モニオさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

モニオ

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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.3

賛否両論のようだが、ユニークさでは稀な作品だと思う。ただ、リンチ監督の作風と似ているというのは間違いだ。そもそも映画音楽や雰囲気の指向性がまるで違う。この作品はポップカルチャーでサイケデリック、常軌を>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.4

リンチ監督の旧作や原作とは別物として先入観なしで観た結果、ヴィルヌーブ監督の世界観にどっぷりと浸ることができた。これはリメイク版の傑作だ。
詳細はこちらのレビューに
映画『DUNE/デューン 砂の惑星
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アトラクション -侵略-(2020年製作の映画)

4.1

続編のほうが良い出来ではないか!?
脚本が良いのか、ストーリー展開も申し分なく、エンディングも良い。
サイバー攻撃やら情報操作やら、現代社会の問題も上手く取り込んでいる。
前作で単なるアホだった元カレ
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夢の涯てまでも  ディレクターズカット版(1991年製作の映画)

4.3

これはスゴイ映画だ。5時間近くの超長尺モノにも関わらず、グイグイと惹き込まれる魅力に溢れている。
SF映画とは言えないが、未来はきっとこんな感じというイメージと、レトロな映像が見事にマッチしていて独特
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運命の逆転(1990年製作の映画)

4.4

先入観ゼロで観たら、期待以上の素晴らしい出来栄え。結婚生活とは何か?人生の意味とは?裁判の正義とは何か?それぞれの重いテーマが投げかけられるが、陳腐な回答は提示されずに観客に判断を委ねる姿勢が好感が持>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

1.1

"You got to be fucking kidding" で遊星からの物体Xが出たのがトドメ。これはホラーじゃないよね?クライマックスは有名映画のごちゃ混ぜ「未知との遭遇」「エイリアン」「レイダ>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.2

サイコサスペンスとしては中々の出来。シャイニングの後日談として厳しい評価が目立つが、みんな思い入れ強すぎてこの映画ならではの良さを評価してなくて残念。
現代版ヴァンパイアの話に過ぎないが、透視能力と怨
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ラスト・アメリカン・ヒーロー(1973年製作の映画)

4.0

主題歌 I got a nameがとにかく最高に良い。若き日のジェフブリッジスがカッコいい。作品の内容は普通だけどこの映画には深い愛着がある。なぜかというと、当時小学生のときにTVで観たから。
ニュー
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バニシング・ポイント(1971年製作の映画)

3.5

アメリカンニューシネマの代表作の一つということで期待して観たが、期待感が大き過ぎたか? 良作だがインパクトは普通だった

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

4.2

心が洗われるような名作。しかし資本主義社会の労働階級の生活を描いた内容は深くて意外にも重い。おまけに教会、牧師、不倫、教育、家族、友情、さまざまな要素がてんこ盛りで、時代を凝縮したような作品だ。
モノ
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ロリ・マドンナ戦争(1973年製作の映画)

4.8

アメリカン・ニューシネマの知られざるカルトムービー
今見ると斬新過ぎるB級映画の超名作
詳しい評価はコチラ
https://www.monionoheya.com/2021/09/lolly-mado
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

2.3

あーやっぱ観るんじゃなかった。。。コレはSF映画じゃないよ。乗組員が次々と犠牲になるシーンがまるで緊迫感ないし、最後もミエミエだし、サルでも分かる明快アクション映画でしかなかった

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

ウーム、この映画はほぼ100点満点なのでは?
久し振りに完璧な映画に出会った感覚。。。登場人物が単純ではなくいろいろ問題を抱えているところが現実感があって素晴らしい。酒場の演奏シーンは先読みできたが、
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.7

意欲作であり非凡作であるものの、個人的には受け付けなかった。というのも主人公たちに感情移入出来ないからだろう。
社会のド底辺に若者たちの感性とは何か?
赤ん坊の世話をせずドラッグでラリったり、悪行の限
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.2

異色の映画。とにかく先が全く読めずハラハラして先を観てしまう。難解な映画なのは間違いないが、格差社会、男と女、世代の感覚のズレ、親子の感情のズレ、いろいろな社会問題の要素が詰まっている。

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

4.6

Netflixやるじゃないか!これは気にいった。
良作にはメジャーなスタジオも宣伝も必要ない、あるのはただ「良い映画を作ろう」という姿勢だけだ。
ストーリーは普通だがグイグイ引き込まれる。あっというど
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遥かなる大地へ(1992年製作の映画)

3.9

ずっと前から観たかった見逃し映画だった。これはアメリカ人のドラマだ夢だロマンスだ。下手すぎる内容も全部まとめて許そう。いい映画だ。

パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

4.5

10年ぶりに鑑賞、イヤこれは傑作だ。人間の嗅覚は謎に満ちている。単なるサスペンスではない映画、というより芸術作品というべきか?

