スキャリオンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

スキャリオン

スキャリオン

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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

3.6

大切な人の突然の死に恋人や家族が寄り添う3年の月日を淡々と描く。
ベルリン、パリ、ニューヨークそれぞれの夏の情景が素晴らしい。

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

3.6

女人禁制の儀式でペトルーニャがたまたま取った十字架を頑なに返さない理由が不明だ。
彼女が確固たる主義主張を持っているとは思えない。
伝統的儀式の規則を守る事は大切だが時代とともに変えて行かなければなら
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水のないプール(1982年製作の映画)

3.2

退屈な日常に鬱憤を晴らすかのように刺激を求めレイプしまくる胸糞映画。デ・ニーロのタクシードライバーに触発されたか?それにしてはスケールが小さく破廉恥だ。

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

4.1

デヴィット・リンチ監督しか撮りえないエロスと狂気、アブノーマルな不思議な世界。たまりませんな。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.5

ライオンやチーターの狩りになぞらえてヴィーガン狩りをするシーンはおぞましくもあり笑ってもしまった。
戦慄の人間狩りをコメディタッチで描いた作品。
こんないかがわしいインモラルな作品を笑いながら観ていい
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.0

down by low は刑務所のスラングで「親しい兄弟のような間柄」という意味らしい。
まさに収監中のザックとジャックにロベルトが加わってからの展開が性格の異なる三人兄弟の様で可笑しかった。
アイ・
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プラトーン(1986年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争の無秩序の狂気を描いた作品。
何の為の戦いか?
熱帯のジャングルで繰り広げられる狂気の殺戮戦。
麻薬で恐怖心を誤魔化し敵味方かまわず撃ちまくる。
ベトナム人を虐殺し強姦する。味方同士の憎し
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.8

独ソ戦の最前線に着任したシュトランスキー大尉は鉄十字章の獲得に執念を燃やす権威主義者。
そんな大尉を毛嫌いするシュタイナー伍長(ジェームズ・コバーン)。
激しい戦闘シーンの合間に二人の確執が描かれる。
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.0

ギスギスした家族が娘のオリーブが参加する美少女ダンスコンテストの会場を目指すロードムービー。
途中様々ないざこざがありながらも家族の絆が深まっていき、おじいちゃんが仕込んだセクシーダンスに顰蹙を買いな
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.0

金一族存続だけの為に国民を洗脳し恐怖感を植え付け体制を維持する北鮮。
そんな国全体が刑務所の様な場所から逃れる命懸けの五人家族の脱北ドキュメント。
捕まれば命の保証がない逃亡途上の恐怖と緊張感がひしひ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

むかしやったゲームが映画になったというので鑑賞。ありきたりのストーリーだったがマリオの音楽がアレンジされ随所に流れるのはチョッピリ感激。子供が観れば楽しく感動するんだろうな。
もうそんな年齢はとっくに
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

真実の物語との触れ込みだが麻薬密売業者が森にコカインを落としただけが真実だろう。その真実を元に作ったシナリオだよね。だがよく出来たコメディタッチのB級作品に仕上がっていて最後まで面白く鑑賞できた。実際>>続きを読む

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

1.5

評価が低かったが観なきゃ分かんないと思いDVDレンタルした。評価通りのハズレ映画でした。たまにはあるよね、観なきゃよかったと思う作品が。それにしても監督もスタッフも作りながら違和感を覚えなかったのだろ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

別れた妻と暮らす娘と離れて暮らす父親との最後の夏の旅行の記録。娘目線で父親との夏のトルコ旅行のビデオを観て当時を振り返り父親の心情を思う設定だが父親目線で鑑賞した。娘を持つ男親にとっては身につまされる>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.8

この作品が実話とは驚きだ。実戦の訓練はあったにしろゲームにはない恐怖心やスタッフやスポンサーへの期待感や責任感が伸し掛かる。それらを乗り越えてこそのルマンでの表彰台だ。日本のプレステや日産が関わってい>>続きを読む

ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

4.5

漆黒の闇、黒く波打つ海、白銀の熱線等カラー版より恐怖感が増した様に感じた。そしてモノクロによって戦後のドキュメント映像を思わせるシーンも間々ありカラー版とは違った印象だった。カラー版を含め3度目の鑑賞>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.5

