SatoEmikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

SatoEmiko

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ゼロシティ(1990年製作の映画)

5.0

あのケーキのように、誰かの頭の中を開いて、夢の中を覗き込んでるような映画。
逃げ場も終わりもない、シュールで不条理でステキな悪夢。
ロシア版、不思議の国のアリスのよう。

アブノーマル(2012年製作の映画)

3.0

大人になりきれないある女の、親離れしようともがく姿だと思う。
表面的な映像にフォーカスしてしまった題名が残念。
女好きの浮気常習犯で、まるで赤ん坊のような愛情しか与えない父への愛情と憎しみ。愛情への渇
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消えたシモン・ヴェルネール(2010年製作の映画)

3.3

ある一人の男子高校生の失踪を取り巻く、彼のクラスメートのそれぞれの物語。
「明日、君がいない」を思い出す。
それぞれの事情、生活、悩みを抱えた子供たちが、決まった時間になれば毎日集まって来て、半日生活
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ありふれた事件(1992年製作の映画)

4.0

絶対に自分とは無縁だと、巻き込まれることなどないと信じて疑わない、ありふれた日常の、ごくありふれたこの世界への激しいブラックユーモア。
その残酷さよりも、振れ幅の大きな主人公の表情に、笑いながらも鳥肌
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闇のあとの光(2012年製作の映画)

3.3

正直、わけがわからなくて、最後のシーンからポカーンとしたままエンドロールへ。
子供の視点なのか、「闇」の視点なのかわからないけど、最初のシーンにはものすごく飲み込まれた。気付かない内に忍び寄る闇に本当
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V/H/S シンドローム(2013年製作の映画)

2.8

POVホラーのオムニバス。
新鮮味はないものの、これはこれで様式美として楽しめる内容ではありました。テレビやネットの心霊?動画を見るくらいの気持ちの方が満喫できそう。
ただ、全体を繋ぐストーリーが最も
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.8

独特の世界観にどっぷり。
映画の中の映画。映画の中の人生。人生の中の映画。
色んな「役」に「セリフ」に「筋書き」にあふれ、見えないカメラで撮られつづける数え切れない「映画」にあふれたこの世界が虚しくも
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ザ・チャイルド(1976年製作の映画)

4.2

大トラウマ映画。
突如豹変し、群がる子どもたちに襲われる大人になす術はない。子どもの無邪気な笑い声に鳥肌が立つ映画は他にあまりない。
あのオープニングから始まる子どもたちの大人への復讐。でもこれ、この
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ザ・チャイルド(2012年製作の映画)

2.7

まさかのオリジナルまんまでびっくり。もう内容を知っているからか、思い出補正なのか…まったく同じのはずなのに、あのおどろおどろしい空気はなく。
あのオープニングも混みで、きっとオリジナルの不気味さが生ま
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悪の華(2003年製作の映画)

3.2

優雅な家族の美しい豪邸に隠された秘密。それでも強く賢く生きる女たちがかっこいい。
たんたんと語られる罪の連鎖がシュールな空気を作る。

サイレントヒル:リベレーション3D(2012年製作の映画)

2.2

ゲームのファンだし、映画も1は割と良かったからちょっと期待してたんだけど…
とりあえず外側だけ似せた感が残念。ゲームの方もずっと微妙なだけに、なんだか随分とファンシーになってしまった「サイレントヒル」
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トライアングル(2009年製作の映画)

3.1

とても良い意味で裏切られた!全く予想もしない方向へとどんどん進んで止まらない展開に飲み込まれる。
ストーリーラインとしては、さほど新しくないのだけど、どことなくただよう悲壮感と、チープなシュールさが魅
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乙女の汚れた裸(2013年製作の映画)

2.9

タイトル詐欺が残念な心理ドラマ。
誰も助けてくれない。みんなが目を背ける事実。その事実に少しずつ確実に殺される心。
ここ以外なら、どこだってよかった。これ以外なら別になんだってよかった…でも本当に欲し
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ペインレス(2012年製作の映画)

2.8

あらすじからしていた予想より相当違う話に…無痛症という設定が途中で半ば放棄され、ありがちな話になってしまったのが残念。せっかくの設定なのだから貫き通してほしかった。なんとなく全体的に表面的な印象。

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

3.7

観ていてクラクラ、観終わって自分の世界がグラグラしそうなダークサイドなジェットコースター。
劇中のあのミニチュアのラブホテルのような、繁殖、生と死が何億回と繰り返されるこの狭くて小さな終わりのない虚し
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永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

