あもすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

あもすけ

あもすけ

映画(559)
ドラマ(2)
アニメ(0)

エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

茶目っ気たっぷりに煽りながら、フィニッシュはどれも派手に過剰にぶちかますフレディ素晴らし。天井をのたうち回ったり、ベッドから大量の血がドボドボ噴き上がったり、おぞましくて魅惑的だった。ラストはもうなん>>続きを読む

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

どこまでいってもひとりなのだった。そして、ちゃんとひとりとして、関わっていくのだった。何度も失敗して、挫けそうになって、というか、挫けて、ぐちゃぐちゃになって、ぐちゃぐちゃにして、そしたらそこからまた>>続きを読む

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

将棋のこまかいところはわからなくても、ひとつひとつの局面が、それぞれぶち当たった反応とか表情から伝わってきて、人生に置き換えられてくからそのまま対局ごと人間ドラマだった。努力して強くなって向けられてし>>続きを読む

ザ・プレデター(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

いろんなとこにぶつかって辿り着いた今日の人生の形を凸凹に各々が持っていて、集まっても凸凹で、賢く判断なんてできなくても、ぶん投げるタイミングくらい感覚で分かるのな分かりたいなその瞬間に。なんてみんな素>>続きを読む

インサイド(2016年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

気づくまでは静かに淡々と作業を進めていくし、気づけばなりふり構わずに、とても恐ろしい。目的にむかうまでの障害として次々と殺しながら、せめてもの情なのか踏みにじりたいのかどっちともとれるようなやり方にざ>>続きを読む

アニー・イン・ザ・ターミナル(2018年製作の映画)

2.7

えー!そうだったのかー!!という熱量で明かされるたびに、へーそうだったのね、という温度で反応してしまってた。死ぬの死なないののやりとり楽しかったし、鼻あかしてくワクワクもあったし、でもずっと寸止めの気>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ギリギリ息するところだけはどうしても守ろうとしてしまって、それが無責任となりもう息はできないから、綺麗に整列するところからはみ出した心を拾い集めて穴開けるしか救いなんてなかった。自分の怪物を晒す言葉を>>続きを読む

CRESCENT 冷たい海の底(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

オチまででいうと怪談で馴染みのあるようなストーリーで、その語られ方が、とても丁寧にひとつひとつ映像で繋げていくというもので、こういう形で味わうことが出来たのは面白かったけど、静かだし、退屈に思えてしま>>続きを読む

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(2018年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

増改築を繰り返してゴテゴテになった館の異様さは、それを生み出した彼女というよりも、思い切り亡霊ありきな方に振られていた。深淵をのぞくようなゾクゾクは薄くて残念だった。直接戦うし。普通の銃は効かないけど>>続きを読む

ブリーダー(1999年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

行為が酷すぎてなにもフォローとか出来ず、助けることが出来ず、周囲と同じように私も彼を見てしまっていて、彼自身も爆発するまで大きな声で言えていないのは、自分で自分の気持ちを最低だと分かっているからだと思>>続きを読む

マッド・ダディ(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

誰も彼もひとりひとりが人間で、父親だろうが母親だろうが例外なはずはなく、だから殺したくなることもあるだろうし、それが全解放の全力でタックル仕掛けてくる姿はあまりのことに笑ってしまうくらいギョッとするの>>続きを読む

ザ・インターセクションズ(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

かなり悪どい。交差点は分岐というよりも、合流のように感じた。並行世界と思いきや、のとこから掴んだ流れのなかで、逃走経路を繋ぐために見出した道は、いろんな誰かの未来に繋がる道を奪ってるようなものだし。今>>続きを読む

ファミリー☆ウォーズ(2018年製作の映画)

3.6

地獄のようなドタバタの隙間から滲み出る嫌さによってなおのこと地獄。爺さんがやらかす前からジワっと滲んでいて、あんなことになっても執着するのは、それしかないという最後の砦、そこに縛り付けられる地獄を思え>>続きを読む

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分で選んで分岐する面白さというよりも、選択すること、介入していること自体が物語の中で重要な意味を持つ要素となっていて、気づけば物語の内側に巻き込まれている。自分が作品の中で役を担っている。そして結末>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

檻の中とか屋内とかにはあまりワクワクできなくて、だから私の好きは前半に詰まっていた。というか水棲巨大生物へのゾクゾクがたまらないので序盤に詰まっていた。こんなにクリックリした可愛気を持っていたのだっけ>>続きを読む

アンビュランス911(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

交通事故で重症を負ってしまったところに救急車がきて助かったと思ったら殺人鬼でした、というのはその形式よりも、気持ちを踏み躙られる、という要素で作品全体に及んでいた。主人公の巻き込まれ方はちょっといくら>>続きを読む

クリープ 2(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

初めの頃は、度胸あるな、とか思っていたところから、もうそんなものじゃなかった。殺人鬼からの一方的なものではない。本物の価値がわかっていて、求めていて、それを引き出すためのフェイクがあって、だから最初か>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

