iidさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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キングスマン(2015年製作の映画)

3.3

今更感あるけど見てみた。
バイオレンスさとくだらなさの共存が新鮮。

名もなき生涯(2019年製作の映画)

3.9

崇高。マリックはやっぱり唯一無二の監督。映画館で見なかったことが悔やまれる。
マリックにこんなエモーショナルな物語を組み合わせたら、もう無敵だよなぁ。
ひとつ、贅沢な不満かもしれないけど、やっぱりルベ
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.5

すごくめんどくさい女だなぁ、こんな人いやだなぁと思いつつも、少なからずみつかる自分との共通項に、嫌悪と同情と共感が入り混じる。
見栄も失敗も諦めも、まぁ生きてくってこういうことだよね、それも悪くないよ
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.7

アメリカン青春盛り合わせ。楽しくて羨ましくてちょっと切なくて、最高。こういうなんてことはないけど、良くできた映画は貴重だ。
でもただ楽しいだけの映画ではなくて、描いている学校像も実はすごく新しい。
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.5

ノマドランドの予習で。
自分自身の役を本人達が演じるという手法が興味深い。そのまんまではないとしても、このストーリーと同じような体験をし、そしてこの映画の後も彼らの人生初の続いてく。不思議な感じ。
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欲望のあいまいな対象(1977年製作の映画)

3.3

ブルジョワジー同様あまりに同じことが何度も繰り返されるので、眠くたなっちゃった。ブニュエル向いてないのかも。

天使の涙(1995年製作の映画)

3.6

突拍子のない行動をとる人々にたじろぐし、面白い物語かというとそうでもない。でも全体を包む雰囲気と小さなエピソードのディテールによって、やっぱりいい映画だなぁと思わされる。
人との出会いは、偶然と運命の
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生きちゃった(2020年製作の映画)

3.7

少なからず主人公と似た性質を持っているので、あんな風に押し黙る気持ちがよくわかる。主人公の造形に関しては、自分にとってはかなりぴったしきて共感した。夜空は〜でもおんなじこと思った。
転落人生のフォーマ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

たぶんこういうのが、しあわせというものなんだろうなとみていて思った。かしましく仲の良い姉妹、団欒の食卓、将来の夢。
原作のストーリーは変えずに、時系列の組み替えや演出で現代的にアップデートしている。原
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

任務も味方も敵も全体像が掴めないままどんどん進む感じは、まさに昔ながらのスパイ映画。個人的にはこの感じはあまり好みではないが。
それに意図的だろうけど、主人公が匿名的で感情や思想が見えないから、なんだ
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わたしたち(2016年製作の映画)

3.8

登場人物の一個一個の行動にとても説得力がある。その行動に至るまでの構築がしっかりされている。
それに小道具の使い方が抜群にうまい。マニキュアから、語らずとも伝わってくる豊かな意味。
説明的なところなん
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.9

自分は光をにぎっている。
この詩が映像の意味を拡張して、また逆に物語が詩の奥行きを拡張しているような。小さな物語だけど、そうとは思えないぐらいずしんときた。
「ちゃんと終わらせる」ということが、なんだ
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幸福路のチー(2017年製作の映画)

3.8

ノスタルジーの正解。
甘過ぎる過去への郷愁は拒絶反応がでるけど、これは甘苦くて、甘酸っぱくて、なんだか自然に涙が出る。
近代台湾史とリンクして描かれるチーの人生を見ていると、誰もが知らず知らずのうちに
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トニー滝谷(2004年製作の映画)

3.6

語りを中心とした、まるで小説を読んでいるような気分になる表現。右から左に流れていく映像は、文章を読んでいく流れとシンクロしているみたいだ。
こういうの、ありそうだけど、意外といままでなかったような。
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アス(2019年製作の映画)

3.5

これ、初見で裏に込められた意味を読み取れる人どれぐらいいるんだろう。ちとわかりづらすぎないか。解説読んでも、あーなるほどって感じもないし。
まぁそこを気にしなくても、ホラーとして新鮮なおもしろさはあっ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

