ohassyさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.5

コスチュームがアレだし笑っちゃうくらい強いし、何よりレーベルの名前を冠しちゃっているしで、本作の特別仕様のマーベルロゴにグッときちゃうくらいにはMCU好きなので受け入れられるだろうとは思っていたけれど>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

どれだけ長いツアーでも、2人のおじさんの珍道中もいつか終わりを迎えるわけで、初めは全く分かり合えない2人が旅の終わりになるとなんだか終わって欲しくないような雰囲気を漂わせ始めると同時に、観ている僕まで>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.0

「グラン・トリノ」のイーストウッド=ウォルターは、とにかく昔気質で変化を拒み続けた男で、その気質が良い形で若い世代に愛車と共に受け継がれていく話だった。
本作のイーストウッド=アールも、一見年老いた
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.0

さらなるVARSEを求めて実写版を。
なんだこれめちゃくちゃ面白いじゃないか、もっと早く観ればよかった!

アベンジャーズが地球規模のヒーローだとしたらスパイダーマンは街のヒーローで、背伸びをしてピン
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.8

インフィニティーウォーを絶賛しておいてアレですが、スパイダーマンシリーズはあまり観ていなくて、今回思い返してみたら2002年のサム・ライミ版以降まともに観ていないことが判明するという。
なので本作もあ
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

5.0

この映画をどう評したら良いのか。

まあとにかく大好きなのだけれど、「つまらなかった」と言われるとだいたい、「うーん、まあそうだよね」と答えている気がする。
ユーモア、風刺、社会性から、アクション、フ
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麻薬王(2017年製作の映画)

3.0

みんな大好きソン・ガンホ主演のNetflixオリジナルの本作は、Netflixらしい、それなりの大作感と社会性をまとった、完成度の高い作品。
ただの宝石商だった小物が麻薬王にのし上がり落ちぶれいった実
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.5

前評判から、何がしかの仕掛けが施された作品なんだろうとは思っていたのだけれど、タイトルから勝手に裁判ものだと思い込んでいまして。
シナリオはもちろんよく練られているけれど、編集はもっと練られているなあ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

このヨルゴス・ランティモスって人、絶対舞台の人だよね。
うん、やっぱり?
作り方のベースがモンタージュじゃないもの。

それに、主演3人の出来上がっている感。
綿密なシナリオは当然あるだろうけれど、こ
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.5

今回もとてもかわいらしいけれど決してーシュガーではなく、やっぱり大人にも楽しめるパディントン。
続編はストーリーが小難しくなりがちだけれど、飛び出す絵本に隠された秘密を探すという、至極わかりやすい設定
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.3

宇宙モノに名作数あれど、そのどれとも全く異なる、映画史上もっとも月に行った作品ではないだろうか。
なんと言ったらいいか、今までみた映像の中で一番「これ月で撮ったよね?」って思わせるというか。

それは
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.5

グラインドハウスっていうのは、アメリカ映画を観ていると時々出てくる、安い映画をループでかけ続けていて、いつ入っても出てもいいような、場末感のある映画館のことらしい。
一時期のアメリカで登場して、今でも
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.0

リターンズと言うからには続編ということで、読んで字のごとく帰ってきたメリーポピンズのお話。
前作で登場した様々なエピソードや人物、小道具が小気味よく引き継がれていて、両方観ることでより楽しめる作品にな
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.5

アカデミー賞受賞も大納得の、すばらしいゲイリーオールドマン映画。
冒頭の老いぼれ具合から伝説の演説まで、うっかりするとゲイリーオールドマンだということを忘れてしまう。
もちろんダブル受賞を果たしたメイ
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

3.5

作品の成り立ちを知った上で観るのと、知らない上で観るのでは、全く違う気持ちで観ることになるだろう。
予告編にドーンと出ているしネタバレでは無いと思うので言ってしまうと、本作は実話を元にしている。
僕は
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花戦さ(2017年製作の映画)

4.0

野村萬斎シリーズ。
のぼうの城と続けて観るとちょっとキャラクターが似ているし、相手役は佐藤浩市だしで、よりシリーズっぽさを味わえる。

本作の秀吉のように力を持って天下に上り詰めた人というのは、どれだ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.5

僕は大学生時代を中心に熱心な村上春樹読者だったのだけれど、少なくともここ10年くらいは離れてしまっているので、本作が「納屋を焼く」を原作としていることや、NHKの企画であることを鑑賞の直前まで知らなか>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

本作は初めて予告を観た時から、なんだかすごく観たくなった。
予告がよく出来ていたこともあるのだろうけれど、やっぱり出演者がとにかく豪華なのが魅力的だった。

しかしこの「豪華出演陣」って一体なんだろう
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.0

目隠しをしたままで逃げ切れ!というアトラクションムービーの中で、母親役のサンドラブロックが孤軍奮闘する姿は逞しい。
怯えながらバスの運転をさせられていたあの頃とは違うし、キアヌも居ない。

