住居の美しさにばかりに注目してしまった...。庭に大きく開いた開口部と室内のほの暗さがとても心地良さそう。
遺品や写真からその人となりを想像して弔辞を認めるジョン・メイの姿に胸がぎゅっとなった。故人のどんな出自や境遇も関係なく平等に弔う主人公。仕事をきちんとこなすただの真面目な公務員…といえばそれまでだけれ>>続きを読む
努力を継続する胆力があっても出自のせいでそれを生かすことのできない人間がいれば、素晴らしい才能を発揮することが約束され生まれながらも思うようにいかず絶望する人間もいる。そんな2人が出会い互いに蔑み、鼓>>続きを読む
主人公が語る芸術論が自分の中で全く咀嚼できず、途中で気持ちがぐんにゃりしてしまった。なんだか女性ばかりいやに殺されたなあ…ともやもやが残ったため、監督について調べたら少し合点がいった。
アーサー王伝説にまつわる色々な物語について全く知識のない私でも楽しめた。
行きて帰りし物語だが、捻りのある展開で後半目が覚めるようだった。
冒頭の、視点が外の景色→窓→室内に移動してゆくシーンが妙に印>>続きを読む
DVDを持っていて年に何回か思い出したように観る作品。迷ったが劇場で観て本当に良かった。壁越しに背中を向け合う2人の間に流れる『花様的年華』。階段から続く雑多な路地やハイカラーの旗袍、くゆる煙草の煙が>>続きを読む
圧倒的な森林の緑の中で黒く汚れた人間と人間が殺し合い赤い血を流す。生きるためには食わねばならない。突きつけられる嘘のような現実に眩暈がした。
遠くにいる味方の別部隊へ、敵地攻撃作戦中止の伝令の命を受けた2人の兵士。大勢の味方の命がかかっているがタイムリミットまで猶予はない。敵国からの奇襲を想定しながら死体が転がる戦地をひたすら走り抜ける。長>>続きを読む
「そこから旅順港は見えるか」という有名だけど経緯や意味を全く知らなかった台詞の内容がわかりそういうことか〜!と合点がいった。
「あのひとが居るから、くじけるわけにはいかんのだ、と思える『あのひと』が、誰にとっても必要だ。生きて行くために、想うことの出来る存在が。つくづく思うよ。他者のないところに人生なんて存在しないんだって。>>続きを読む
台詞が少なく長回しが多い、詩的な映画。
ルーニー•マーラがキッチンの床でパイを食べ続ける、約4分間の長回しシーンにグッときた。
この映画のおかげでスナフキンとミイが異父姉弟だということを知ることができました。
初めてメインテーマをしっかり聴いたがこんなに美しい旋律だったとは。時折挟まれる謎のカットが癖になる。
霧笛の轟音、耳をつんざくような海鳥の声、岸壁を砕く波音。とにかく音がすごい。ギリシャ神話のエッセンスが散りばめられているらしく、観賞後に公式ホームページの徹底解説ページを読んで腑に落ちるところが多かっ>>続きを読む
いつまでも落とし前をつけようとせず逃げてばかりの父親を見捨てなかったシンジ君は誰よりも偉い。
息遣いが緊張感を煽る。一番下まで落ちた先にふっかふかのクッションが敷き詰められてますように。