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.9

典型的な起承転結の犯罪モノではない風変りな映画だが、それだけにリアリティはある。30年近くに渡って未解決の殺人事件を追った映画ってこれまでになかったジャンルを切り拓いた功績は大きい。普通の凡庸な映画な>>続きを読む

プレシャス(2009年製作の映画)

4.4

これはおススメの映画だ。日本人にはまず馴染みのないアメリカの最貧困層のリアリティをこれでもかと突き付けられる。プレシャスの母親の演技は各地で絶賛されており、まさに期待通りの名演。役柄も単なる悪役ではな>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

4.4

トランプ大統領だけの映画ではない。
アメリカの知られざる低所得者層と政治家の死闘のドキュメンタリー映画だ。
しかしミシガン州フリントで起きている水質汚染被害や、ウエストバージニアの教師やトラック運転手
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.9

生涯ベスト映画の第二位です。宇宙の底知れぬ深淵さを感じます。女性の登場がゼロ、疑心暗鬼の基地内のドラマは行き詰まる緊張感だし、ロブ・ボッティンの特殊効果メイクは現在のどのSFXよりリアル。奇跡のSF映>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.4

ああ面白かった!とにかく文句の付けようがないエンターテイメントだ。そりゃそうだ、天下のスピルバーグ監督にディカプリオ、トムハンクス、クリストファーウォーケン、ほか多数の名優揃えてるんだから。で音楽はジ>>続きを読む

将軍たちの夜(1967年製作の映画)

4.3

隠れた名作と言って良い?
今見観て決して古臭さを感じないスリラーの傑作だ。こんな作品があったとは。。。
オマーシャリフが若くて精悍だ。ピーター・オトウールはハマリ役。
ヴァンゴッホの自画像に食い入るよ
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バイス(2018年製作の映画)

4.5

これはとんでもない映画だ。アメリカという国の凄まじいパワーの前では日本の政治なんかお遊びでしかないと思い知るだろう。
同時にこの映画と同じレベルで日本の政治家を凶弾するような映画は日本には100年経っ
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.8

全てはメリークリスマスとキス💏💋で決まり!俳優陣が凄すぎてコリャ映画と言うより壮大なハリウッド学芸会を観ているよう

愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.3

アカデミー賞受賞の名作だが、これは自分には響かなかった。アフリカでの恋愛モノから何も学べない。ただアフリカの自然の美しさとモーツァルトの音楽は素晴らしい。
作風は「リバーランスルーイット」n似ている

ホリデイ(2006年製作の映画)

4.0

豪華過ぎるキャスト、上品な作り、まさに古き良きハリウッド映画の再現のような映画。現代の毒だらけの文化の清涼剤のような作品だ。
何かに似ていると思ったら、デニーロの『インターン』に似ている。つまりこんな
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ハングマン(2017年製作の映画)

2.0

あまりに残念すぎる映画。。。何でこんな駄作なのか。。。俳優陣がスゴイだけに余計理解できない。。。出来ることなら観なかった事にしたい

オール・イズ・ロスト 最後の手紙(2013年製作の映画)

3.7

無声映画に近い 登場人物たったの1人だけ 極めて実験的で野心的 面白い映画なのは間違いないが、テーマは海と自然か?観客は果たして観て何を思うか?

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.9

実にシュールな映画だ。人は何かを後世に残したがるというテーマは果てしなく重い。超常現象くぉ信じるかどうかは別として、人間には理解できない世界があるという事実は受け止める必要がある。こんな映画を待ってい>>続きを読む

ジュリアン(2017年製作の映画)

4.3

社会派ドラマの問題作であり、傑作だ。観ている途中も観たあとも心にズッシリと響く。父親の苦悩、母親の苦悩、そして犠牲となる子供たちの苦悩、人間関係とはどうしてかくも悲劇に至ってしまうのか??こうなる以前>>続きを読む

ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

4.1

良作。ストーリーや人物描写はわかりやすいがチョット単純か。。。やや燻んだ感じの映像が綺麗な上品な映画だ。ヴァネッサ・レッドグレーブが駄作に出るはずはないと思って観たが正解だった。ルニーマーラも良い演技>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

4.3

「君の名は」とテーマは似ているけど、深海監督の作品は相変わらず素晴らしい。日本のアニメは本当にスゴイな。