支離滅裂なストーリーを、スピード感と迫力ある映像で、どうにか映画として成立させてる。「細かい事うだうだ言うなよ、娯楽映画なんだから!」という強い製作者の意思が見える。
インドラプトルは恐竜というか、も
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.8

いまでこそ流行と言ってもいいぐらいの、社会的弱者を描いた映画。
だけどケンローチはこういった題材をずっと前から撮り続けてきて、だからこその信念や信条のような、力強さがある映画になっていると思った。
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.3

どんでん返し映画は、どんでん返しがあると知っている時点で、もうどんでん返しでもなんでもなくなる。
誰かは裏切り者で、誰かは共犯者なんだろなぁと、おもいながらみてたら、大体そうたった。
先入観なく見られ
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真実 特別編集版(2019年製作の映画)

3.7

キャストの豪華さと反比例して、すごく小さくまとまった作品。
映画内映画、役者と脚本家、真実と嘘。思わせぶりなぐらい意味深なピースをばらまいているから、それらがどうはまっていくのか期待してたけど、バラバ
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

3.3

アニエスがかわいい。
ゴダールはゴダール。
まぁあまり感想はない。

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.1

何年か振りに再見。
旅行で訪れて見た現在のベルリンと、この映画の、まだ壁の残っている過去のベルリンが重なりあって、前に見たときとはまた違う素晴らしさを感じた。
ポツダム広場、ハンスシャロウンの図書館、
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トスカーナの贋作(2010年製作の映画)

3.9

10年前に映画館でみた、ぼくにとってはじめてのキアロスタミ作品。
久しぶりに見たけどやっぱりおもしろい。
いろんな可能性の糸が張り巡らされていて、常に映画内の現実が揺れ動いているような不安定さ。それに
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.5

アフリカに実は超文明があるという設定からワクワク。土着感とハイテク感のミックスされたビジュアルが新鮮。何より黒人のヒーロー。なんで今までいなかったのかというぐらいかっこいい。
総じて良くできていて、マ
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.8

削ぎ落とされたシンプルさ、初々しい新鮮さ、切り取られた画の美しさ。久しぶりにすごく良い日本映画をみた。
神の不在というある意味普遍的なテーマを、日本で、そして子どもで描くとこんなにも見たことないものに
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.4

期待していたよりもだいぶ薄味で淡白。
一人二役や手紙のすれ違い等、かなりトリッキーな割にそれがうまく活きているのか、いないのか。ラブレターのようなすれ違い、勘違いによるワクワク感や物語的推進力はあまり
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.0

とにかくなにも考えずに楽しそうな映画でもみようかと思ってみたけど、途中で飽きちゃた。

ブルックリン(2015年製作の映画)

3.8

故郷を離れて暮らしている人なら、だれもが感情移入してしまうストーリー。新しい生活への不安と期待。望郷の思いと新しい出会い。シンプルに突き刺さる。
レディバードと姉妹作のような印象。どちらも主演をしてい
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.2

ポンジュノだから見たけど、評判通りあれだね。
最後まで飽きずにワクワク見られる点はさすが。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

持てるものと持たざるものの決定的な断絶。現代を象徴するような映画だった。
古典的な物語では金持ちは性格の悪い悪者で、貧しい者たちは豊かな心を持っているように描かれてきた。だがこの映画では金持ちは善良で
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.7

再見。1度目のような衝撃はないが、改めて巧みに伏線が張られているなと、唸らされる。臨場感が伝わるカメラワーク。技巧的なストーリー。シリアスとコメディの絶妙なバランス。
ラストのバスでのダンスは、悲しく
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黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

3.7

再見。歴史物と裁判物のいいとこどり。人物造形の面白さもありって最後まで一気にみせる。
ナチスを受け入れたオーストリア国民。そしてユダヤ人。その間にこんなに深い大きな断絶と悲劇があるなんて全く知らなかっ
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.3

違う、そうじゃない。
ぼくがみたかったものとは違う。
ファンに媚びてもいいし、薄っぺらい勧善懲悪でもいい。スターウォーズなんてずっとそんなものだし。
でも何かしら一貫性が欲しい。あまりにもこの三部作に
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