チーズマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ザ・シークレットマン(2017年製作の映画)

3.6

いわゆる「ウォーターゲート事件」をディープスロート側からの視点で描いた映画なんだけど、観てからだいぶ時間が経ったこともあってかビックリするほど内容を覚えてない。

ただ、リーアム・ニーソンが1度も悪党
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マイル22(2018年製作の映画)

3.6

今回は実話物じゃないんだね、だからいつも以上にアクション盛りだくさんなところは楽しい。
その分イマイチ話の筋がピンとこないとかはあるけど、それでも相変わらず「現場は辛えよ」的なスタンスは一貫してて、あ
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手遅れの過去(2015年製作の映画)

3.9

107分の物語を5つの時系列に分け、その5つをそれぞれに延々と長回しで描く挑戦的な方法に35mmフィルムを使ったレトロな味が乗っかったハードボイルドなミステリー。

すぐにその世界に引き込まれて、気が
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チャンス(1979年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭にて。


“空っぽ”の中に、人は皆自分が信じたいものを満たして、その水面には自分が見たいものを映すことでなにやら勝手に救われていったりなんかして、あれ、それってマジ神じゃん?
と、誰
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.9

観終わってみて、1番最初のあの異次元ダンスシーンのオープニングが彼女の人生のピークだったのかと思うとめちゃくちゃ切ないなあ。

全然たいしたことをしてる訳じゃないのにとてつもなくエロいシーンがあった。
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クロッシング(2009年製作の映画)

3.5

主人公を3人置くのってやっぱなかなか難しいんだろうなとは観ていて少なからず思ったけど、とはいえアントワーン・フークワの警察物、普通に楽しかった。

こういうリチャード・ギアがもっと見たい。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.3

もはや、これを家族と言いわずして何という。


これまでのキュアロン監督の手法とかタッチってこの作品の為にあったんじゃないかと思えるぐらい洗練されてて、あぁなんかいいもん観てるなあと思った。
贅沢なモ
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GODZILLA 星を喰う者(2018年製作の映画)

3.7

もう配信されていた!

相変わらず思うところはあるけど、SFならではのあまりにデタラメな規模にゾクッとなる感覚味わえた。

なんだかんだゴジラとハードSFの融合ということで、他のシリーズじゃ真似できな
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平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.8

平成が終わる前にもう一回くらいテレビでやってくんないかな(なんかテレビで観たいんだよね)と思ったけど、多分やらないだろうな。


後の高畑作品に繋がるような、絵のタッチが変わったりそれ自体がその場面の
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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.7

午前十時の映画祭にて。

もうキッレッキレで踊るヘプバーン。
あのズンズンと前のめりなファニーフェイスがたまらん。
単なる美人というよりか、とても愛嬌のある顔をしてるなとあらためて思った。
その部分に
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.6

観たのを忘れてた。

いやあ、もう序盤のワクワク感ったらハンパないね。

ジョニー・デップのグリンデルバルド、ジュード・ロウのダンブルドア、エディ・レッドメインのニュート、豪華だねえ。
まあ3人が主役
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.8

この楽曲の力よ。

アリーというレディー・ガガ、ジャクソンというブラッドリー・クーパー、役柄と垣根を超えた本人が歌う説得力たるや。

正に2人の世界という諸刃のメロディ、色々と沁みる映画でした。

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来る(2018年製作の映画)

4.0

あけましておめでとうとございます。
とか言いながらも去年観ていてここに上げれてない作品が多過ぎて、それもモヤモヤするんでとりあえず去年劇場で鑑賞した作品だけでもパパッと上げていきます。

「来る」、貞
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.7

無名監督の初長編映画ということで小規模公開でありながら、上映前に隣に座っていた学生カップルがポップコーンの大きい箱を用意して「怖いらしい」という話をハイテンションで盛り上がるぐらい今やちょっとした話題>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

これは良い続編。

アレハンドロとマットという2人の汚れた主人公っぷりだけで最後までグイグイ引っ張っていく熱い映画。

えらくカッコいいシーンが多い。

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.1

それは「思いやり」ですかなあ〜。

この作品に限らず今思えば自分が観たことのあるインド映画のほとんどの主人公はある意味では狂気じみていて、それゆえの物語の力強さや可笑しさが確かにあったんだけど実話とい
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くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.1

凝った美術や衣装は、とりあえず目で見て楽しい事は間違いないと思う。

ただ正直言ってこの時期の他に観た面白い映画の数々に埋もれてて、今思い返してもクリスマスとかの季節モノの映画の1つというぐらいしか実
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.8

予告の時は心の中では割とボロクソ言っていたのに、結構普通に面白いというありさま。
平手友梨奈の、演技というにはあまりにナチュラルな感じで見事に作品を引っ張っておりました。

華氏 119(2018年製作の映画)