戦う痛み、喧嘩をして負けてこいのとこの説得力すごい。メーターを振り切って、痛みを痛みそのものとして味わい尽くす。奥が目覚めて表になるみたく、たまらん。

少女ピカレスク(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

自分を置いてけぼりにして、明るい方に向かうヒカリを繋ぎとめたかった気持ち。否定しなければ、ぶち壊さなければ護れない、と人格が生まれた瞬間からずっと、存在意義として囚われてしまったのは、そんな自分をヒカ>>続きを読む

極道戦国志 不動(1996年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

親への、大人への、そして構造そのものへの反逆。
無数の銃弾をこれでもかと撃ち込んで公衆トイレの床が血と薬莢でジャラジャラに埋まる冒頭から、過剰で刺激的で魅せ方のこだわりを感じる場面がひたすら続いてたま
>>続きを読む

日本統一31(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

鶴見の置かれている立場がとてもつらい。別のところで、あんな使い捨ての駒みたいな奴にも家族が、みたいなセリフがあったけど、遠回しに鶴見にもダブるみたく切り捨てられてしまいそうな予感が漂っていて、そんなの>>続きを読む

Re:デッド(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

何度も殺されながら殺され方のバリエーションで攻めてくるものかと思いきや、展開するうちに逃れられないものの意味合いが変わってくる。何故こんなことになっているのかを探りつつ、でもそれなりにぼんやりしたまま>>続きを読む

男たちの挽歌 II(1987年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

黙って観てられないくらいのクライマックス凄すぎる。表の解決は関係なく、やることが明確に残っている。激熱の流れにド派手な銃撃戦。爆破の火薬量に慄くケン、吹っ飛ぶケン、最高。どこまでも荒っぽくて、なのにキ>>続きを読む

ブルー・マインド(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

誰にも話せない、話してもどうにもならない、自分だけで抱え込むしかない。抑えきれず強い言葉を放てば、言葉の強さを咎められるだけで、そしたら言葉に乗せた気持ちは、と突き飛ばし、突き飛ばした瞬間に自分で自分>>続きを読む

男たちの挽歌(1986年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

兄弟それぞれの心情が胸に迫りながら、マークの生き様が熱すぎて素敵すぎる。目の前の相手に訴えかける人生そのものの言葉があって、あとはずっと行動で示し続ける。「俺が神だ」は伊達じゃない。決められないことが>>続きを読む

メイヘム 殺人晩餐会(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

おそらく獣のような騎乗位でR18という。
裏切りとは、自分がしてた想像と違うということならば、ラストの料理で誰に阻まれることなく自由な想像を獲得したのだろうか。死んだ者と生き残った者を考えると、そんな
>>続きを読む

オペラ座 血の喝采(1988年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

何本もの針を目の下に貼られて瞬きできない目を閉じられないという恐ろしい状況で、殺人そのものの残酷さを見せつけられながら、目!目!と神経をその都度触られるみたく身をよじってしまった。そしてドアの覗き穴越>>続きを読む

ゴーストスクワッド(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

復讐として、実際にはありえないくらいの究極を形にしてくれて、そこまでしても全部晴れるかといったらそんなことなくて、それはそもそも起こってしまったことは取り返しがつかなくて、だから、そこで見せる晴れやか>>続きを読む

オール・アイズ・オン・ミー(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ここぞで実際の映像が使われてその度にめちゃくちゃ刺激を食らった。
法廷で判決のときに残した言葉がすごくグッときた。人間を見ること。誰のことでもひとりの人間として対することこそ大切だと刻む。それでも見よ
>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

犯人を追い続けることと同時に社会の移ろいが描かれていて、世間が翻弄されている感じとか、関心が薄れてくる感じとか、テンポのいい切り替わりと音楽で表現されていて、観る前に想像していたのとは違う印象の面白さ>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

列車の窓に頭をくっつけて夜を見つめながら、あの時もそれまでも、彼が生きてきた人生によるあの表情と感じて、ひとりの人生が過去から現在までの線だとして、動けているのは、続いている線のその先に向けて押されて>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ほぼ完封の、不安要素残さず駆逐という、そして徒歩、爆破をものともせず徒歩、圧巻。強すぎるし、それでも危なかった場面で救われたのは、自分の人生で培った人との繋がりだし、それも含めての強さなのかも、と思っ>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.3

あんなことになってもずっと大真面目に取り組んでいて、なるべくしてああなってるというのが恐い。情熱を持って、熱弁して、闘って、上手くいったり、失敗したり、仲間のことを想ったり、閉じた世界の価値観のなかで>>続きを読む

ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

3.5

兄弟のテンションが底抜けにカラッとしまくってて、どぎついことの繰り返しに瞬間瞬間引きながら、目と耳と心を持ってかれてた。柴田くんもかなりのもので、バイト中のカウンター越しのパンチと直後の言葉に心奪われ>>続きを読む

地獄愛(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

瞳がキラキラ輝いたり、人相が変わるほどに嫉妬剥き出しになったり、グロリアの表情の変化が凄い。ミシェルもその瞬間瞬間では嘘じゃなく愛だったのだろう。そんな顔をしてたし、一方的だったとは思えないくらいに幸>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

愛されたくて愛するのは愛し合うそのただひとつのことだけを求めていて、他の何を諦めたからとか何に失望したからとか意識的だったり不可抗力だったりなんでもいいけど、極端なところに向かう心が魅力的に感じてしま>>続きを読む