つるつるの壺さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

仕事でミスった奴が別の仕事を通じて自身の能力やスタンスを反芻しながら大丈夫、俺は無能じゃないと再確認する。ここにフィンチャー自身が投影されているのかなと思った。フィンチャーもたまに映画がこけてしまった>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

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監督が今回はとてもクレイジーな作品になっていますと言っていたが、別にいつものやつやんという印象。

踊りが言語になっている星や猫に食われて脱出なども特にワンダーを感じなかった。

能力を使ったら入れ替
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

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『シン・ゴジラ』で最初にゴジラの尻尾が出てきた時、もろにCGと分かるそれだったので、日本だとまだこのレベルなのかと落胆したことを覚えているが、今回はそういったカットが殆どなかったことに驚いた。というか>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

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タイトルの出方がいい。
ジェマが学生時代に製作したロボットはミーガンとのバトルで絶対に使うだろうと思っていたが、操縦者がケイディだったのは不意を突かれた。
両親を失って心に穴が開いてしまった子供に向き
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食人族(1981年製作の映画)

4.5

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食人族にクローズアップした作品だと思っていたが、その内実は彼らと現代人を対比させながら、どちらが野蛮人なのかと問う教訓的な話であった。
前半は行方不明になった撮影隊の捜索の為にモンロー教授がアマゾンに
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

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ベトナム戦争に超ハイテクロボがいたら?というような画作り。ギャレスはローグワンでもベトナム戦争を意識した画作りをしていたが、今回はモロ出し。
欧米への批判的なスタンスは『モンスターズ 地球外生命体』を
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デジャヴ(2006年製作の映画)

4.5

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爆破テロ事件の犯人を捜すため、超テクノロジーを用いて過去をモニタリングしながら捜査を進めてく。
モニタリング映像(後にこの過去モニタリング映像は現在進行形で進んでいると判明する)はどの時点のどの視点を
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ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)

3.5

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過去の事件の妄執に取り憑かれて世捨て人同然になった刑事というキャラクターは殆ど男性が担ってきたと思うが、今作はあのニコール・キッドマン。
髪はボサボサ、ノーメイク、家も無い。事件への執着だけでなんとか
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

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上映時間206分が気にならないという意見が多いが、個人的にはケツの痛さで否応なく体感させられた。プレミアムシートで観たのに。

石油を掘り当てて大金持ちになったオセージ族だが、彼らの金は白人たちが作り
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グレート・ディベーター 栄光の教室(2007年製作の映画)

3.5

グレン・ パウエルが出ている。本作でデンゼル・ワシントンと交流があったから、トップ・ガンマーベリックのハングマン役を受けるかどうか悩んでいた時に助言を請うたのか。

タイタンズを忘れない(2000年製作の映画)

3.0

アメフトの試合も人種間の対立も薄味といった印象。
若い頃のライアン・ゴズリングが出ている。

クリムゾン・タイド(1995年製作の映画)

4.0

ロシアで起きたクーデターによる核ミサイル発射危機に対応するアメリカの原子力潜水艦内において、核を発射するか否かで対立が起きるということで、ロシアと似たような構造になっている。
赤と青の光が効果的に使わ
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

凶悪度が爆上がりしていて、レクター博士のような存在になりつつある。
序盤に子供に撃たれた以外は無傷ってのもヤバい。
瀕死の状態で地面を這っている敵が絶命するまで後ろからついて来るマッコールさんのサイコ
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マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

4.0

マッコールさんより凶悪じゃねえか。
拷問シーンにギャグ味があって面白い。人を殺してきた過去を悔いているが、殺人やる気スイッチが入ると活き活きと手を下す様子がマッコールさんと似ている。人を殺すのが好きな
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イディオッツ(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

障碍者のフリをして健常者の欺瞞を暴くという彼らの活動や思想は部外者を対象として行う時のみ有効で、それを自身の生活の場に持ち込めるかとなると、途端に誰もやらなくなる。他者の生活や常識を脅かすのは構わない>>続きを読む

あしたの少女(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公のソヒには大学進学という選択肢は最初から無いことになっている。熾烈な競争社会かつ学歴社会と言われる韓国で進学出来ないということは、その先にある未来は暗い。事実、学校から紹介される仕事は孫請け等の>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

行政が死を選択肢として与えるというタガが外れた社会であっても、現在自分たちが生きている世界と同じように黙々と人々が生きているという不気味さがあった。

PLAN75の受付や不動産会社での対応に老人は雑
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対峙(2021年製作の映画)

4.3

被害者家族は加害者家族に対して事件に至った責任の所在や因果関係を親に求めるが、それは結局のところ結果からの推測にしか過ぎず、親とは別に独自の世界を生きていた子供の心中は知りようがないし、心当たりがあっ>>続きを読む