oekojuさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

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ベルエポック良き時代。
ニューカレドニアの好奇心爆発娘ディリリとコミュニケーションお化けオレルは男性支配団による少女誘拐事件を調べはじめる。
人間動物園での出会いからして一筋縄でない。
画面から満々に
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街の天使(1928年製作の映画)

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「許してくれ!」

母の薬が買えず街娼を試みるもうまく行かず一銭も得られないまま逮捕されなんとか脱走するも母はすでに…。
と文で書くと地獄のような立ちあがりだが慣れない娼婦を演じる様や逃亡劇がコミカル
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サンライズ(1927年製作の映画)

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「殺せばいいじゃない」
ヴァンプは靴を磨かせる。
明暗のバイオリズム。
死の淵の手前に絶望の淵がのぞく。そこから生々しい光がたち上がる。
結婚式と写真館、誓いと記し。
罠と救済。表裏一体の生存機会。
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人生の乞食(1928年製作の映画)

5.0

養父殺しの女、男装で逃走。
悟空だってパンパンなしで認定できるほどほとばしる乙女オーラ。
キャンプinつみわら
「みんな人生の乞食なのさ」
富める者も貧しき者も皆それぞれ何かを求めて。
ホーボーのホー
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嵐の孤児(1921年製作の映画)

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フランス革命の嵐に翻弄される姉妹。
全体的にはよせい!と焦らされる。
「ルイーズ!」「アンリエッタ!」
早く下りれ!
「最高の弁論をはじめた!」
最速でやれい!
そんな調子なのにラストは爆速で風呂敷た
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バンコクナイツ(2016年製作の映画)

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元自衛隊員オザワは泡まみれで風俗嬢ラックと再会した。
女、薬、銃。
裏社会に染まるでもなくバンコク、イサーン、ラオスまで浮草のように。
異国で不意に胸に迫る郷愁。
帝国主義やら資本主義やらが注入された
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ロビンソンの庭(1987年製作の映画)

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そして人類は地上から姿を消しました。
クソガキ妖精がガスガンを乱射し、ラジコン飛行機は低空を旋回するのです。

バーカ!!

キャベツババアのウンコ!!

男の傷(1981年製作の映画)

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どこがどう結んでそんなに強いのか。
解けそうで解けない三角形。
飲まずにいられない。
ノーブラを啓示してフェードアウトする女も仕事人であったが、片乳ぽろりも焦らず「小さくても形はいいでしょ」なんて言っ
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メルビンとハワード(1980年製作の映画)

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らいかろーりんぐすとーん。
砂漠の一本道を奇縁がゆく。
キレてるんだか抜けてるんだか。
やんなっちゃう「限界…」な生活も歌えや踊れやキスしろや。
嫁さんとお子ら、可愛さ爆発。
ええじゃないか。

メモ
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世紀の光(2006年製作の映画)

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エアロビクスの映画です。
存分に有酸素運動しましょう。

前世界でも後世界でも女性が切ない感じ。
ひゅうううう。
ボーカル歯医者、ギター僧侶でユーたち組んじゃいなよ。
ゴインッゴインッ。
なにを言おう
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ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)

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子どものころ家の近くに森があってそこの池だか沼だかよくわからん水たまりで主にザリガニを主にスルメで釣っていた。
あるとき突然その森は「Sさんの森」だということになった。
俺たちの森に対して謎の人物Sさ
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リラの門(1957年製作の映画)

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ロクデナシは殺人犯を世話することに生きがいを見出した。
そんなことと切って捨てられる者は幸せだ。なにがしかの縁があろうから。
付き合う芸術家のスナフキン的優しさやマリアの純情。
されど情けなやヒトデナ
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さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

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半生をバァっとつなげられてジーンとするはずが「しょうがないねぇ」とニヤニヤしてしまう。
紳士かつクソガキ。
アウトローな性を楽しく演出しきった男。
刑事のように対岸から眺めるが精神衛生上よろしい。
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

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「僕を生んだ罪」
「心がないのか」
蠕動する街。
ゴキブリマンに誘われて観覧車から見た夕映えの海。
海水で作ったクスリジュースすら売れる。
それでも音楽はある。
大人は大人で子供は子供でいられるか。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

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「パンで釣ったの?」
ズキュン
「あなたたちの支えにはなれない」
そんな…
「電子ピアノありがとう」
いいぞつなげろ
「出会ったばかりよ」
押せっ…!押せっ…!
「今夜は一緒にいてね」
よっしゃああ!
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夢を見ましょう(1936年製作の映画)

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ギトリ独演会+α。
「どんなときも笑いは大事なんだ。」
「現実は事実関係と言葉の応酬があるだけだ。」
事実関係は全然平和じゃないけど、きっとこのあと旦那が怒鳴り込んできても笑顔で帰らせてしまうよ。
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ペトラは静かに対峙する(2018年製作の映画)

