マグロさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Sin(原題)(2008年製作の映画)

4.2

20世紀初頭のアメリカを舞台に、3つの神秘的でエロティックな作品を集めたカルトアヴァンギャルド短編集。
モノクロのサイレントムービー形式で古い時代を描いた作品ではあるが、内容はかなり過激で倒錯的。この
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ナボンガ(1945年製作の映画)

3.2

銀行で働く男は銀行の金を盗み幼い娘を連れて逃げる途中の飛行機で墜落事故を起こしてしまう。
ジャングルに不時着した彼らはそこで傷ついたゴリラを拾う。

そして何年か後、銀行の頭取の息子はこの事件が原因で
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ザ・キャプティブ(2008年製作の映画)

1.4

自然豊かな土地グリーンリバーにあるコテージに泊まりにきた女性2人組。行く途中のレストランで会った不審なおじさんに車で追跡されたりして不安が募る2人。
コテージについてもおじさんがやってきてマヂ怖い!!
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ホット・タブ・パーティー・マッサークル(原題)(2016年製作の映画)

2.3

タイトルとジャケット(Filmarksのは違うけど)でわかるスランバーパーティーマサカーのパクリ作品。

ムチムチというよりもはやぶよんぶよんの女の子たちがスパホテルに来たら殺人鬼が…!潮干狩りサイズ
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ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

3.9

もうめちゃくちゃ

前作よりもグチャグチャ具合が進化していてとっても楽しい!

ジュリアおばさんの復活マットプレイから皮膚ズル剥けまで色々楽しい!!!
ピンヘッドたちの元の姿も見れて満足😋
グラサンデ
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.6

意外とあいつら出てこない映画。

SMワールドから舞い戻った元彼ぴっぴのために人妻が生贄斡旋しまくる話。
後半からはSMワールドからきっしょいモンスターやら変態4人組が出てきて楽しいことする話。最初見
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歓びの毒牙(きば)(1969年製作の映画)

3.6

アルジェントのデビュー作。

ある夜、主人公は画廊での殺人現場を目撃する。被害者の女性は一命を取り留めたが犯人は依然として不明。何かが引っ掛かる主人公は自らも犯人探しに乗り出す…。

この頃からすでに
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嵐の孤児(1921年製作の映画)

4.0

フランス革命前後のパリを舞台に、傲慢な貴族や時代のうねりに翻弄される姉妹を描いた文芸巨編。

姉アンリエッタと盲目の義妹ルイーズは目の治療のためにパリに訪れる。しかし道中で貴族がアンリエッタに一目惚れ
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ベス(2021年製作の映画)

3.4

精神病院からの逃避行する話。

ロケーションが美しかったのと、幻覚系の映画が大好物なのでとても楽しめた。
幻覚の方向性がEnys Men(2022)と似ていた。こっちのが一年早い。

実在する人物がモ
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欺く者(2019年製作の映画)

3.0

中東産宗教ホラー

インチキエクソシストがいつものようにイカサマしに行ったら酷い目に遭う話。

エクソシスト系はキリスト教だろうが仏教だろうがイスラム教だろうが大体一緒なのが興味深い。

「信仰を失う
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ジャングル・ウーマン/それ行け男(めん)喰い族(1988年製作の映画)

4.1

フェミニズム食人族

カルフォルニアの奥地、アボカドジャングル。そこには女性だけのピラニア族が住み、セックスした男を殺した後アボカドディップに付けて食べていた…。
米国政府の依頼を受け、フェミニストの
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生血を吸う女(1961年製作の映画)

3.6

娘に輸血するために他の女の血を抜き取ろうとする彫刻家のお父さんの話。

雰囲気はヨーロピアンゴシックで非常に美しい!メリーゴーランドのように回転する彫刻蝋人形たちが不気味で幻想的で素敵!

話の筋とし
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見えざる敵(1912年製作の映画)

3.4

グリフィスとリリアン&ドロシーのギッシュ姉妹の初タッグ作品。

ギッシュ姉妹が強盗に出くわしちゃう話。
短い中にもちゃんとした物語になっていてすごい。

穴から飛び出た銃に怯える姉妹の構図がなかなか面
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Born Dead II(原題)(2022年製作の映画)

2.4

前作からの続き。
ガイコツゾンビたちが地下室で大暴れ!!な話。

が、いまいちハネない。全体的にしっとりねっとりしてるので、ちゃんとグロいのに実際の凶悪さよりもなんだか生温く感じてしまう。

今作は皮
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Born Dead - Die blutige Party des Dr. Mengele(原題)(2019年製作の映画)

3.3

ドイツ変態映画界の超新星ことサイモン監督のデビュー作。

廃墟にパーテーしに行ったら地下で眠ってたメンゲレとガイコツゾンビ軍団が目覚めちゃうドイツ製ゴア短編。

もうジャーマンとしか表現のしようがない
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キラー・カート(2012年製作の映画)

3.3

さんざん人々に虐げられてきたショッピングカートたちがついに反逆の狼煙を上げる!
行け行けカート人々を喰い殺せ!!な話。

何にも考えないで観れるし、グロいところはちゃんと力入れてるし、短いし最高!
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悪徳の快楽(1969年製作の映画)

3.3

父の愛人の導きによってバケーションにやってきたユージニーちゃん。なんと彼女はサド野郎どもの生贄として呼ばれていたのだった…な話。

ロケーションが鮮やかだったり、音楽が情緒的だったり、サスペリアばりの
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ハウス・オブ・フィアー(2007年製作の映画)

