あのケーキのように、誰かの頭の中を開いて、夢の中を覗き込んでるような映画。
逃げ場も終わりもない、シュールで不条理でステキな悪夢。
ロシア版、不思議の国のアリスのよう。
大人になりきれないある女の、親離れしようともがく姿だと思う。
表面的な映像にフォーカスしてしまった題名が残念。
女好きの浮気常習犯で、まるで赤ん坊のような愛情しか与えない父への愛情と憎しみ。愛情への渇>>続きを読む
ある一人の男子高校生の失踪を取り巻く、彼のクラスメートのそれぞれの物語。
「明日、君がいない」を思い出す。
それぞれの事情、生活、悩みを抱えた子供たちが、決まった時間になれば毎日集まって来て、半日生活>>続きを読む
絶対に自分とは無縁だと、巻き込まれることなどないと信じて疑わない、ありふれた日常の、ごくありふれたこの世界への激しいブラックユーモア。
その残酷さよりも、振れ幅の大きな主人公の表情に、笑いながらも鳥肌>>続きを読む
正直、わけがわからなくて、最後のシーンからポカーンとしたままエンドロールへ。
子供の視点なのか、「闇」の視点なのかわからないけど、最初のシーンにはものすごく飲み込まれた。気付かない内に忍び寄る闇に本当>>続きを読む
POVホラーのオムニバス。
新鮮味はないものの、これはこれで様式美として楽しめる内容ではありました。テレビやネットの心霊?動画を見るくらいの気持ちの方が満喫できそう。
ただ、全体を繋ぐストーリーが最も>>続きを読む
独特の世界観にどっぷり。
映画の中の映画。映画の中の人生。人生の中の映画。
色んな「役」に「セリフ」に「筋書き」にあふれ、見えないカメラで撮られつづける数え切れない「映画」にあふれたこの世界が虚しくも>>続きを読む
大トラウマ映画。
突如豹変し、群がる子どもたちに襲われる大人になす術はない。子どもの無邪気な笑い声に鳥肌が立つ映画は他にあまりない。
あのオープニングから始まる子どもたちの大人への復讐。でもこれ、この>>続きを読む
まさかのオリジナルまんまでびっくり。もう内容を知っているからか、思い出補正なのか…まったく同じのはずなのに、あのおどろおどろしい空気はなく。
あのオープニングも混みで、きっとオリジナルの不気味さが生ま>>続きを読む
優雅な家族の美しい豪邸に隠された秘密。それでも強く賢く生きる女たちがかっこいい。
たんたんと語られる罪の連鎖がシュールな空気を作る。
ゲームのファンだし、映画も1は割と良かったからちょっと期待してたんだけど…
とりあえず外側だけ似せた感が残念。ゲームの方もずっと微妙なだけに、なんだか随分とファンシーになってしまった「サイレントヒル」>>続きを読む
とても良い意味で裏切られた!全く予想もしない方向へとどんどん進んで止まらない展開に飲み込まれる。
ストーリーラインとしては、さほど新しくないのだけど、どことなくただよう悲壮感と、チープなシュールさが魅>>続きを読む
タイトル詐欺が残念な心理ドラマ。
誰も助けてくれない。みんなが目を背ける事実。その事実に少しずつ確実に殺される心。
ここ以外なら、どこだってよかった。これ以外なら別になんだってよかった…でも本当に欲し>>続きを読む
あらすじからしていた予想より相当違う話に…無痛症という設定が途中で半ば放棄され、ありがちな話になってしまったのが残念。せっかくの設定なのだから貫き通してほしかった。なんとなく全体的に表面的な印象。
観ていてクラクラ、観終わって自分の世界がグラグラしそうなダークサイドなジェットコースター。
劇中のあのミニチュアのラブホテルのような、繁殖、生と死が何億回と繰り返されるこの狭くて小さな終わりのない虚し>>続きを読む
最初から漂いつづける暗く悲しい雰囲気が美しい映画。ホラーというジャンルとしてより、一つの「お話」としてきれい。
小さい頃、寝る前にお母さんに聞かせてもらった「あるお母さんの話」という童話を思い出した。
あまり日本に出回る映画やドラマではお目にかかれないハーマイオニー・ノリスが出てるだけでうれしくなる。話は良くも悪くも普通。
とある連続殺人鬼と彼に囚われた少年の、歪みきった世界。思ったより暴力描写は少ないのだけれど、何の変哲もない室内のショットにすら漂うただならない不穏と緊張感にフラフラしそう。
とって付けた感のある最後の>>続きを読む
怖さより、ストーリーより、謎に満ちた不穏な雰囲気が好き。どんより湿気った風景だけでワクワクできる。
"番組"の予告編が一番面白い。どうしょもなく中途半端…途中盛り返してくれるかと思ったけど残念。
イーサン・ホークがホラーに主演と聞いてから楽しみだった本作。あまりホラーでビクッとしないのに、これは何度もビクッとしてしまっていい意味で悔しかった!
