だいこんおろしさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

だいこんおろし

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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

2010年ボリビア、一般社会と隔絶したコミュニティの中で長く起きていた暴行事件について、実話に基づく。。

読み書きできない彼女たちは、一人筆記者として立ち会う男に自分たちの身に起きたこと、それについ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ジェシー・バックリーのニヤリと笑う顔が好き‥なのでエクス・マキナ監督作品を恐る恐る‥

‥禁忌を破って口にした果実が、完璧に美しい休暇地を迷宮へと変えていく。。
気づくまで同じ顔には見えなかったので、
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愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

4.3

余命宣告された演劇教師。
終末期の日々を描く。
病床主人公は誕生から一度も会わずにいる息子への自責の念に苦しむ。
過剰な愛を責められ、悔やんでも思いが空回りする母をカトリーヌ・ドヌーヴ。
印象深いのは
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

みんな怪物にみえたけれど‥
そしてやっぱり音楽にやられました。

スザンヌ、16歳(2020年製作の映画)

3.9

16歳の初恋が瑞々しい。
スザンヌ本人が15歳で脚本を書き、19歳で自ら監督主演。
幼さの残る笑顔が大人の横顔に変わる時。孤独な時、揺れる思いを繊細に、伸びやかに綴る。寡黙な二人の交わす台詞や心情を踊
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

異界の不気味さ混沌とした世界観に何故か忘れ難い郷愁を感じるTVシリーズの劇場版。
劇場版となっても抑制された緊張感と余韻を残す端正な演出は変わらない。

若き日の思い人奈々瀬との深い因縁が、この世には
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

お魚のことばかり、周囲とちぐはぐになっても、お魚のことばかり。
でもそんなミー坊の周りは、家族も同級生もバイト先でもなぜか少し優しく楽しくなる。
「この子のままでいいんです」という母の思いはしっかり伝
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

盛り上がりはほどほどに物語は終わった。
ネタバレを読んでみる。
緻密に作り込まれた暗喩の迷宮‥今は見終わったままを記憶しておこう。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.9

主人公は自分の人生の可能性について、ずっと悩んでいる。しかし傍から見ると奔放でいい加減。行き当たりばったりに過ごしているように見える。
「そんな私」の試行錯誤と斬新な心象映像が本作の魅力。
出会いの夕
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オスロ、8月31日(2011年製作の映画)

-

主人公の彷徨を追う。
「めぐりあう時間たち」の冒頭のような始まり。
彼と出会う人たちのぎこちないよそよそしさとは裏腹に、一人ピアノを奏でる音色と佇まいが端正で、彼の身に起きた出来事を想像することが辛く
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.9

原題「のっぽ」
背の高い彼女はいつも伏し目がちだ。看護師として負傷した兵士たちの世話をしているが、突然発作で意識を失ってしまうのは従軍した前線でのトラウマらしい。
彼女の友人が戦地から帰って来る。のっ
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

今回初見。
「優しい嘘」の物語。
息子の横顔を見つめるお母さんを見たくて、何度も見直すかもしれない。

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.3

指揮者の背中ではなく正面が見たい、そんな好奇心にこの映画は反応する。
冒頭から彼女の資質が示されるが、圧倒的な権力者として君臨する姿と彼女と対峙する人々、複雑な内面を描きながら不穏な緊張感は増幅してい
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それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.0

力強い作品だなぁ。
そりゃミア・ハンセンラブがレア・セドゥを引っ提げてきたんだもの。。
化粧気無い質素な普段着で美しく、睡蓮の前でも美しい。

彼女の日常を俯瞰し追い続ける。様々な葛藤がある。
日常生
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不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

原題「the Nest」
(邦題はどうも変です。)
互いに囲み交わす食べ物とその景色が印象深い。
自意識過剰、見栄張りで虚言癖もある夫は毎朝まだ眠る妻にモーニングコーヒーを手渡す。
危うさのある夫との
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仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)

