ルナティックアックンさんの映画レビュー・感想・評価

ルナティックアックン

ルナティックアックン

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追想(1975年製作の映画)

3.8

妻子を奪われた医師が自らの手で兵士達に復讐をしその度に妻子との思い出を振り返っていく。

アメリカ映画と違い壮大な計画も晴々した復讐劇もなくたった数時間の出来心のような瞬間の中で彼は動いている。

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マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

2.6

どうしたジェニファーローレンスよ。なぜこの映画を?なぜあんなシーンを??あとほんとにジェニファーローレンスなのか?!

そんな感想の映画。海での格闘シーンは映画史に残るカルト映像だと思う。彼女はどっか
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

4.0

まさに王道の恋愛映画。ティファニーで朝食をとマイフェアレディーとローマの休日を90`sテイストで仕上げたようなほんと黄金期なものだった。
有名な映画も今見直すとやっぱ凄い事が伝わってくる。ジュリアロバ
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.9

母親と息子はとても歪な関係で深いものだ。お互いを弱者として認識しているからだ。この映画には親子の悪いとこだけが映し出されている。
周平は生まれてから一度も幸せを感じたことないんだろう。秋子という枠の中
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正欲(2023年製作の映画)

4.3

この生きづらさと孤独と新しい価値観の描き方は魅入ってしまった。自分が人であるのか?少なくとも他人と共鳴出来ない人にはたまらないんだろう。自分もその1人だ。
一つの事柄に対していろんな視点で捉えて交わっ
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ムクドリ(2021年製作の映画)

3.8

失望を抱えて生きる事は容易じゃない。それを失ったと捉えるか失って気づくこともあると気づくべきかだ。
この映画のジャックは何処か自分を見ているようで胸に刺さった。同じ境遇を経た2人は違う生き方をして離れ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.1

この映画はどのカテゴリーにも収まらずどう伝えていいのか迷ってしまう。人によってはまとまりなく見えるかもしれないが個人的には映像、音楽、内容全てが好みだった。

全てのマイノリティに対しての賛歌のような
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

人に勧められた映画で久々に良い作品に出会えた。とにかく平山という人間の生き方に哀愁と孤独と美しさが詰まっていた。

人から見たら彼の生き方は哀れにみえるかもしれない。だけど人は自分自身がどう捉えるかで
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

観た後の1番の感想はとにかく長い、しんどいだった。というのもこの映画、場面の展開や考えながら観なければいけない場面が多く観ているこっちもボーのような不安感に襲われてくるのだ。

母親の呪縛ってなんかわ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

あわれなるものたちが面白かったのもこちらも観てみる。エマストーンはこういう変な役をやりたくてしょうがないんだろうなって勝手に思ってしまう。顔が良過ぎるが故に演技の評価が受けにくい気もする。嫌な女を淡々>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

劇場で観る映画で久々にちゃんと変態な映画だった。人に勧めづらい映画ではあるが一見の価値がある。

この映画でいう哀れなるものとは誰をさしているのだろう。男性全体の事なのか、それとも男性に弄ばれる経験を
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.0

偶然立ち寄ったお店で見つけてやっと観れた作品。カルト映画的な立ち位置で言われがちだが観てみたらそんなことない、すごい自分好みな世界観だった。そして割と観やすい。

足を踏み入れてはいけない境界線みたい
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大自然の中夫婦2人が営む羊小屋で普通ではない羊が生まれるという話。一見奇をてらしたような始まりだが夫婦は割とすんなり受け入れる。たしかに観ているうちにこの子の振る舞いのせいか自然と受け入れている自分が>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.8

冒頭から独り言に引き込まれていく。相手に不満を感じるわけでもないが面白みを感じておらず別れを意識した女。この呟きがなかなかに芯をついたトゲトゲした言葉で鬱蒼としている。
それと並行して謎の用務員のおじ
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クロニクル(2012年製作の映画)

4.1

この映画は最初の入り口と後半で別の映画かってくらいの話の動きをする。正直あまり期待せずに観たがかなり面白い。
弱者が急に力を得た時にどうなるだろうか?強者ならきっと欲望のために使うだろう。弱者は渇望の
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ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン(2023年製作の映画)

4.0

いつもの黒人文化の映画だと思って見始めたがなかなかにひねりがある内容で驚いた。どこか古めかしさを感じる映像や衣装なのに内容はとても前衛的。
一見無茶苦茶なSF的なノリであるように見えるが黒人たちの文化
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ジョー・ベル ~心の旅~(2020年製作の映画)

3.7

実話ベースの親子のロードムービー。
彼にとって懺悔のような道のりだっただろう。悪い言い方かもしれないが家から離れる事は一つの逃げのようなもの。その中で思い出や息子に対する気持ちをしっかり整理していく。
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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.7

職場恋愛そして婚約という幸せに満たされたカップルの話。もしこのカップルが男女逆の立場だったらどうなんだろう?もしかしたらものすごい幸せな人生だったのではないだろうか?
社会における男女平等と生物として
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.3

