ものすごく1984〜1986年の映像と音という感じがした。82年にも89年にもこの映画は撮れない。84〜86年には実際風景はこう見えていたしこういう音が鳴っていた。
自分が幼稚園に入る直前ぐらいに撮られた映画で、この時代の空気のようなもは僅かに覚えている。
黒電話にせよ、親と同居している若者同士のお見合いにせよ、団地で母親と子供が即売カーに群がる光景にせよ、ここに>>続きを読む
銀子ちゃんが可愛い。
役者たちの演技もいいし、食堂や舟、川沿いの倉庫など、映像が全体的によい。
気になる点は、音楽がベタに感傷を煽ろうとするものになっているところ。それでも基本的には違和感というほど>>続きを読む
ジュリア・デュクルノー監督の父は皮膚科医、母は婦人科医らしい。監督にとって、この映画で撮られたイメージは身近なものだったのかな?とか、婦人科の役割を(父親的な)男が担っているのは、監督自身の何か(精神>>続きを読む
ゲルハルト・リヒターの映画を観に行ったつもりだったが、リヒターのエピソードから連想して作られたと思しきリヒターとは縁もゆかりもない通俗的で水準の低いメロドラマとビルドゥングスロマンをないまぜにしたよう>>続きを読む
監督は原作を読めていないんじゃないだろうか。原作にあった登場人物の葛藤の描写が一切無くなっている。
一例を挙げると
・フクベエがビルか落下する際、サダキヨとの過去の(ニセモノの)エピソードを語らず>>続きを読む