TatsuyaMutouさんの映画レビュー・感想・評価

TatsuyaMutou

TatsuyaMutou

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.4

オチなんだけどピークというか

下がってるんだけどアガるというか

まぁ大した感想はないってことです。

サラッと何も考えず、楽しく見れました

ベイマックス(2014年製作の映画)

3.6

【兄の亡霊】
暴力ではなくケアで人を守るという信念を持つ兄と、その写し身であるベイマックス。

信念を持つ人は亡霊になりやすい。

「次郎は寿司の夢をみる」という映画で
すきやばし次郎の店主である次郎
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愛犬とごちそう(2014年製作の映画)

3.3

【不健康】
愛犬家の端くれとして、犬にあげてはいけないものを大量にあげてないることに気が取られ集中できなかった。

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【迫害の階段をのぼっていく私】
当時のことを何も知らない自分が
徐々に迫害に出会っていく。

柵の向こう側に見える違う世界

生活の中に現れるユダヤ人

遠くに見える黒い煙

塀の向こうの少年

迫害
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【豊かさと貧しさの境界線】
フロリダディズニーの程近く、国道沿いのモーテルに住む、貧しいシングルマザーと娘の話。
最後は、衝撃の終わり方をする。

いろんなレビューがあるが
わたしにはとても悲しく感じ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

【ストップモーションカルト】
昔ピングー(ペンギンのやつ)がとにかく怖くてトラウマだった。
しかしなぜ怖かったんだろうか。

大人になり、ああ自分はストップモーションが怖いんだと気づく。

微妙な動き
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.0

【変わらない安心へのアンチテーゼ】
わたくしかねてよりラムちゃんと交際させていただいておりまして、押井守が監督した謎に伝説的なうる星の映画があるということで見てみました。

ラムちゃん大好きポイントは
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.5

【家族が家族にかける呪い】
魔法が使えないという明確な能力不足で差別される主人公。

魔法はないけど、あの子は出来がいいだの、悪いだの。

これはどこの家庭にもある話。

レッテルという呪いを家族から
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

【誰が哀れなのか】

ベラは1人でありながら多くの「女性像」を表現する写身のようだった。
(際立たせるように、女性主要人物がほぼいない)

体やモノへの興味(幼少)
性と冒険(青年)
知の探求(成人)
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

【後で気がつく、そしてニヤつく】
戦史や世界史にめっぽう弱い私
ダイナモ作戦も初耳、どこがどこと、なぜ戦っているのかもわからない。

しかし映画は一切の説明をしないで始まる。

唯一の説明は

1we
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.6

【感情の行き来、距離】
ライリーと同じ11歳だった頃、小1からの親友と些細なことで殴り合いの大喧嘩をした。
そこから2年間口を聞かなかった。
一瞬の怒りのことは覚えてないが、2年間続いたモヤモヤや悲し
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

【村という場所がもつ苦しさ】
八つ墓村、死国、首なし村。
村というロケーションは持ち前の場力がある。その暗さ、重さがアニメーションでありながら嫌にリアルだった。

田舎に生まれ育った小さい頃を思い出す
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ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

4.0

【圧倒的ビジュ。ああビオランテ】
映画館のない田舎に育った当時4歳の少年は、叔母が録画した金曜ロードショーのVHSでビオランテに出会った。

口がついている触手、ちぎれると溢れる緑の体液、多歯、キュー
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.0

【無駄な前戯】
大どんでん返しがすごい!!