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情熱の国スペインとは一体何だったのか。
熱があれば冷えもある理。
キンキンに冷えてやがるぜ。犯罪的だ。

冷酷マウント妖怪ジャウメ。
躊躇いなく人の心を殺す性癖。汗も震えも笑みもない。
(例えば『マル
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冬の旅(1985年製作の映画)

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冬の南仏をひとり歩く女。
上るも下るも進むも退くもない。
ただエネルギーを溶かし重力にまけてくずれていく。
内から腐るプラタナス。
彼女は旅しなかった。
彼女が道すがら人々に残した「痕跡」をたどる旅。
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

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戸惑うほどの臨場感。
感情移入するのは確固に存在する人物ではなく状況。
神の視点でもなく“誰でもない誰か”としてキャスティングされる。
限りなく球に近い多面体である現実を映し出す。

1960年台湾。
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

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「今の自分がいい。」
死んではじめて自分になれた気がする切なさ。
人形から人間へ。

縦横無尽の相米カメラにロックオンされた牧瀬里穂が歌ったり踊ったりひっくり返ったりハンバーガー作ったりする。

リフ
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喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)

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ストリッパーとそのヒモ(自称マネージャー)たちの悲喜こもごも。
すっぽんぽんになっちゃえば生の人間がにぶーく光る。
丸裸の魂がミラーボールにあたって時に滑稽に時に痛々しく乱反射する。

中古車ディーラ
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君も出世ができる(1964年製作の映画)

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旅行会社の平社員2人が仕事に恋にてんやわんやなミュージカル。

フランキー堺の運動神経というかコメディアン神経の発達っぷりにぶっとんだ。
あんな顔と動きができて出世ができないわけないだろ!

和製ミュ
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天国は待ってくれる(1943年製作の映画)

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好色一代男が閻魔大王と振り返る女性遍歴。
浮気はしてもお前が一番大事なんだよ!そしてギリ許してくれる嫁マジ天使。
死の床について看護婦に懸想するその意気やアッパレ。
ヤンチャおじいちゃんとカタブツ従兄
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メリィ・ウィドウ(1934年製作の映画)

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モテモテ軍人と小国の資産の半分以上を所有する超金持ちの未亡人のラブコメ。
恋は任務だったり本音だったり。だましだまされ落ちていく。
とにかくこの男国内外はおろか牢屋の中でもモテまくる。っていうかめちゃ
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

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海に選ばれた南国のお姫さまモアナと、見た目はオールブラックスなのに中身はアメリカンバーティピーポーな神様マウイが繰り広げる海洋冒険活劇。

マウリがノリで奪っちゃった女神さまの心を返して世界に広がる闇
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SING/シング(2016年製作の映画)

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字幕で鑑賞。

倒産寸前のコアラ劇場、起死回生ののど自慢大会!!
コンテスト参加者は超個性派揃い。
みんな日常から抜け出すことをどこかで願ってる。
それぞれに意味の違う夢の舞台。
果たしてコンテストは
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ムーンライト(2016年製作の映画)

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黒い肌が月の光に当たると青く見える。
寡黙ないじめられっ子の閉じた心と体。
売人の男、好きになった少年。
尊敬や愛情は咲かずに摘まれていく。
ドラッグ、いじめ、そして同性愛。
やがて暴発。さらに固く閉
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

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血だらけの國村隼がフンドシ一丁で山を駆けまわり、その勢いで観客の頭ん中までかき回してくる映画。
リアルなサスペンスだと思ってるとゾンビ的なやつの登場で面喰らわされる。
田舎のダメ警察官の視点で進み、人
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

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町医者の主人公が些細な意地ではからずも見殺しにしてしまった少女。
救えるはずだった命への責任感、罪悪感。
その身元を探していくうち少女は主人公の心に息づく。
町中の患者からのなりやまない電話。
突然田
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たそがれ酒場(1955年製作の映画)

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非常に味わい深い映画。
色んな人間が束の間溜まりすれ違い時に交錯する「酒場」。ちょっとした仕草や言葉に人生がしみだす。
カメラは最後まで酒場からでず、立体的な店内の見せ方も面白い。
閉店後、イスが机の
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

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民族や宗教いろんな因習の糸で織られた人間模様。
全ての人に物語がある。
感傷的なシーンもべたつかず、ファンタジーな世界との距離感も心地いい。
しかし先生は何ヵ国語しゃべらなきゃいかんのだ。

暴力金脈(1975年製作の映画)

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浪花の総会屋ド根性盛衰記。
所詮茶番で八百長なこの世界を成り上がれ!
夢破れた師匠の仇討ちのため、豪雨の中半裸で異議申し立ての発声練習!
怨敵田中邦衛を篭絡して大阪を牛耳り、東京のフィクサー丹波哲郎に
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