jinheeさんの映画レビュー・感想・評価

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福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この事件を映画にした点だけでも大いに価値がある。
「鮮人やったら殺しても良いんか?」
この一言に尽きる。
(何故このタイミングでそれを言ってしまうの感はすごいが)

部落差別や提岩里事件、亀戸事件を含
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

抉ってくるなぁ。

コメディタッチに軽快に進めて来たかと思うと、所々で格差を突き付けられるあの感じがチクチク来る。
水害被害の街と、ランチパーティーのギャップにクラクラしているところに、あのソン・ガン
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

最近のパニック映画はあまり観ていないので他と比較は出来ないが、ただ恐怖・スリル・パニックじゃなく、登場人物のドラマがあって好印象。
絶体絶命、というシーンでのマ・ドンソクの安心感たるや。圧倒的な格好良
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ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

新感染とセットとして連続で鑑賞。

…ただ唐突にゾンビが出てきて突然のパニック、救いもほぼ無いし、登場人物の魅力も無い。え、これを観て何を思えば良いの…?というのが正直な気持ち。
実写の場合は俳優の演
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愛してる、愛してない(2011年製作の映画)

3.3

終始淡々と夫婦の会話が続く。
急展開も無ければ、大きな盛り上がりも無い。
一見何の問題も無さそうな夫婦が、些細な、本当にほんの些細なズレを重ね続けてしまったのだなぁと、二人の会話の中にしみじみ感じるだ
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

4.0

爽快。
細かい事はどうでも良いんです。
いや、無い無い、とか言っちゃダメ。
とにかくユ・ヘジンが最高で、ただひたすらに面白く観れた。
娯楽映画はこうでなくちゃ、という作品。

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

3.5

尹東柱の映画と同じ監督作品と聞いて、とにかく観に行こうと思った。
尹東柱の方が好き過ぎて、ハードルが上がってしまったところはある。
好みとしては圧倒的に尹東柱の方が好きだった。
ただ、観る価値のある映
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新しき世界(2013年製作の映画)

4.2

初っ端から韓国ノワールお得意の暴力シーン。ひたすら痛い暴力シーン満載のヤクザ映画と思いきや、これは熱い。熱い男、いや漢たちの映画でした。

義兄弟の絆と、職務への忠誠の間で自分の新しい世界の選択を迫ら
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チャンス商会 初恋を探して(2015年製作の映画)

4.0

前情報無しで見た。
偏屈ジイさん・ソンチルが返り咲きの恋をするほっこりロマンスとして、ソンチルの偏屈っぷりにイライラしたり、そんな偏屈ジイさんが恋に一喜一憂したりする姿を微笑ましく見ていた。
そのまま
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同じ月を見ている(2005年製作の映画)

2.8

原作を読み、映画化されている事を今更知って鑑賞。
原作を読んでいなければ感想は違ったかも知れないけれど、内容としては正直、時間内に綺麗に収めただけな感。
原作のエピソードを掻い摘んで綺麗にまとめては、
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コインロッカーの女(2015年製作の映画)

3.2

チャイナタウンの闇金稼業で生きる女性を描くノワール。
韓国ノワールお得意の残酷な暴力シーンとあのジメッと暗い雰囲気にキム・ゴウンの無気力なような悟ったような目。
世界観が良かった。
韓国ノワールの中で
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その怪物(2014年製作の映画)

2.8

キム・ゴウン主演作なので鑑賞。

うーん…うーん…何というか、どうしたかったの?という印象。
部分部分では良いシーンがあるのに、それらの方向性が全てバラバラで、まとまっていないと感じてしまった。同じ作
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僕らの青春白書(2014年製作の映画)

2.8

1980年代の風景や音楽やファッションの流行が見えたり、という部分はとても楽しめた。
パク・ボヨンも可愛い。
クォン・ヘヒョも良い。

それ以外は王道ラブコメで、それはそれで良いのだけど、ラストが急過
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亀、走る(2009年製作の映画)

3.4

うだつの上がらない刑事が執念で連続殺人犯を追い詰める捕り物劇。

結構な暴力シーンがあるのに、所々笑わせて来る。その緩急が良かった。
殺人鬼のディテールなんてあったもんじゃないし、何でそこまで惚れ込ん
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.3

ソウル大生拷問致死事件というだけで無条件で観に行く事を決めていたので、見始めて初めて俳優陣の豪華さを知って驚いた。こんなに色んな立場の登場人物に、それぞれ主役級の俳優使っていいの?物語の主軸ブレない?>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

