カロンさんの映画レビュー・感想・評価

カロン

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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

4.3

最高。
村の種明かしみたいなの終わってから、まだ結構時間あるなと思ってたら、そっから‘最高の時間’だった。「この後、物語は果たしてどうなる」みたいなストーリーテリングを諦めた(ストーリーで引っ張る必要
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聖なる酔っぱらいの伝説(1988年製作の映画)

3.8

良いですな。淡々としているようで、特に後半は結構ダイナミックに動くところもある。人々との交流は使い捨てで、エピソードは断片的。だが説明不足なところは少ないと感じる。夢のような映画という表現をみたが、ま>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.0

面白かった。
アホほど期待してたら、ちょっと拍子抜けだったかもしれん。北野武の緩急の妙、静寂と編集、みたいなとこは控えめで、ちゃんとしたシーンすら、全体的にうっすらちょけてる感じがある。しっかりした時
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.2

おもろい。夢と妄想。現実が信じられない恐怖。感情を煽る音楽。ミステリ的な面白さ。

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.2

面白い! メインのキャラが多くて忙しい映画の印象だが、ずっと見れるし最高の群像劇。忙しいというのは、登場人物の過度な感情的な様子からも。物語の着地は最高。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.1

面白かった。『千と千尋の神隠し』の電車のシーンが極めて好きなので、後半の随所の常世の雰囲気がよい。積み木や継承のところで、積み木を崩してよい、とするところがグッときた。あの辺りの会話は、そんなこと考え>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.9

コミカルで上手。1番こういうのが頭空っぽで見れる。面白い。

怪物(2023年製作の映画)

4.2

とてもよい。テクニカルだけど綺麗な構成で見やすい。お勧めしやすい。

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.1

よい。粗いのかと思ってたけど全然そんなことなかった。

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

3.9

魅力的な被写体を豊かに撮るだけで、映画が成立するというやつかな。変な話、ストーリー的には「何も」していないのだが、どこまでも魅惑的な女性と、どんどん情けなくなっていくエリート男性が楽しい。世界情勢も社>>続きを読む

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

3.8

あんまり面白くないかと思ったけど、最後の独房のシーン面白かったな。思えば、ずっと感情が抑制的なムルソーが、最後に死と向き合うシーンと言えるだろうか。神の存在を外して生と死を捉えることは、当時の深刻な問>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.0

ふつーに面白い。ずっと面白い。ピリついてるから集中が持つ。怖い。緊張感って、エンタメの面白さに直結してるなと最近改めて思う。
あとは会話が丁度良い。特にビタっと決めなくても良いシーンに、クスッとなる会
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.2

面白い!!!
タランティーノは、なんで面白いのか、すごくよく分かる面白さって感じ。
緊張感と展開。音楽。役者の佇まいと顔。

実はあの時こんなことが……で繋がる面白さ。全体像が見える気持ちよさ。一つ一
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.2

良い!! 好き。上映時間は短かったが、いくらでも観ていられそうだった。派手ではないし、大きく心が動く、という作品ではないのに、退屈しなかった。

まず撮り方が綺麗なのでそれでオールオッケー。個人的には
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.7

シンゴジラ>>シンウルトラマン≧シン仮面ライダーかなあ。
庵野監督だから余計に、実写でやる意味は?と思ってしまう。かっちょいい場面はもちろんあるが、それはほぼイコールでアニメ的な格好良さだった。画面と
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

面白すぎる。
すんごいエネルギー。誤解を恐れずに言えば、話は全く面白くないのに、面白すぎる。いや、面白いんだけどね、話も。

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

面白かった。面白いと思っていたところが面白かった。

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

面白い。退屈しなかった。聖俗ぐっちゃぐちゃ。

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

じんわり良い。同じ星に生まれることがなくても、十全に相手を理解することがなくても、真摯なコミュニケーションは取ることができる。肩書きではなく、目の前の誰かと。そして、同じ星に生まれたのかもと感じられる>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.0

ほっこりロードムービー。
政治色はあえて排除したらしい。確かに言われてみればそんな感じ。
ロシアがウクライナに侵攻する現状で政治的な視点を完全に除いて眺めるのは難しいが、人間と人間の普遍的な交流が描か
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

なんか普通に面白かったので期待外れ、というよく分からない日本語の感想。
オストルンド、全然面白くないか、とても面白いか、どっちかだろうと思っての初オストルンドだったのだが、なんか射程が長い代わりに威力
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.3

これはおもろい。大変面白い。
究極のどっちもどっち(だと思いました)

フィクションというのは大なり小なり普遍的な要素を煮詰めているものだと思うが、その究極系。予言者的な存在も含めて、フィクションフィ
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.9

メモ:ここから2023年

非常に抑制的だがメリハリはあり、淡々としているようで、常に「強い」岸井ゆきのが画面を引っ張る。熱演と思う。
さながら優れたスポーツ選手のように、重心が低いまま安定して映画が
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

なるほど! というべきか、新しい映画体験。原作既読だと、もうその原作を無視できないが、矢沢や魚住を抜いている点や、ギャグシーンをカット、あるいは背景や引の画で軽く流す点に作り手のこだわりを感じる。GG>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

面白かった! 『君の名は』以降の作品だと一番好きかも。ボーイミーツガール(ガールミーツボーイか)のエンタメとしての軸をしっかりと保ちつつ、過不足なく人物を登場、展開をさせて、物語を閉じていた。コミカル>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

4.0

あまりにも身近な死について、と、結局スーパーに戻ってきて踊る映画。
面白かった。

未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

3.8

なんかちゃんとしてた。勝手にもっとはちゃめちゃなのを想像してた。

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.1

しっとり良かった。派手さはないが、ドラマをしっかり動かし、確実に登場人物たちの関係性を変容させていく。

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