iidさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.5

いつも通りのドラン感。
あぁリヴァーフェニックスだからスタンドバイミーでマイプライベートアイダホなのか、となんだかすごく納得。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

村上春樹的な台詞を、役者が自分たちの言葉として話し始めるまで、じっくりと時間をかけ、世界を構築している。現実とは違うもう一つの現実をみているような。こういう時間の長くて、濃密な映画をみるとそんな気分に>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.8

個人的に過去作の河瀬直美みが苦手だったけど、今回はすごく良かった。
永作博美と浅田美代子、この2人の、ともすれば嘘くさくなりそうな絶対善ともいえる圧倒的な善性に説得力をもたせるだけの素晴らしい演技力、
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.5

ジーニアスいいながら、実はあんまり天才らしくないカンニングテクなど、つっこみどころもあるけど、カメラワークと編集と音楽が絶妙で、最後までテンポ良くみられる。

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.5

悪くないけど、一晩たったら内容わすれた。今回の三人はキレイでかっこいいけど、旧映画版の三人がやっぱり大好き。

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.8

コロナだからこそ、遠くにいった気分にしてくれるこういう映画は、とてもよいね。
宗教的な複雑さを排して、だれでも楽しめる友情エンターテイメントになっていて、いい意味で期待を裏切られた。

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.9

漫画を何度も読んでいたから、なにか新しい発見や感動があるわけではなかったけども、花見のリンさんのシーンはとても美しかった。

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

3.7

ノアバームバック映画らしさがわかってきた。
めんどくさい、だけどだからこそいとおしい。
たぶんそういうこと。

はちどり(2018年製作の映画)

4.0

最初のワンシーンで、もう傑作だった。
カメラワークやカットに込められた意味や意図が伝わってくる。
ヨンジ先生の一言一言が素晴らしい。多くを語らず、冷静で、でも優しい。誰かとなにかを分かち合う素晴らしさ
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グーニーズ(1985年製作の映画)

3.4

この歳になって初めてみた。子供の頃に見たかったな。発明に憧れてたからきっとデータを好きになっただろうな。
子供だからこその思い込みや勘違いほど、おじさんの心をきゅんとさせるものはないね。

失くした体(2019年製作の映画)

3.6

インターホン越しの対話、カセットに録音された音、そして自律した手。
シチュエーションが素晴らしく良い。想像力で見えないものを補うような、そんなシーンが多くて好きだ。
伏線も上手に回収してて、物語の構造
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学校(1993年製作の映画)

3.4

なぜか学校4だけ子供のころに見たことがあって、当時とても好きだった。Netflixにあったから1を見てみようと思った。
説教くさい部分も多々あるけど、日の当たらない人々への優しい視点は、今だからこそ響
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ファッションが教えてくれること(2009年製作の映画)

3.4

結構プラダを来た悪魔のまんまなのな。
流行は決して自然発生的なものではなく、誰かの手で創り出されたものなのだなとあらためて思った。そしてそれはもちろん商業的なモチベーションの行為かもしれないが、決して
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.9

なんだこれ、すごすぎないか。圧巻で圧倒。
夜に照明弾が降り注ぐシーンの、夢のような美しさと、悪夢のような緊張感。このシーンだけでも映画史に残る素晴らしさだと思った。映画館で再上映することがあったら絶対
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.7

多幸感とはたぶんこんな感じのことを言うんだろうな。ご都合主義とか冗長とかいうのもわかるけど、僕はこれでいいと思う。
歌と踊りは、リアリティを超越するための最高の手段だ。ミュージカルはこうあるべきだと思
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.5

横スクロール映像好きにはなんともたまらない映画。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

美しくて悲しくて強い。
大学時代にアメリカを車で旅行したことを思い出す。地平線まで続く一本道に、日本のスケールは感じることができない、果てしない自由と孤独を感じた。圧倒的なものを前にしたときに感じる、
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.8

映画を見ていて改めて思った。
人と一緒に暮らすには自分を犠牲にしないと無理だ。食べるもの、生活リズム、趣味、価値観、金銭感覚。何から何まで。うんざりしてくる。相手にとっても同じだろうが。
好きだから合
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.7

いっちゃってるやっべーやつだけど、その異常な熱意の裏にあるものを考えると一概に間違っているとは言えないような、そんな気がする。
平和を願う気持ちや戦争を語り継ぐという使命感、戦死者への弔い、遺族への慰
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

漫画で出会い、アニメ最終2話とまごころを君にの精神世界のダイアローグに共感し、破で熱狂し、Qで失望したエヴァ。時が流れるのは早い。
シンエヴァに対してはなんだかもうワクワクも期待もなかったけど、見たあ
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

3.8

やっと見れた。
評判は良いけどあらすじからなんだかお涙頂戴な感じがして、どうなのかなと思ってた。
結果良い映画だった。しかしなんだか表面的な物語で感動してしまったような気がする。母との別れや仲の悪い友
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ムーラン(2020年製作の映画)

2.6

アニメ版の良いところをことごとく無くしてしまった実写版。なんでアニメの通りにやらなかったのか。
アニメ版ムーランのテーマは自分探しと男尊女卑や家の名誉等の旧来の制度の批判であったと思う。そしてそれらス
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.7

当然、人生のきらめきこそが生きる意味だ、という結末だと思って見ていた。子供向けの映画ならこの結末で充分だと思う。だからもう一歩進めたこの結末は、おとなへのメッセージなんだろうなと思った。電車の窓に映る>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

映画的ですごくおもしろかった。
笑ってハラハラして泣いて。
西川美和が目指していたのはここだったのか、と思った。

過去作ではいつも作為的な演出が苦手だった。物語にひっぱられて人が動かされているような
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.7

面白かったけど、クレイマークレイマーやアイアムサムなど過去の親権争いの傑作映画のトレースだとも思う。

コロンバス(2017年製作の映画)

3.3

良い建築が出る映画は好きだ。
ベルリン・天使の詩のシャロウンの図書館や軽蔑のマラパルテ邸。
良い建築は美しく印象的な舞台となり、そして場所性や時代を明示する装置となる。
この映画もサーリネンをはじめと
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.7

ソフィアコッポラで一番ライトな仕上がり。
作家性が際立った作品ではないけど、カジュアルで親しみやすくて、でもちゃんとらしさもあって好印象。
ソフィアコッポラがついに少女から中年女性へ対象を変えたのがな
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パディントン(2014年製作の映画)

3.2

子供向けを飛び出しはしないけど、パディントンのかわいさと絶妙なユーモアとウィットは大人でも楽しめる。