3.7

裏稼業の悲哀を闇色で描いた前作に対して、第2作目は梅安彦次郎の旅道中を舞台に、それぞれの過去の因縁が明かされて、追いつ追われつ。

エピソードの描き方で乗れないものがあったのが残念。

登場人物の声を
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.2

大自然の陽光に包まれた少年時代の出会いから物語は始まる。季節が移ろうように友情は変化するが、それぞれが自分の居場所を探す旅を歩み始めた頃、再び出会う。

峰々、余韻深い。
パンフレット、よいです。

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.6

思いの外地味な作品。

人事を尽くして天命を待つという言葉は泥臭いがいい得ている。その期待に応え活躍したジョーダンも凄いね。

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.5

恋仲の二人にあまり感情移入できなかった。
贈り物のあれこれがとても気になる。過剰なのか不足なのか。行き着く先は満たされるのか。
誠実に向き合っていても、対価と代償の狭間で、歪んでしまう関係性が切ない。
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ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

真剣勝負の厨房がスリリング。

‥ソウルフードの見た目がよくない。
もう少し美味しそうにみえてもいいのにね。

恋愛の抜けたロマンス(2021年製作の映画)

3.8

サシ飲みする二人の会話でぐんぐんひっぱる脚本お見事。

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.7

原作未読。

突き抜けた孤独と悲しみに包まれたちひろさん。
語られない時間と物語について、有村架純は不思議なくらい柔らかな透明感を持って演じていた。

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「人は誰も救えない」その言葉が救いだった。

RRR(2022年製作の映画)

3.3

アカデミー賞受賞式での圧巻ライブパフォーマンスが忘れられず、本編を観に行く。

数えきれない見どころ満載、熱量てんこ盛り。
動物が檻から飛び出すシーンは美しくて、息をのんだ。


‥勝手ながら眠くなっ
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五月のミル(1989年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

笑えた。笑えた。。

5月革命の不穏な空気に包まれるフランス。一方郊外のお屋敷で女主人が突然亡くなり、お葬式のため老若男女、家族が集まる。

食べて飲んで歌い踊り喧嘩して、悲喜こもごも。
少女は沢山言
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宋家の三姉妹(1997年製作の映画)

3.8

生き方は選べるが、生きる時代は選べない。

時は共通一次時代、世界史の先生が大戦から以後を指して「試験に出ないから勉強しなくていいよ」「やった!」と素直に喜んだ。。
余談ばかり、、
今さらですが、三姉
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.0

もう片方のトランシーバーはいろいろな人の手が握りしめ、耳を澄ませたり、聞こえないと放り投げられたり、また誰かに拾い上げられたりしていた。見終わったら自分の足元にも落ちている。

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

映画館で観た時は、それほど感動しなかった。

WOWにてもう一度。
滋味ある青春映画。

ブラッドリー・クーパーが笑える。。

親愛なるF・シーモア・ホフマンへ。

妖怪の孫(2023年製作の映画)

3.6

妖怪は人の心に棲む。
関係ないと考えたくないし、知らななくてもまぁいいんじゃないと思っている。
政治のせい?マスコミのせい?自分も妖怪しらんぷり。


本編、まとめきれないほど複雑魍魎とした内容だった
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.9

幼い日映画と出会った感動と家族との至福の日々。撮ることが残酷なまでに真実を映し出すことを知った思春期。
まだ何者にもならず混沌と行く道を模索する姿は、想像していた天才監督誕生談ではなかった。

配役の
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

既視感。。
追体験するような感覚に目眩を覚える。
第1次世界大戦。それがあの戦争にもあの戦争にも、今もあの場所で‥と思えた。

若い兵士の瞳の色がみるみる変わりはてていく。
夥しい数の死体が重なり、底
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.1

映画館に猛烈抗議!
低評価の理由の8割以上はIMAX不具合のせいだよ。
‥いやそれだけじゃないかも。

ネタバレ熟読して観に行くと良かったのかな?
‥いやそういうことでもないような。。

ピンボケ映画
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