4.0

マ・ドンソクのマ・ドンソクによるマ・ドンソクファンの為の映画。

掌底一つで悪人をなぎ倒すドンソク兄貴がカッコ良すぎる。あの太い腕が最高。
韓国映画お得意の暴力シーンの遠慮のなさとエゲツなさも、ドンソ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.5

光州事件を基にした映画。
設定は映画的に脚色しているが、実在の人物を描いている。

自国に何も疑問を持たず生きていたタクシー運転手のキム・マンソプが、ドイツ人記者を光州まで乗せた事で自分の知らない現実
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監獄の首領(2016年製作の映画)

3.3

ハン・ソッキュが全力の悪役を演じる。
相変わらず韓国ノワールは暴力シーンがエグい。観ながら、痛い痛い痛い‼︎‼︎やめて‼︎と心の中で叫んでしまう。すぐ暴力が来るので終始緊張感があった。
ハン・ソッキュ
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ザ・メイヤー 特別市民(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「選挙戦は汚水から真珠を探す作業で、必ず手が汚れる」

ソウル市長選挙を巡る攻防を描く、政治サスペンス。もちろん正義の為の戦いな訳はなく、利用できるものは全て利用する権力争い。

最近の権力争い系の物
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ザ・キング(2017年製作の映画)

4.0

面白かった!
麻薬のような権力に踊らされ、陥れたり陥れられたり。
チョン・ウソン演じるガンシクの清々しい程のクソっぷりがとても爽快。「アシュラ」のウソンには悪に染まるだけの理由があったけれど、こちらは
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密偵(2016年製作の映画)

3.5

タイトルの通り、密偵の話。
朝鮮半島が日本の統治下にあった時代。朝鮮人でありながら日本警察に所属するジョンチョルが、武装独立運動団体・義烈団の監視役を命じられ、同胞を追い詰めなければならない立場と民族
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殺人者の記憶法:新しい記憶(2017年製作の映画)

3.5

原作小説を読んで、無印版の映画を観、小説と映画の得意分野をしっかり分けた異なる結末にすっかり関心させられた。
なので、あえての2パターンならこちらも観るしかないだろう。

……結論から言うと面白い。
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.5

冒頭の10分だけでも割とお腹いっぱいになれる。主人公目線の画面が綺麗に視点切り替えをした瞬間、震えた。撮影技術について全くの無知なので、カメラワークで震えるような感動をしたのは初めてだ。一人鑑賞派だけ>>続きを読む

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.8

今回は原作小説を読んでからの鑑賞だった為、ネタバレの部分で純粋に楽しめない可能性があるかと少し心配していたが、ソル・ギョングとオ・ダルスの時点で観ない選択肢は無かった。
ソル・ギョングは流石の名優で、
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オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

3.0

朝鮮戦争映画を描いた映画としては、仁川上陸作戦に的を絞ったこと以外に正直目新しさは無い。
作戦執行時のスリル感や銃撃戦や戦場、カーチェイスの迫力はやはり韓国映画得意の部分で、劇場での見応えはそれだけで
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わたしたち(2016年製作の映画)

4.5

良い。すごく良い。
こういう映画を作ってしまうから韓国映画が好きなのだ。

うまく周りと調和出来ない、9歳の少女達の葛藤と成長を描いた本作は、盛り上がるというほどの盛り上がりシーンは無い。淡々と少女達
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

洋画は滅多に観ない。
だから実際のところどうかは別として、洋画の戦争映画に少なからず偏見があった。
過剰な英雄像や、さぁ泣け!という感動の演出、やけに多い倒置法の台詞回し…そういう偏見があった。

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空と風と星の詩人 尹東柱(ユンドンジュ)の生涯(2015年製作の映画)

4.5

尹東柱の詩が好きだ。
だからこの映画は絶対に観たいと思っていた。
ただ、この映画を観るにあたっては、自分の中で一定の覚悟を決めてたところがあった。戦争の残虐性を描く為に当時の日本が如何に狂い・残虐で・
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あの人に逢えるまで(2014年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

30分に満たない短編で、ここまで美しく、深く、静かに胸を打たれるものなのか。
フルスコアにしなかったのは単に、「もっと長い尺でヨニの感情を詳しく描いたらどうだったのだろう」「いや、これはこの尺だからこ
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生き残るための3つの取引(2010年製作の映画)

3.4

韓国のおじさん俳優陣はもう、人材が豊富過ぎる。若いイケメン俳優でなくても、この人が出演するなら観たい、と思わせる役者の多いこと。
ファン・ジョンミンは勿論その代表格なのですが、本作はさらに脇を固めるユ
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