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この映画は、1990年1月にロンドンのアルバートホールで、ロンドンフィルハーモニー交響楽団や多彩なミュージシャンとエリック・クラプトンがコンサートを行い、大成功を収め、その後1991年までに行われた全>>続きを読む
この映画の見どころは2つ。
1つは、9歳のマッシモ少年がちょいちょい目にする当時のイタリアのテレビ映像。メロドラマに、水泳の飛び込みに、昔の「光子の窓」のような、女が笑顔で激しく踊りまくるだけの番組>>続きを読む
ただ単に憎悪と恐怖を植え付けられたいストレスなしの退屈な毎日を過ごしていらっしゃるはどうぞ。
主役のふたりが魅力的だからこそ残念極まりない
「クライング・ゲーム」で踏み込んだ世界に、当時のセレブがどこまで踏み込めるか、の「匂わせ」感満載だったけど、結局血もオナラも、映画では匂いを伝えることはできないというドたり前なことを思い知った映画。>>続きを読む
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ビリー・ホリディの生涯については、あまり多く特集されたことがないが、とにかく搾取され続けた人だった、という印象が深い。
この映画は、ビリー・ホリディの生涯を綿密にリサーチし続け、1979年に事故で亡>>続きを読む
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映画は「人が老いるということ」という人間の本質に迫ったテーマだから、どうしても引き寄せられていく。楽しいリゾートでの小さな家族のいさかいや喜びが、気がつくととんでもない老化現象やゾッとするような自然の>>続きを読む
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この映画の存在自体、全く知らなかった。チラシ(からの情報)がなかったからだ。
知ったのは、なんと日経新聞金曜夕刊映画欄のトップ記事。
「躍動感にあふれて必死に走るが、それが絶望でしかないことが痛い>>続きを読む
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お客さんは、自分を含めて4人しかいない。
こんな最高の空間で、こんな瑞々しい感性に満ち溢れた映画を観ることができるなんて、天啓としか言いようがない!
この映画の監督、スザンヌ・ランドンは、あのヴァン>>続きを読む
この映画を観ていて強く感じたのは、
「映画は作ったもの勝ち」
だということ。
確かに日本未公開ではあったが、こんな説明がめんどくさい不可解な映画を、当時人気の女優を主演に、どこからともなく資金を>>続きを読む
人気絶頂だったTVドラマの女優が、自己責任のない交通事故で下半身不随に。
地元のルイジアナに帰り車椅子生活を始めるが、日々溜まる怒りとストレスの解消法は、介護する看護師をイビリまくることだけ。
毎>>続きを読む
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あらすじを知っている我々観客は、この話がどういうものか知っているけど、それ以上の要素で、映画を観ての驚きは、ストーリーやドラマに関しては全くなかったわ。
単に、現実離れしたリアリティゼロのゾンビキ>>続きを読む
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この映画、前半の主人公のお調子者ぶりすらカッコよく見えるスピーディーな演出と、後半の化けの皮の剥がれ方の生々しさが、すごいドラマチック!
キャスティングも、片や「スターウォーズ」のメインキャスト対「>>続きを読む
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製作されたのは、ベトナム戦争末期の1972年。
希望を感じさせる広大な海の前には断崖絶壁。ホロコーストの縦縞シャツに壮絶な虐待と、人間が作った絶望感しかない地獄!
それでも、何度失敗しても、命がけ>>続きを読む
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これがあの「カサブランカ」を作ったマイケル・カーチスが監督したって、ちょっとびっくり。
確かに「カサブランカ」もエンディングまでどうするか迷ったくらいだから、客観的にどんな印象を与えるか考えられない>>続きを読む
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この映画は、その辺の単なるバイオレンスを描いた映画じゃないわ。
韓国はアジア金融危機の頃、「シュリ」が作られた頃を境に、豊富や資金が映画業界にも入り、日本のクソ退屈なクズ映画を遥かに凌ぐストーリー構>>続きを読む
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当時ロシアと対立していたチェチェン人の少年が金目当てで男を殺した容疑で裁かれた小さな裁判。
誰一人味方をする人間がいないと思われたが、事業に成功したように見えたスーツ姿の男が、たった一人で少年の無罪>>続きを読む
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誰も知らない・頼るものが何もない土地に放り出されたら、生きていけないわ。
東京もそうだけど、偏見も経済も乾いた空気も厳しいアメリカ南部の荒野なら、なおさらじゃないかしら。
そんな草木も生えない土地>>続きを読む
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今までいろんな映画観てきたけど、見どころが本編以外しかないって映画はこれくらいかしら。
ブロンドをバッサリショートにして、新鮮なエロさを演出したシャロン・ストーンの美しさは、本編を見なくても、否応な>>続きを読む
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こういう、「オールスターキャスト」「パニックアクション映画」って、初めてじゃないかしら。
(あ、ポセイドン・アドベンチャーが先かしら?)