ハリウッドのCGアクションには食傷気味だがつい見入ってしまう。ジェイソン・ステイサムの渋さは相変わらずですな。

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

牧歌的で古き良き時代のアメリカ映画を思い出させる始まりだ。だが次第に狂気を現すパール。厳格な母親と身体が不自由な父親との生活に鬱憤が爆発。ダンサーの夢が潰え更なる狂気へ。
独善的長回しの独白、ラストの
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

3.5

昔録画しておいたVHSテープで鑑賞。三菱のビデオデッキがまだ使えるのがうれしい。

他人に食べかけのパンをねだるシーンから始まる不穏なスタート。工業化で汚染された河川、霧で烟った町、子ども部屋のロボッ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.2

リアルとパラレル異次元世界を行き来しながら現実世界の親子関係を見つめ直すという作品かな?とは思うんだが難解で理解不能な点が多々あった。
役者のメイクや衣装の変化に編集作業が大変だっただろうな等と思いな
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#マンホール(2023年製作の映画)

2.8

漫画だったら面白く読めたかも。(漫画版なんてないけど)実写映画だと現実離れしていて白けてしまった。でも最後まで見たで。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.9

前作同様、目まぐるしく変わるPC画面に目が回る。素早く操作するジューンのスキルも驚きだけど詳細に残っている個人情報にも驚かされる。本作の様に本当にそこまで真相に迫れるのか?デジタル時代の怖さを感じた。

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

4.0

放蕩息子(宮迫博之)の帰還により家族の嘘と欺瞞が暴かれてしまうが澱んでいた毒を吐き出した事で新たな家族の再生が始まるような気がした。悪びれない息子、あっけらかんとした母親、暢気な父親、生真面目で冷静な>>続きを読む

ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

3.9

高校生の息子がいるということは少なくとも15年は幸福な結婚生活を送ってきたはず。だが突然の出来事から夫(ヴィゴ・モーテンセン)の犯した過去が暴かれてしまう。十数年の家族の歴史と過去の夫の罪を秤にかける>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.2

自分を失っていると自称するフィリップがひょんな事から引き受けた9歳の少女アリスと旅するハメに。お茶目なアリスに振り回されていたフィリップだがきっとアリスと過ごした時間が素敵な時間だったことに思い至るに>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

このシリーズはいつも話の内容が入り組み過ぎていてついて行くのがやっとだけどCGやVFXを屈指したアクションシーンが見れればいいやと割り切っている。今作の列車墜落のシーンは凄かったけど過去のシーン程では>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

いつもながらの美しい自然描写は見事。地震を止める為に鈴芽と椅子にされた草太とのユーモア溢れるロードムービー。

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.5

人間の勝手な振舞いに翻弄されるEO。EOの優しく悲しげな瞳が心を打つ。

秋津温泉(1962年製作の映画)

4.2

男の優柔不断さや狡さが女を不幸にする作品は「浮雲」の富岡、「雪国」の島村などが思い浮かぶ。女は純粋に男を愛するが男は曖昧にズルズルと関係を引き延ばす。この作品の河本も同類の男だ。そして最後に罪悪感と後>>続きを読む

帰れない山(2022年製作の映画)

3.6

素晴らしく雄大な大自然を背景に山小屋を巡る二人の男の人生と友情の物語。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.2

フィンランド女性がペトログリフを見る為にロシアを旅するロードムービー。劇中の「人間同士の触れ合いはいつも部分的にすぎない」や「女性はとても賢い生き物よ内なる自分を持っている」という言葉がこの映画を象徴>>続きを読む

高速道路家族(2022年製作の映画)

3.5

ギウの家族も中古家具店の夫婦も訳ありなのは分かるがもっと掘り下げて欲しかった。ギウが何故あんなに自暴自棄なのか今一つ納得できなかったし中古家具店の夫婦にも何かあると思わせぶりで終わってしまっていて残念>>続きを読む

さらば夏の光(1968年製作の映画)

3.5

ヨーロッパ各地の街並み、哲学的対話や呟き、ロングショット、森英恵の服飾、
愛そのものに激しく反抗する愛

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.8

最終決定会議での大型戦艦推進派と山本五十六(舘ひろし)の推す航空母艦推進派の攻防が見所。天才数学者櫂直(菅田将暉)が大型戦艦派の不正を暴くが平山中将(田中泯)の一言で一転。菅田将暉の好演と田中泯の迫力>>続きを読む