3.3

最初から漂いつづける暗く悲しい雰囲気が美しい映画。ホラーというジャンルとしてより、一つの「お話」としてきれい。
小さい頃、寝る前にお母さんに聞かせてもらった「あるお母さんの話」という童話を思い出した。

孤独な嘘(2005年製作の映画)

2.4

あまり日本に出回る映画やドラマではお目にかかれないハーマイオニー・ノリスが出てるだけでうれしくなる。話は良くも悪くも普通。

チェインド(2012年製作の映画)

3.7

とある連続殺人鬼と彼に囚われた少年の、歪みきった世界。思ったより暴力描写は少ないのだけれど、何の変哲もない室内のショットにすら漂うただならない不穏と緊張感にフラフラしそう。
とって付けた感のある最後の
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スケルトン・キー(2005年製作の映画)

3.1

怖さより、ストーリーより、謎に満ちた不穏な雰囲気が好き。どんより湿気った風景だけでワクワクできる。

グレイヴ・エンカウンターズ(2011年製作の映画)

1.4

"番組"の予告編が一番面白い。どうしょもなく中途半端…途中盛り返してくれるかと思ったけど残念。

フッテージ(2012年製作の映画)

3.7

イーサン・ホークがホラーに主演と聞いてから楽しみだった本作。あまりホラーでビクッとしないのに、これは何度もビクッとしてしまっていい意味で悔しかった!
話は割とありがちだけど、不穏な空気感と何とも言えな
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大脳分裂(2000年製作の映画)

2.2

一度、途中で見るのをやめてしまったことがある数少ない映画の一つ。
最近、やっぱり悔しいと、見直し、何とか最後まで耐えたものの、やっぱりたんなるエログロを超えたどギツい不快感に再び打ちのめされ後悔…色ん
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ビハインド(2003年製作の映画)

3.2

室内なのに見てるだけでじっとり汗をかいてきそうなジトジト感がとっても苦手。梅雨期の蒸し暑さのようにまとわりつく不快感が怖かった。

キャビン(2011年製作の映画)

4.0

目一杯ホラーを楽しめる!
王道でありながら新しい、アホっぽいのにホラーに真剣な感じが素晴らしい。
だからホラーはやめられない、時々こうして新しいものが生まれるから。
文化によって恐怖の対象が異なること
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ざくろの色(1971年製作の映画)

5.0

美しくて不思議で不気味なイメージの流れのような映画。一度見たら一生忘れられないと思う。

トールマン(2012年製作の映画)

4.2

とにかく何も知らないまま見た方がいい。だからあまり多くは書かないけど…
期待とは逆方向に心に問いかけてくる、意外な映画。
個人的には子供の頃望んでいた存在を久しぶりに目にしてしまい若干鬱。

チャイルドコール 呼声(2011年製作の映画)

2.7

可もなく不可もなく、とても普通。主演の二人の演技に見入ってしまうけどストーリーはありがち。その終わり方なんだやっぱり…感が否めず個人的には残念。

バタフライ ルーム(2012年製作の映画)

2.7

もっとサイコにもドロドロにも持っていけそうなのに、中途半端でスローテンポで、もったいない感じ。
ホラーで見かけるキャストと全体に漂うシュールな雰囲気に謎の懐かしさを覚えた。

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

4.5

笑っていいのか顔をしかめたらいいのか、こんなにどんな顔して見たらいいか迷う映画は初めて。
ドロドロしてるのに美しいシュールな世界に気づけばどっぷり。

父の秘密(2012年製作の映画)

4.7

いく度かの謝った選択と、環境が揃えば案外簡単に悪に堕ちる人間の怖さと冷たさに、言葉を失う二時間弱。
ほんの一瞬の不快、不安、不信、嫉妬、怒り…あらゆるネガティブな表情を逃さず捉え、この映画を見ている私
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エレニの帰郷(2008年製作の映画)

4.8

最近なかなか映画館に行けなかったけど、アンゲロプロスの遺作と聞いて家を飛び出しました。

静かに、確実に、平等に降り積もる時の塵。時と運命が交差して生まれ、隔たれる愛と命。

アンゲロプロスの映画で好
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ガールフレンド・エクスペリエンス(2009年製作の映画)

4.0

リアルのような冷たい距離感。直接的に描かれない、見えないのに目を背けたくなるような暴力や欲求、絶望が、じんわり不快。
自分の嫌な所を好きではない人の中に見たときのような、微妙な気持ちが、他ではなかなか
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インシディアス(2010年製作の映画)

2.2

ストーリー性とか求めるなら足りないのかもしれないけど 。
お化け屋敷的な怖さと、所々に散りばめられたアホっぽさに遊園地のアトラクションみたいな映画。