
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.2

ずいぶん前に観たやつ。
クライマックスのレイ・リオッタと、ラストの飛行機のシーンを強烈に覚えてる。
レイ・リオッタは『フィールド・オブ・ドリームス』のシューレス・ジョーのイメージが強すぎて、大変にショ
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赤ひげ(1965年製作の映画)

4.1

『七人の侍』に続く黒沢映画2本目。
「いままで観てなくて、ごめん。明!」って言いたくなるほど面白い。
恐らく白黒なのを逆手にとっての印影表現が凄いし、横一線に並んだ演者を正面から撮る食事のシーンも凄い
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