話は割とありがちだけど、不穏な空気感と何とも言えな>>続きを読む
一度、途中で見るのをやめてしまったことがある数少ない映画の一つ。
最近、やっぱり悔しいと、見直し、何とか最後まで耐えたものの、やっぱりたんなるエログロを超えたどギツい不快感に再び打ちのめされ後悔…色ん>>続きを読む
室内なのに見てるだけでじっとり汗をかいてきそうなジトジト感がとっても苦手。梅雨期の蒸し暑さのようにまとわりつく不快感が怖かった。
目一杯ホラーを楽しめる!
王道でありながら新しい、アホっぽいのにホラーに真剣な感じが素晴らしい。
だからホラーはやめられない、時々こうして新しいものが生まれるから。
文化によって恐怖の対象が異なること>>続きを読む
美しくて不思議で不気味なイメージの流れのような映画。一度見たら一生忘れられないと思う。
とにかく何も知らないまま見た方がいい。だからあまり多くは書かないけど…
期待とは逆方向に心に問いかけてくる、意外な映画。
個人的には子供の頃望んでいた存在を久しぶりに目にしてしまい若干鬱。
可もなく不可もなく、とても普通。主演の二人の演技に見入ってしまうけどストーリーはありがち。その終わり方なんだやっぱり…感が否めず個人的には残念。
もっとサイコにもドロドロにも持っていけそうなのに、中途半端でスローテンポで、もったいない感じ。
ホラーで見かけるキャストと全体に漂うシュールな雰囲気に謎の懐かしさを覚えた。
笑っていいのか顔をしかめたらいいのか、こんなにどんな顔して見たらいいか迷う映画は初めて。
ドロドロしてるのに美しいシュールな世界に気づけばどっぷり。
いく度かの謝った選択と、環境が揃えば案外簡単に悪に堕ちる人間の怖さと冷たさに、言葉を失う二時間弱。
ほんの一瞬の不快、不安、不信、嫉妬、怒り…あらゆるネガティブな表情を逃さず捉え、この映画を見ている私>>続きを読む
最近なかなか映画館に行けなかったけど、アンゲロプロスの遺作と聞いて家を飛び出しました。
静かに、確実に、平等に降り積もる時の塵。時と運命が交差して生まれ、隔たれる愛と命。
アンゲロプロスの映画で好>>続きを読む
リアルのような冷たい距離感。直接的に描かれない、見えないのに目を背けたくなるような暴力や欲求、絶望が、じんわり不快。
自分の嫌な所を好きではない人の中に見たときのような、微妙な気持ちが、他ではなかなか>>続きを読む
ストーリー性とか求めるなら足りないのかもしれないけど 。
お化け屋敷的な怖さと、所々に散りばめられたアホっぽさに遊園地のアトラクションみたいな映画。