さすがに古
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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.5

この、強者が弱者に対して恐怖で支配しようとする気質は、個人的には伝染病のように感染するイメージを持っている。
人とのコミュニケーション方法はそれこそ千差万別ではあるけれど、誰しも人生の中で経験を積みな
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ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

3.0

「組織に所属する殺し屋が、50歳の定年の際に年金をもらえる」「その年金を払い渋る組織が定年前に殺してしまおうとする」という設定を生み出すことで、殺し屋同士に殺し合いをさせることに成功した本作。
漫画原
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.0

何度も言ってしまうけれど、映画は何も期待せず情報もなるべくゼロで観た方が絶対に楽しめる。
これは絶対的な真理だと思っていて、もちろんいろんな知識がないと楽しめない映画もたくさんあるけれど、それは観る作
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.0

本作の公開を受けて思い出したことがある。
ひょっとして僕が最も繰り返し観た作品は、「ロッキー4」かもしれない。
もちろんスターウォーズep4とBTTFが、二代繰り返し観た映画の筆頭なのは間違いがないの
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.5

僕にとってはもはや求めているものが「面白さではない別の何か」なシャマラン映画。
19年前には考えてなかったでしょ?スプリット作ってて思いついて追加したでしょ?と本人と友達だったら聞きたいところだけれど
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セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!(2017年製作の映画)

4.0

僕が目にする作品だけかもしれないけれど、社会主義地域から生まれる映画って、独特なユーモアのセンスに溢れた優しいコメディ作品ばかりな気がする。
下品なところがほとんどなくて、爆笑はしないけれどなんとなく
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シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

作品に比喩や暗喩を取り入れるのは、クリエイティブの醍醐味だ。
表現が飛躍すればするほど伝わることもあれば、全く理解されないこともあるけれど、ただ全てが完全にわかるものは、総じて惹きつけられるものも少な
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MERU/メルー(2014年製作の映画)

3.5

これは素人が想像する登山とは全く違って、ウォールクライミングと言った方が正しい。
前半こそ歩いて登っているけれど、後半はほとんど宙吊りになって何日も過ごし、切り立った崖を延々と、少しずつ少しずつ登って
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.0

キービジュアルを見るだけで「いい映画なんだろうな」と分かり、観る前に期待値が上がってもちゃんと「いい映画だなあ」と思える。
これはいい映画だ。

中年になっても結婚できず、LIFE誌という世界一有名で
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スカイライン-征服-(2010年製作の映画)

3.0

「クローバーフィールド」の手法で「宇宙戦争」を描く、といえば、おおよそ想像できると思う。
「インディペンデンスデイ」の100分の1くらいの予算で。

つまりはそういった企画の映画だ。
宇宙人襲来という
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

家族とは幸福の象徴か、はたまた呪いか


ちょっとしたことでどちらにも成りうるのが「家族」というものの強烈さだろう。
つながりと捉えるか、呪縛と捉えるか。
それは表裏一体であり、ある人にとっては大切な
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

3.5

ベストピクサー映画といえば「ミスター・インクレディブル」である(異論はもちろん認める、確かにトイストーリーも素晴らしい)。

家族の物語をベースに、アクションとギャグを巧みに織り交ぜた傑作で、特に流れ
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パディントン(2014年製作の映画)

4.0

適度な長さで、飽きさせなくて、笑えて、かわいくて。
すごい映画だ。
この手のファミリーコメディ映画(ドラマ)の熟練度は、邦画が最も及ばない部分なのではないかと思ってしまう。

家族とその隣人、悪役に至
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セブンガールズ(2018年製作の映画)

3.5

20年で4回再演したという舞台を、まさに手作りで映画化した作品で、携わった方々の歴史や思い、その熱量ごと楽しむ2時間半。
ロードショーの映画としてはあまりに荒削りではあるけれど、たった5日間で撮りきっ
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来る(2018年製作の映画)

3.5

ずっと、自分の嫌な部分ばかりが写る鏡を見せられているような物語前半。
これが結構長くて、もうそろそろやめませんか?と言いたくなるくらいにつらい。
それはもちろん妻夫木聡演じるイクメンパパに強く感じるの
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.0

この手の映画も、最近は前半での人物描写に結構な時間をかけるようになってきた。
そういうシークエンスを観ていると、これはちょっと長いんじゃないかなと、なんだか少しヒヤヒヤした気持ちになる。
ヒヤヒヤする
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.5

僕は無宗教ではあるけれど、そのスタンスが誰かの信仰を否定しているつもりは全くないし、誰しも信じることができる拠り所になる何かは持っているはずだ。
人間が進化の代償として失ってしまった心の強さというか、
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