kanegoneさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.7

ちょっと賛否の分かれる作品のようですが、私は「それほどでは」という感触でした。

本編を観る前に、監督さんのロングインタビューを聞いてしまっていて、かなりネタバレしちゃっていたのがよくなかった…と感じ
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阿修羅のごとく(2003年製作の映画)

3.8

面子が豪華です。

黒木瞳と深津絵里のファンなので観たんですが、四姉妹の会話や暮らしがリアリティたっぷりに描かれていて、面白かったです。

不倫された女性をたくさん描いてますが、いま観ると、さらに時代
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.7

やっと観ました。

滅多に観ないホラーですが、これはかなり前から気になっていて。でもレンタルにはなくて、配信サービスに入ってやっと観ました。

ホラーなんですが、あの「リング」の原作者と監督が組んでの
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

この映画「描き方」がすごいです。

表現に抑制が効いていて、喪失だけでなく受容を感じることができて。大人の物語を堪能したという充足感があります。

また、台詞回しに村上春樹らしさを感じる瞬間がいくつも
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.2

人が生きる上で、希望は欠かせない。

ただ食べることができて、ふとんで寝られて、雨風しのげればいいだなんて、そんな人生はない。それは生活であって、人生とはまた違う。

出来ることなら誰かを感動させたい
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東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.7

今田美桜のウィッグ?が、浮いてて…
そこだけ台無し感が目立つけど、あとは立派なヤンキー映画だった。

若手売れっ子総動員って感じでメンツも豪華だし。

一方的な暴力が続く場面は、正直観ててすごく疲れる
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

4.0

冒頭がすごい。
開始6分で元が取れる映画。

ていうかどうやって撮ったんだろう。
公開時の番宣で、映像少し観てたんだけど、本編ははるかにすごい。
久しぶりに驚愕した。

クライマックスもいろんなパター
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.7

一回は確認しておきたかったプペル。

ちょっと既視感のある場面多めでしたが、なるほど観てよかったです。

アニメーションが滑らかで絵が綺麗なのと、愛菜ちゃんの声が上手かった!

語りすぎなところもある
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あの日のオルガン(2019年製作の映画)

3.9

ただ子供を育てるだけでも大変なのに、戦火を逃れて物資乏しい中、疎開先でそれをやろうと思ったら、とても大変なのは間違いない。

この映画は映像描写があまり過酷ではないので、まだしんみりと落ち着いて観てい
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箱入り息子の恋(2013年製作の映画)

3.8

変わった映画です。

こういう、「辿々しく距離を縮めていく物語」は好きなので、とりあえず前半は楽しかったです。

ところが、後半は……
正直、どうしちゃったの?って感じでした。これは、もし劇場で観てた
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みなさん、さようなら(2012年製作の映画)

3.8

なかなかすごい映画だなぁ。
いま観るとメンツが豪華すぎ。

前半は幸せな(団地籠りの男の子にしては奇跡のように幸せな)場面がたくさん描かれるが、
後半は団地というものへの郷愁?と、廃れた団地のさまざま
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四十七人の刺客(1994年製作の映画)

3.6

忠臣蔵っていろんなパターンがあるみたいだけど、しっかりと作品を通して観るのは初めて。なんせ長いから。

この映画は豪華メンツのわりにちょっと地味な感じもあるけど、それは撮られた時代のせいかな。あと、内
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.8

これが河瀬直美監督か…

樹木希林の「あん」とは、また全然違って感じられた。

重いし、その重いところが長いし、ちょっと疲れるんだけど、いい映画だった。

丁寧に撮られた映画。
人の事情を分かってあげ
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(1995年製作の映画)

3.3

GYAOで。

若い頃の西島秀俊が、初々しくて瑞々しくて、米とぎの歌なんか歌いながら踊ってたりして、いいもん見た。蟹江敬三に高速ビンタされてたり。

他にも、なかなか豪華なような懐かしいようなメンツず
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.3

いやー、よかったです!

評判どおり顔がニコニコしちゃう映画で、自分のささくれた心が和んでいくのを実感できました。エステみたい。

「かけがえのない人」への気持ちで胸がいっぱいになるのって、こんなに尊
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リスペクト(2021年製作の映画)

3.8

アレサ・フランクリンやソウルミュージックに触れて育ったわけではないので、どうしても「外野席」から観ているような気分になる。

それでも、ここぞという場面での歌の迫力、本人のタフさが胸を打つので、劇場で
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魍魎の匣(2007年製作の映画)

3.5

やたら豪華なメンツで、セットも大掛かり。
カネがかかってそうな大作なんだけど、ここのスコアのズッコケ感がすごい。

たしかに、長い割に「へぇ〜」くらいの感想になってしまう、よく分からない映画だった。場
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クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

3.9

潜水艦の中って、宇宙船に次ぐ閉鎖空間だと思ってたけど、意外に広い。

走ったり、ボクシングのミット打ちしたり、火を使った料理もできるしクルーもめっちゃ多い。宇宙に比べたらけっこう自由なんだなと思い直し
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インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.9