3.5

廃墟にドライブ行ったらヤベー奴に襲われるスラッシャー映画。
めちゃくちゃ長編観るつもりでいたらまさかの短編だった。

素晴らしい傑作です。たった6分ぽっちの作品にホラーに必要な要素がすべて詰まっていま
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.1

おしゃれ強盗

男2人が女を唆してその子の叔母のお金強盗する話。

もうオシャレ。オシャレという他ない。高校生のころに初めて観た時もオシャレやなーという感想しか出なかったし、社会人になった今見てもオシ
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カラビニエ(1963年製作の映画)

2.5

共産万歳反戦映画

架空の共産主義と資本主義の戦争を描いた作品。戦争に勝てば欲しいもの全て手に入ると思っている兄弟を中心に、戦争のバカバカしさを誇張したような内容になっている。

タイトルの意味(カー
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惨殺の古城(1965年製作の映画)

2.8

ゆるゆる拷問映画。

グラビア撮影のために古城に行ったら、赤い服の変態おじさんが出てきてモデルやスタッフを虐める話。

たまらなく緩い。60年代丸出しで最高。
ファッションや女性がレトロでかわいいので
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デモンズナイト(1999年製作の映画)

1.6

超常的な導きにより廃屋に集められた6人の若者たち。見えない壁により家の中からは脱出ができない。
庭に出てみると古びたトーテムと6つの墓標。そこには彼らの名前が…!!
今こそ死霊復活の儀式を執り行う!!
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ベイト(餌)(2019年製作の映画)

3.9

現代のネオレアリズモ

イギリスの海に面した田舎町を舞台に、漁で生計を立てる兄マーティンと、父から相続した舟を使い観光客向けビジネスで生計を立てる弟スティーヴン、そして兄弟の元住処をコテージとして経営
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

3.7

芋臭ド田舎女子萌え

シャンタル・アケルマン監督の学生時代の作品。「気狂いピエロ」の影響を受けすぎてて流石に笑ってしまった。
「私、君、彼、彼女」の時点でも若干芋かったけど、アケルマンにもこんなド素人
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ポップコーン(1991年製作の映画)

3.8

映画学科の学生たちがギミックだらけのホラー上映会を開催!!
会場では仮装したりモンスターを出したり、臭いや電流を流したりと大盛り上がりの中、死んだはずの殺人鬼が紛れ混んでいた!!な話。

会場の準備し
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Pillow Party Massacre(原題)(2023年製作の映画)

2.9

ジャケットとタイトルでわかるスランバーパーティマサカーのパチモン作品。

エイプリルフールにキャリー的なイジメを受けていたアシュリーだが、ブチ切れて主犯の男を撃ち殺しちゃう事件が発生。

その2年後、
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.5

時をかけるトイレブラシ

異常な嗅覚の持ち主の小学生ヴィッキーは自作の香水的なものを作っていた。
父方の叔母に初めて会った夜、叔母の匂いを作って嗅いだら気絶。何故かタイムリープしてしまう。
ヴィッキー
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

1.9

ニューヨークで働くシャンタル・アケルマンが、母からの便りをニューヨークの風景とともに読み上げるだけの作品。

マジでだけだからすごい。速攻で飽きた。
母の過保護っぷりはちょっと面白いけど毒親とかそうい
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

精肉店を営む夫婦がヴィーガンをひっ捕えて精肉しちゃう話。

夫婦が喧嘩したり離婚の危機を迎えながらも懸命に生きていく様に感動しました。
邦題とかポスタービジュアルみたいな大バカコメディ感はそこまでなく
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女神の継承(2021年製作の映画)

3.1

長い。

綺麗な姉ちゃんが奇怪な行動を取るようになり、もしかして何かに取り憑かれたんじゃ…という様子を収めたモキュメンタリー。

長い。とても長い。個人的にホラーで一番大切なのはテンポ感だと思っている
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サマーキャンプ・インフェルノ(1983年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

男の娘顔芸選手権

凄惨な事故によって心を閉ざしてしまったアンジェラちゃん。
いとこと一緒にやってきたサマーキャンプでは次々に殺人事件が……な話。

直前にプチネタバレは喰らったので犯人自体はすぐにわ
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ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ濃厚なハイジの原液

原作理解度が非常に高い傑作。
原作は上下巻の小説なので2時間弱にまとめるとなるとかなり駆け足になってしまうのは仕方がないとして、その中でもハイジのエッセンスをふんだん
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Slumber Party Massacre(原題)(2021年製作の映画)

2.0

傑作スラッシャー、スランバーパーティマサカーの「現代的な再構築」。

変態ドリル男ラスとトリッシュたちの戦いから数十年。ヤツは生きてた!!トリッシュの娘とラスが再び相見える!!!な話。

うーーーーー
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ドン・ファン(1970年製作の映画)

3.5

お人形チャンバラ劇場

等身大の人形を用いて撮影されたドラマ。
サイテーカス野郎のドンファンが親や恋敵を殺していく話。
因果応報でとっても楽しい。
「これで縄を2本買え!!」

人形なのに着ぐるみなん
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レオナルドの日記(1972年製作の映画)

2.5

ダヴィンチの絵が動く。

なめらかに動くのはすごいけど他のシュバンクマイエルのと比べると大人しくて少し物足りない。

アッシャー家の崩壊(1982年製作の映画)

3.3

土くれの家

シュバンクマイエルの描くアッシャー家。
人は出さずに土や家具のミニチュアとナレーションだけで構成される画。

アッシャー家の前衛表現はエプスタインでやり切ったと思いきや、こんなんをぶっ込
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