3.6

いやあ、久々に劇場で見たマイケル・ムーアは思いの他老けていたけど相変わらず元気だった。
皮肉たっぷりはドキュメンタリーの中で、しっかり感情移入させてくるんだから上手い。
もうちょい短くても良いかもね。
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裸の島(1960年製作の映画)

4.1

午前十時の映画祭にて。

瀬戸内海の孤島で自給自足の生活を送る家族4人の姿をほとんどセリフ無しで描くメタ人生映画。
とにかく小規模で、キャスト4人にスタッフ11人で1ヶ月で撮影した60年近く前の低予算
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

3.9

午前十時の映画祭にて。

メリル・ストリープが2人の男の内どちらを選択するのか迷うわあ〜ぐらいの話かと思えば、それも含めて“ソフィーの選択”はめちゃくちゃ重い選択だった…。
こんな話のだったんだねえ。
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.5

マーク・ウェブ監督によるマーク・ウェブの為の作品って感じもするところも含めて楽しく観れる青春映画。

ニューヨークはつまらない街になった、ということを描くことすらも結局は様になってしまうニューヨークの
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散り椿(2018年製作の映画)

3.6

木村大作監督らしく、とても美しい時代劇。


キャストからスタッフに至るまでおそらく本人達の手書きで書かれた名前がずらりと流れてくるのを見て、この作品に込める意気込みが伝わってくるようだった。
特に主
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

初っ端の20世紀フォックスのファンファーレからして、いきなりブライアン・メイのギターで出迎えられたらたまんないでしょこれは。


最初に観た時にこの映画でやりたい事のあまりのど直球ぶりにこれは…!と思
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.6

これはもうめっちゃ好物な作品!

全編がほぼ全てPCの画面上だけで展開されるこの作品。
PC画面という敢えて限定された窮屈な枠を設けて、その中の全て使い尽くして観客を楽しませるという意味ではシチュエー
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.7

「シネマスコーレ」にはあれだけお世話になってたのに若松孝二監督作品をほぼ観たことないのはごめんなさいという感じだけど、この作品はその若松監督から学んだ白石和彌監督の描く非常に苦い青春映画として面白かっ>>続きを読む

近松物語(1954年製作の映画)

4.4

少し前の、午前十時の映画祭にて。

いや、おもしろかったなあ。
結局その週に2回観に行ってしまった。

江戸時代、京都の商人の世界を舞台に描かれる“男女のこと”を描いた時代劇なんだけど、小さなほころび
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デス・ウィッシュ(2017年製作の映画)

3.9

この数年のブルース・ウィリス主演作品では一番面白かった。

前半の掴みがすごい丁寧でホラー的なスリリングさまで味わえて最後は笑わせてくれるんだから、イーライ・ロス、まあこれは満足でしょう。

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.6

邪悪なアメコミ映画とかじゃなくてちょっと思ったのとは違ったけど、アクションが見応えのあるバディムービーという感じで楽しかった。
まあ監督がルーベン・フライシャーだしね。

途中、ヴェノムがエディ・ブロ
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.8

違う文化圏を背景に持った男女の異文化交流ラブコメで、物語自体は割とオーソドックスなタイプの話を2種類組み合わせていて、だけど新鮮に感じた。
それはやっぱ主役のUber運転手のクメイルを演じたクメイル・
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.0

面白かったのかと聞かれたら正直どう言って良いのか自分でもよく分からないところはあるけど、ただ吉田恵輔作品の中では1番「すごい」作品だった。

日本社会の沢山の問題が描かれてて、いざ直視させられるとそれ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.6

とにかく音でビックリすることの多い作品だった。
無音と大音量のギャップがすごいね。

もうすっかり観客も減ってしまってガラガラの中で鑑賞したけど、もっと沢山観客が来ているうちに劇場に行っとけば良かった
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

3.5

午前十時の映画祭にて。

まだ第二次大戦の爪痕が残るポーランドの街と目を奪われるようなカメラアングルだったり白黒のコントラストがやけにかっこよく見える映像の作りに劇場で観て良かったとは思った。
物語の
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.2

プーさんのことは実はちゃんと知ってる訳じゃなかったけど、ほんわかとナンセンスなギャグをぶっ込む独特なユーモアの世界観なんだね。
とあるゲームのおかげでプーさんが見た目以上にハチミツ狂いなのは知ってたけ
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

3.7

アクションが盛りだくさん。

人間側も猿側もどちらも生きて生活していくための切実さに「前向き」感があった。
まだこの段階ならなんとか共存という道も見出せたかもしれなかったけど、その繊細なバランスはやは
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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌(1997年製作の映画)

3.0

懐かしい〜。
人斬りの業を描き切った時代劇として傑作だったOVAをひと通り観てドスンと食らった直後にこの作品を観ると、面白いとかでは無いけどこれはこれで「るろ剣」らしいなあと思って安心できる。
( ゚
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