ハリウッドが当時のブロックバスター製造機の頂点にいた3人全>>続きを読む
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今はなき「シアターN渋谷」。
ユーロスペースの居抜きとなったこの場末の映画館で上映されるC級映画を観るのは、朽ち果てたお化け屋敷に嬉々と入る自己評価の低い子供の気分を味わえる貴重な体験だったわ。
最>>続きを読む
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大ヒット作を何本もぶっ放し、批評家受けする映画も撮れて、金もコネも何もかも手に入れて当時ハリウッドでできないことがないって状態だったスティーブン・ソダーバーグが、実験的に挑んだ映画の1本。
「失敗し>>続きを読む
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人には、生きる道を決める自由がある。
その道をどんなことがあろうとも、ひたすら歩けるだろうか。
この映画の原題は「冬の心」。
人生を輝かせ、時には狂わせてしまう、人によっては生きる意味と捉える人>>続きを読む
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007を真面目に観る・語る人には、まず真っ先にハズされるわよね。
でもね。
みんなも初体験いろいろとあったと思うけど、アタシはこれが初体験だったわ。
素人目にも「お前、真面目にアクションやってねえ>>続きを読む
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パトリス・ルコントの映画の大半は、その実験的な挑戦をあらゆる変化球で観客につきつけてくるんだけど、その視線があまりにも優しくて繊細だから、寄り添いたくなる。
この映画の挑戦は、当時失敗作が続いたキャ>>続きを読む
増村保造と言えば、ドロドロドロの愛憎劇の創造主。のちの大映ドラマにも活かされてる。
それに必要なのは、くどすぎてギトギトしたキャラクターと、世界が終わるんじゃないかってくらい大袈裟なセリフ、そしてこ>>続きを読む
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「ナルコ・コリード」って勧善懲悪のマッチョでタフガイ礼賛だから、凄くわかりやすい。しかも、ギャングに憧れを持たせた破壊力もこれまで以上。歌詞も「邪魔する奴はバズーガ砲でぶっ放す!」なんて聞かされたら、>>続きを読む
女が自分のカラダ1つで、男をたぶらかせて大金持ちになろうと企む、って考えだけで血圧が上がるわよ!
それを、淫行逮捕歴もものともしない映画史上最高の変態監督:ジャン=クロード・ブリソーが完成させたんだ>>続きを読む
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ブカレスト郊外の街には暴力と貧困、ふたりのお姉ちゃんしかいない小学生のトト。
ママは薬物で刑務所に入っていて、気が向いたら電話がかかってくる。
部屋には黙っていても、次々とママやパパのクスリ仲間が>>続きを読む
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こんな、善と悪、生きることと死ぬこと、人間の尊厳を、情け無用で短い時間で考えさせられた映画はなかったわよ!
それ以外の要素はすべて雪!
「勘弁して」って暴走する機関車から降りようとした瞬間に死ぬ絶望>>続きを読む
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ポスター!まさか!
そうだったの!?
って驚きよ!
もちろん、最後のカレがタイプ!
だって、ガタイも笑顔もエロくて素敵だけど、一度好きになった相手を、地獄の毎日をくぐりながらも想い続けるなんて、そ>>続きを読む
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あの「タンジェリン」の監督の次の作品でいきなりアカデミー賞候補となったら、見逃すわけないじゃない!?
セリフ、生活エリアの生々しさ、金の稼ぎ方、ドラッグや暴力との向き合い方…。どれを取っても、いかに>>続きを読む
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中には「訳わかんない」っていう人も多かったので、当時は絶対やらなかったパンフレットを先に買って読んでから観たわ。
ハリウッド、女優、スターを夢見るたった1人の女の、キラキラとした夢と、その残酷なまで>>続きを読む