アメリカの「仕組みにする」力ってすごい。里親になるために、あんな研修を受けさせるのってすごく実効的だ。

予想以上にしっかりしたストーリーで、見たことのある著名俳優も出てて、タイトルの軽さとは裏腹。い
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運び屋(2018年製作の映画)

3.8

序盤、かなりテンポよく運び屋になっちゃうイーストウッド。

ホイホイ運んでザクザク稼ぐんだけど、それがあまりに順調だから、役の中のイーストウッドも観ているこちらも不安になってくる。家族だけでなく、昔馴
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わが母の記(2011年製作の映画)

3.7

率直なところ、序盤は「昔の邦画」という印象で、距離を置いて眺めてしまった。

ここ数年の間に、邦画の撮り方というか、王道が変化したと感じているので、いまの役所広司を、いまの名監督が撮ったら全く別物にな
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

面白いしオシャレ。

大物犯罪者同士の頭脳抗争に、周辺の大物たちが巻き込まれて大ごとになっていくエスカレートなクライムアクション。

登場人物が多いので、少しややこしくなるところもあるけど、概ねわかり
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裏ゾッキ(2021年製作の映画)

3.8

「空白」のメインロケ地、蒲郡市。

竹中直人が言い出しっぺで撮られた「ゾッキ」も、同じ町で撮られました。

ゾッキは、松田龍平、吉岡里帆という売れっ子だけでなく、ちょい役では國村隼、石坂浩二までが出演
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

もう何度も書いているけど、役所広司はこの国の宝。柄本明も佐藤浩一も時任三郎も宝だけど、この辺りの役者さん達は実在感が桁違いだと思う。

渡り合う太賀もすごい。
若い後進は小栗旬、山田孝之、菅田将暉あた
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十二単衣を着た悪魔(2020年製作の映画)

3.5

コメントが難しい。

伊藤健太郎くん、頑張ってますね。私は、俳優としてのこの人は復活肯定派なので、いつか禊が済んだのなら、また活躍してほしいと思います。

ていうか伊藤健太郎が主役じゃなかったら、この
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.1

人が成長する姿、
閉じていた心が開いていくところ。

心に響きます。

でも、あんまり共感すると、すごく苦しかったりします。

「どこにも居場所なんてない」

って感じちゃった時、ずっとひとりでいるの
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凶悪(2013年製作の映画)

3.8

人殺しにも言い分はある。

白石監督が、丸山ゴンザレスとの対談番組の中で「悪人の中の善良的な部分、善人の中の悪い部分」を描くことで、人間というものを明らかにしていきたい、ということを語っていた。

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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.3

観てきました!

海外制作でよかった。ドロドロせず、とても綺麗に撮られています。演出もキャスティングも最高だったし、主演のジョニーデップも、迎え撃つ日本の俳優陣も、みな素晴らしい演技でした。

どうも
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空白(2021年製作の映画)

4.3

空白 を観てきました。

なんというか、映画館を出た時、何か大事なものをなくして家に帰るときの気持ちというか、子供の頃に過失があって「どんな顔して家に帰ろうか」と途方にくれた時のような気分になりました
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

人が、一生をかけて得ようとしているものって、居場所なのかな。

仕事に励むのも、
家族を求めるのも、
生活保護の受給を躊躇うのも、

胸を張ってそこに居るための…という気がします。すべてそこにつながる
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T.R.Y. トライ(2002年製作の映画)

3.2

皆さんレビューに書かれてますが、たしかにたるい展開。

織田裕二は直情的なヒーロー役が似合いますが、この映画の役は堤真一さんあたりの、もうちょっと渋みとか含みを持った役が似合う俳優さんに任せた方がよか
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略奪愛(1991年製作の映画)

3.5

なんか破れかぶれな映画だな。
いま見ると演出がすごい。時代のせい?

望遠鏡、ボイスチェンジャー、出刃包丁。
時代を感じさせるアイテムが多数…

最後、萬田久子と黒木瞳がご乱心の格闘シーン?は、スロー
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.9

こりゃまた、無節操な…
ファンタジーアクション?

でも、面白かったです。
潔いというか。

この手の映画お決まりのカーチェイスもあり、そこにドローンも加わってたりで、盛り上げどころがたくさん。

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海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.8

岡田くん、思ったより説得力あって驚きました❗️

特殊メイクのせいもあってか?、名だたる名優たちを前に一寸のためらいもなく、貫禄を醸し出してましたね。

役者陣が豪華で、映像もストーリーも見応えがあっ
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嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.3

メンツがポップな割に、えらい薄味で間延びした映画。

高橋一生と長澤まさみで、なんでこの仕上がりになってしまったのか。

でも、メンツのおかげでレビュー数は4万件を超えてますね。いろいろもったいない。
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嫌な女(2016年製作の映画)

3.5

吉田羊を起用してよかったですね。
主演が吉田羊じゃなかったら、最後まで間がもたなかったと思う。

なんだろ、この映画。このストーリー。
「人は見かけによらない」ってことを伝えたい映画だったのかなぁ。「
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