カレーにハンバーグ、ニンニクの効いたトマトソースパスタに胃もたれするほどコッテリなチーズケーキをビールで流し込むようなとにかく贅沢や好みを詰め込んだような映画。タランティーノが撮っていて楽しかった事が>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

スコセッシ×デニーロ×ディカプリオという夢のようなタッグ。個人的にいつか観たかった組み合わせだけど叶わないだろうと思うくらい好きな人たち。

とにかく出演者達の演技が凄かった。デニーロもディカプリオも
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.0

天才的な会計士が実は凄腕の殺し屋だったという映画。ただこの映画はラストにむけて少しずつ表情を変えていく。個人的にはその変化の付け方に新鮮さというか面白さを感じた。
人と違う事を否定せずに肯定してくれる
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.8

主演の演技がなかなかにすごくグイグイひっぱられていく。観る前はアメリカンヒストリーxと似てるかと思ったが視点が若干違って良かった。
ネオナチやカルト、思想主義や暴力思考社会。これらから抜け出る事の難し
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キリエのうた(2023年製作の映画)

3.7

久々に邦画を劇場で鑑賞。なんとも言えない余韻が残る作品。心地良くも悪くもなくずーんと残る感じ。
東日本震災の事が話に入っていてデリケートな部分がこの映画にはある。話の構成としてそういった部分を使わない
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.9

難しい事抜きにして楽しめるアクション映画。THE王道といった感じ。トムクルーズ、キャメロンディアスが自分たちの魅力をこれ見よがしに発揮している。サクサク観れるテンポの良さもまたいい。途中一瞬出てくるガ>>続きを読む

マーゴット・ウェディング(2007年製作の映画)

3.7

登場人物全員がネジの足りないような人たちばかり。と思って見ていると変わり者の姉に振り回されている人々の話のような気がする。1人の人間の影響で周りの人たちの環境が大きく変わるものだったりする。生きてく中>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

ちょっとグロい系かなと思って観るのを避けていたが気になりすぎて鑑賞。
グロさはほとんどなく生きづらい女性の息苦しさみたいなものが描かれている作品だ。彼女にとって飲み込むという行為は捌け口。過去や毎日の
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.7

生まれる前から始まるジレンマに踊らされてく人間の苦しさが描かれている気がした。本人の意思や行動とは別に生きていくという事は左右されてしまう。ただ普通に生きていきたいと思っても必ず悪意や悪魔が邪魔をする>>続きを読む

蝶の舌(1999年製作の映画)

4.0

1人の少年の成長を描いているのだが風景やファッション、自然の綺麗さやいまではもうないのかもしれないがスペインの風情が詰め込まれている。
先生との出会いが彼を成長させたくさんのことを目に焼き付けていく。
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ザ・ライト -エクソシストの真実-(2011年製作の映画)

3.7

内容もさることながらつくづくアンソニーホプキンスはすごいと思う。いくつになっても役に対して真摯だし本気なのが映像越しに伝わってくる。この人のすごいのは見た目はあまり変わらないのに役ごとに全然違う人物に>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

2.0

この映画は誰のための誰に向けた映画なのかさっぱりわからなかった。子供でもなく大人向けでもなく。男性はもちろんだし女性から見てもこの映画は不快感を感じるんじゃないかなぁと思った。演出や世界観もめちゃくち>>続きを読む

チャーリング・クロス街84番地(1986年製作の映画)

4.0

古書と文通というクラシカルでアナログな物が人を繋げていく内容は観ていて心地よく羨ましさすら感じた。今ではTwitterやメルカリなど様々なSNSを通じて繋がっていくものなんだろうけどこの映画では文通と>>続きを読む

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

自分の中でこの映画は見返すのをためらう映画。今回久々に見返してみたがやっぱ胸が締め付けられる。映画としてというよりこれが実話なのが悲し過ぎる。
彼が生きた21年の中で最後の一瞬、ラナと出会ってからが始
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フィフス・ウェイブ(2016年製作の映画)

3.5

なかなかにサクサク観れたけど内容はいかにもな感じ。ただ内容的にコロナを想像させる場面があるんだけどこの映画はコロナ禍のだいぶ前に作られている。そう考えると映画に現実が追いつき映画が現実を予知してたかの>>続きを読む

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.8

全員が嘘つきで身勝手な連中ばかり。ただほんとの詐欺師は引き際を心得ていて深追いをしない。深追いをしたものはミイラ取りがミイラになるような世界なんだろう。嘘ばかりついていると疲れてしまうというのは嘘を仕>>続きを読む

ギャラクシー・クエスト(1999年製作の映画)

4.2

とにかくこの映画は面白い!一見はちゃめちゃな設定に思えるんだけど全てがばっちり噛み合っていて見ていて吸い込まれるような楽しさがある。チープさを逆手にとった本当の意味でSF映画になっている。誰が見ても楽>>続きを読む

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