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けっこう冷静に見てしまったかも…
いったいどういう落とし所に持っていくのかばかりが気がかりで、いやーこのラインナップだったらあのシングルの女性がいちばん人としてまともでしょーと思ったらその通りのオチに>>続きを読む
予告で抱いた先入観では、日本の大衆の思想の無さを暴露するみたいなイメージだったが、それ以上の奥行きのある作品だった。
インタビュアーが「記録用紙」のように平板に・機械的に質問をすることで(プロのアナ>>続きを読む
完全に自分の趣味による例えにはなるが、観客を置いてけぼりにする演出の意味不明さやシュールさ、そしてそれらがありつつ社会的な問題提起や最後には「愛」が出てくるところなどが幾原邦彦作品に類似するものがあり>>続きを読む
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バビロンとか目じゃないぐらいゲロ映画だった
後半のサバイバル編は、予告編からは異世界転生的なスカッと要素を期待してたが思ったよりもシュールな味わいだった。
なんでそこでカールの身体要求するの??とは>>続きを読む
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最初の方は、組織の大学生ノリと「承知です」の耳につく感じとか、社会を上手くハックする系若者がビジネスとしてやってる感、孤独な者にとって必要なサービスとはいえやはり老人の搾取の上に成り立ってる設定など引>>続きを読む
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前半は正直同室にこんな男いたら無理すぎるけど大丈夫か…って感じだったが、カメラを盗られたあたりで特に雰囲気が変わっていったと思う。
最近タイタニック脳なのでなんとなくタイタニックみがある関係性だな…と>>続きを読む
ネットの評判からもっとアレな映画かと身構えてたが、意外と普通にラ・ラ・ランドやってたので拍子抜けした。
3時間も要らなかった感はあるけどギャグシーンのテンポの良さは良かった。わりとバカ映画ではあった>>続きを読む
これはなんか例えば「家族ではない人間同士が家族のような絆を得る話」みたいには受け取れない作品だなと思った。
現在の日本でデフォルトとされている男女の夫婦がつくる「家族」の中では特にわだかまりもなく当然>>続きを読む
もう既に全てを体験してきてる者目線だったので冒頭のタイトル映像の背景にある出航時の映像だけでいきなり泣いてしまった
ドア乗れただろwという定番のツッコミがある(なんならケイトウィンスレット本人も何か>>続きを読む
変な映画だった。いったい何を見せられていたんだ…?(でも悪い意味ではない)
この謎の喧嘩は内戦のメタファーなのか?とも思ったけどそこまで考えながら見る映画でもない気はした。謎のチル効果はあった。対岸で>>続きを読む
安楽死という重大な決断を前に家族が抱える微妙な思いを描きつつ、でも過剰なドラマにはしないで淡々としていた。父親のセクシャリティは単なる背景であってそれ自体が何か葛藤の原因になってないのが良かった。
いわゆる聴こえない困難というよりも、むしろ聴こえる側の人間が音声言語に頼らないコミュニケーションに対していかに「耐えられない」か、ということを感じる映画だった。
この社会の大部分は、日常生活で出会う>>続きを読む
日本だったら野木亜希子とかが書いてそうな硬質なドラマだった。
証言は集まっているのに秘密保持契約を結ばされていたり、名前を出した場合のリスクを恐れて被害者たちが声を上げられないというもどかしい状況で、>>続きを読む
映画というより官公庁にありがちな退屈な会議の傍聴なので、「映画」としてはかなりつまらない。しかし、人間が「問題」呼ばわりされ、彼らをシステマチックに殺すことが「解決」とされている会議がこんなにありふれ>>続きを読む
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すごかった ヘレディタリーっぽいっていうのわかるけどある意味ヘレディタリーよりも陰湿ですごい
人間が向き合って対話することがあんまりなくて、座談会とかエレベーターとか電話ごっことか鉄工所で無視する同>>続きを読む
自分のルーツについての過去を忘却して何も知らずに生きていくことは"幸せ"かもしれないが、本当にそれでいいのか?と問いかけるような結末だった。
なんで自分のせいじゃないのに自分だけ「普通」に生きられないのかとか、周りは将来のことを考える時期なのに自分だけは今生きるのにも困り果ててる感じ、そして母が愛してくれてるのはわかるが自分の受ける抑圧は元>>続きを読む
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企画・脚本の問題(※)を色々挙げることはできるが、主演陣の演技は良かった。
※問題と思った点
・いわゆる「オネエ」の戯画化をしている、企画や演出の根本的問題。まあ真剣に目くじらを立てるような作品でも>>続きを読む
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最後に死を選んでしまうのは悲しすぎるけど、でもエドゥアールにとっては一度死んだような人生であって、そこから罪を重ねてしまったことと、心の底では望んでいた父親からの承認を得られたことでもう死んでもいいや>>続きを読む
病に体を蝕まれる中で声をあげる主人公たちはとても切実だったし、社会的意義のある作品だとは思った。ただ、よく言えばドキュメンタリー仕立て、悪く言うとストーリー的起伏があまりない…といった感じでそこがなん>>続きを読む
映画としては正直なんとも言いがたいがラースアイディンガー(ペルシャンレッスンでコッホ大尉役やってる人)がキモくて良かった
試写会で鑑賞。
家族の人間ドラマも物語の軸なので想像してたよりもアクション比率低めに感じたが、アクションシーンはがっつりバイオレンス。
トルーディの仕掛けた罠のシーンが良かった&そのあとの「後ろを向い>>続きを読む
女性が一人でいると勝手に男性が自分の欲望を押し付けてきて、加害から身を守ろうと反撃すると、「僕は傷つけられた」と責められる。そういう、あらゆる暴力・ハラスメントの恐ろしさを巧みにスリラーに仕立てていた>>続きを読む
まさに「悪い女の子はどこにでもいける」という話だった。
ブックスマートと通じるものがあるが、こっちの方がより崖っぷちという感じ。留置場でも手をつないでたり、お互いにお互いを必要としているのがぐっときて>>続きを読む
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ツイッターで目にした感想で「支配と暴力は強者から弱者へと流れる」ということが言われていたが、本当にその通りだなと思いながら見た。上から受けた暴力的仕打ちでの傷つきを下への暴力という形でしか消化できない>>続きを読む
美しい映画なのだけれど、決して「綺麗」ではないのが面白いなと思った。生きることは老いることであり、老いることは不恰好で世の中では忌避されることだが、でもみんな最後はこうなるのだということを切り取ってい>>続きを読む
ミステリー調の話だが、背景には明らかに排外主義の高まりや「まとも」でない存在を遠ざけようとする社会の風潮への問題提起が感じられ、引き込まれる作品だった。
ただし、作中ではあえて差別的な表現を使っている>>続きを読む
営業って"いい人"には絶対できないよなあとか思いながら見た…。
ニューソート系自己啓発はアメリカのセールスマン向けのものから始まったみたいな話を聞いたことがあるが、なるほどこういうことか…と思った。会>>続きを読む
前作未見・ブラックパンサーについてミリ知らの状態で見た。
強くてギークな黒人女性が活躍するのは魅力的で、決してつまらないわけではなかったが、あんまりスカッとしない話なのが意外だった。
植民地主義への批>>続きを読む
オチが暴力革命肯定論との情報だけで興味を持って観に行った。作りにところどころ低予算感はあったが、自己責任論がはびこり弱者を排除する世の中に対してちゃんと刃向おう!という意志を感じた。
トンチキ映画だったけど個人的にはナイス百合映画だった(ただし汚いネタがところどころ出てくるので万人にはおすすめしない)