という触れ込みで、なんか少し気になったが
つまらないので前半で離脱。

なぜつまらなかったのだろう。
どんでん返しすることを目的に作られたストーリーだから
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

【トー横という特級呪物】
親と分かり合えなかったり、学校に馴染めなかったり、友人と揉めたり。自分がわかるようでわからない。そんな青年期の孤独な瞬間に生まれる心の隙間に入り込む悪霊と、入り口となる呪物。
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.5


【ゴジラで何を描くか】
70周年作品とのこと。

昭和〜平成ゴジラは、「ゴジラ」が主役。
いろんな造形の敵と戦って、ゴジラ自身も変化を遂げて、強くなっていく。
シンゴジラは、「日本」が主役。
ゴジラ
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.5

■念仏を歌う
私は昔から意味のわからないことをやらされるのが嫌な子供だった。
特にお盆の時期に親族と仏壇に念仏を唱えるイベントが苦手だった。

大人になり、大好きだった祖父が亡くなった。一緒の家で暮ら
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アリス(1988年製作の映画)

3.6

ヤンシュバンクマイエルを見ながら寝ると淫夢を見ます

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.5

【子供はいつまでが無垢なのか】
子供は、できることが増えて行く。
つまり能力を身につけて行く過程で、善悪の狭間で一線を越えるかどうか悩み、判断し、行動しては、周囲かの反応を持って、善悪を確かめていく。
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.8

【尊さと気色悪さ】
美しいものほど汚れが目立つ。

生命を授かり、育み、また繋げる。
子を持つ身として、尊い行為と思う。

しかし、その絶対的尊さこそ
とてつもなく強いフリとして活きる。
つまり歪曲す
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正欲(2023年製作の映画)

3.6

【定義なんていうもの】
SM、血液型占い、2:6:2の法則、フェティシズム。

定義。

定義とは、限定、整理、効率化。
私も、効率を大義に、良かれと思い、どれだけ定義を受け入れて、整理して、限定して
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

【荒波に浮かぶ孤独なオレンジ🍊】
青年期は非常に難しい。

誰であっても青年期のリピドーが快楽(スポーツ、暴力、恋愛、性欲)に向かうのを止められない。

その中でいかにして人は善に向かうのか?
作中、
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市子(2023年製作の映画)

3.9

【虹などないモノクロの世界】
市子が歌う「にじ」はなぜ悲しいのか。

多様性だの、価値観は虹色だの言うが、そんなもん本当だろうか。

この潔白で、真っ白ーい世の中に、黒ひいては少しのグレーが一滴でも落
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

【ひとそれぞれの孤独】
孤独の種類を3つ、
それぞれ表現したような映画だった。

アン女王
自分を取り囲む人の数ではなく、
触れる人の真心が人を救う。
真心に触れられないかぎり、
どんなに連んでも、人
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【親子の呪いはひたすらに長い】

愛は容易く呪いになる。

保護しているつもりが過保護に
理解しようとしすぎて過干渉に
導くつもりの教育は支配、洗脳に

出発点が利己か利他かによって
利他は愛として、
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ソウォン 願い(2013年製作の映画)

3.8

【共感という安い言葉】
2歳と4歳の娘がいる。

これが実在した事件で、被害者の家族が今もどこかにいるのかと考えると、作品を見て感じた感情をあらわすのに、どんな言葉も軽々しく相応しくないように感じ、何
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ウィッカーマン final cut(2013年製作の映画)

3.9

【明るく健やかにオカシイ】
土着文化、カルト、迷いのない村人、奇祭、無印良品的音楽、独自の性嗜好、全てがいいですね。

主人公の潔癖性、権威主義、人の土地に土足で入って説教垂れる昭和ジジイ感もなんか笑
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【怪物を探すわたし】

「怪物だーれだ」というコピー。
こども2人と、3人の大人が映るメインビジュアル。
サスペンスだと思ってますしね、こっちは。
そういうつもりでみますから、はじめっから「俺を欺くな
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【映画の力】
ラストシーンの意味がよくわからなかった。
消化不良な、はっきりしない終わり方が気持ち悪かった。

実在する事件について知り、他のレビューを読んで、驚いた。

この事件が韓国にとってどんな
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

【心のフイルムを現像する】
前も後ろも情報はほとんどなく、ただ父との大切な時間を切り取った映画。

大好きな祖父が小学校を卒業する春休みに、富山旅行に連れて行ってくれたのを思い出した。

少しの写真か
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