滝井椎野さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

滝井椎野

滝井椎野

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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

思ったよりもしっかりとしたロマコメアドベンチャーだった。
愛すべきキャラクター達、程よい笑いどころにストレスのないロマンス等、頭を使うような要素は殆ど無く、良い具合に気を抜いて観れた。
インディ・ジョ
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

4.3

大人になってしまったのだな……という胸を締め付けるような感慨に終始耽ってしまった。

キャンプ場を作るということで、勝手ながら『フィールド・オブ・ドリームス』的な映画なのだろうか……? 等と想像してい
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

ノスタルジー溢れる青春の1コマを、のんびり緩やかに描く傑作。サントラが欲しくなる作品だった。
展開や笑いどころ等、どことなく昔のロマコメ海外ドラマを彷彿とさせる雰囲気が良い。特にエンドロール。ああいう
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.1

キング・オブ・ロックンロールの名に相応しいホテルでのライブが素晴らしかった。
オースティン・バトラーがとにかく凄い。メイクの力も勿論あるのだろうが、それにしてもエルヴィス・プレスリーに似ている。『ボヘ
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映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)

3.8

キャラクター映画としてはとても良い。
それぞれ姉妹の個性と主人公とのやり取りはみていて眩しく、それはもう尊い。ただ連載のときにも思ったが、メインヒロイン5人はやはり多い……。漫画でゆっくり読む分には良
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シェイン 世界が愛する厄介者のうた(2020年製作の映画)

3.8

シェインの生き様とその歌に、あまり縁のない異郷のメロディながら望郷の念にかられた。
お恥ずかしながら、このシェインというアーティストは今まで存じ上げなかったのだが、そのパンクな生き様と、垣間見える繊細
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

どこまでも重いテーマでありながら、鑑賞後はとても爽やかな気分に浸れた。
サンヒョンたち一行が旅を通して絆を深めていく様が微笑ましく、それぞれの抱えるものを少しずつ共有し、家族になっていく一連の流れはこ
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

バンドもの+どろろ、QUEENのようなバンドが古の京の都に現れたら……というような内容。
時代背景が背景だけに、まさに盛者必衰の理を地で行くような作品。
呪いだ何だとオカルティックな要素を含みつつも、
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.8

実を言うと、ガンダムシリーズは一通り観たには観たが、観返すことも無ければしっかり内容を覚えている訳でもないくらいの距離感で付き合ってきた。なので、今回ククルス・ドアンと言われても、作画崩壊で有名でゲー>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

こんな感じだったら良いな……と思っていたもの全てが詰まっていた。それどころか、延期に次ぐ延期で上がっていた期待値を軽く超えてくれた。
作品についてあれもこれも語り尽くしたい、ひとつひとつ挙げるとキリが
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

空想特撮の浪漫とケレン味に溢れた傑作。
開幕早々ガッツリと心を掴まれたまま、テンポよくと現れる敵に、最後まで前のめりで観ることができた。
お恥ずかしながらウルトラマン知識のあまりない私でも感じるほどの
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

サム・ライミ成分がこれ以上無いほどに濃厚。MCUにおいてもその持ち味を失わないどころか、あの壮大な世界観を寧ろ呑み込んでいるのが流石だった。

『死霊のはらわた』なんかを観てもそうだが、ベタベタなホラ
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映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

4.1

最近のクレしん映画の中でも、瞬間の爆発力では抜きん出ていた。
今作、歴代のクレしん映画の中でもアクションシーンの出来がトップクラス。からくりサーカスも真っ青のちよめの傀儡アクションや、でかいゴリラ、巨
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.5

これは難しかった。
正直あんまり内容は理解できてないのだが、それでも愚考するならば、垣根を超える物語だったのだろうか。
主人公は、人間と車という通常なら有り得ない垣根を超えて性行為を行い、さらには子供
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劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

5.0

凄みのある映画ってのがたまにあり、『怒りのデスロード』や『バーフバリ』なんかにもこれを感じたが、本作がまさにそれだった。間違いなく『怒りのデスロード』を意識した場面等もあり、ファンとしては嬉しくなった>>続きを読む

ニワトリ☆フェニックス(2022年製作の映画)

4.2

思いもかけずに良い作品だった。かなりクセの強い旅の中で主人公二人の関係性を丁寧に描いており、こちらまで懐かしい友人達と旅をしてるような気持ちになれた。
ロードムービーというものが私は大好きで、旅の風景
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アネット(2021年製作の映画)

4.0

深淵を除く男と、その末路を描く作品。なんだか凄かった。
先日『スパークス•ブラザーズ』を観に行った延長線で本作も鑑賞したが、スパークスというアーティストの幅の広さに改めて驚いた。
開幕してスパークスか
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

もっとドロドロとした精神的ホラー映画かと思いきやモンスターが登場して少し驚いた。さらに最後まで観ると、モンスターなんかよりも母親の方がおぞましかったりと、観ていて飽きない。結局のところ、主人公だけがず>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.0

また好きな好きなアーティストが増え、ウォークマンの容量は減った。
お恥ずかしながら、スパークスの存在を今まで知らずに本作を鑑賞。まんまとファンになった。
何と言っても二人のキャラクターと独特のスタイル
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.8

世界観がやはり素晴らしい。
魔法の描写や魔法生物、バトル等は観ていてワクワクするし、キャラクター達のやり取りはシリーズを重ねているだけあって生き生きとして楽しい。個人的に箱のトラップは面白かった。怪物
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モービウス(2022年製作の映画)

3.8

戦闘シーンが格好良く、観終えたあとにはあの残像のようなエフェクトを纏いながら動きたくなる。未だに持ってる中二心がくすぐられたので、恐らくは傑作だったのだろう。
ストーリー展開については、あまり目新しい
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

4.2

良いポップコーンムービーだった。
派手なアクションとバイオレンス、下品な笑いとライアン・レイノルズの不憫さを楽しむ映画だった。
ストーリーだけでみると結構悲惨な(主にライアン・レイノルズが)ストーリー
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シャドウ・イン・クラウド(2020年製作の映画)

-

これは愛すべきバカ映画。
演出から展開から、突っ込みどころが多くて見応えがある。
あらすじの時点からそんなに要素盛り込んで大丈夫か……? と心配していたが、やはり大丈夫ではなかった。
戦闘機との銃撃戦
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.9

まさに因果応報。ノワール•ムービーというジャンルは得てして後味の悪い終わり方をするものであるが、本作も例に漏れず。
内容に関しては、古典ミステリーなんかでは割と既視感のある内容ではあるのだが、それでも
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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

総集編と最終回の完全版ということで、内容に関しては本編そのまま。
不安を駆り立てるような演出が上手かった作品で、本編は最終回の後良い意味でモヤッと感が後を引く作品だった。本作はその回答編といった作りだ
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

やっぱりスポーツものは熱くて良い。
ウィル・スミスがいかにもなスポ根親父に見せかけて、実はテニスよりも娘の成長を第一に優先しているのがひしひしと感じられて良い。そんな中に自身の境遇や人種へのコンプレッ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.7

とても文学的な作品で、映画を観るというよりは文章を読んでいるといった方が適切かもしれない。
ストーリーやキャラクター等、どんどんと実態を得ていくような作り方が面白かった。
いずれも役割を決められた記号
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

暖かな視線に見守られながら成長していくバディ少年の姿が微笑ましい。背景は悲惨ながら、温かな気持ちで最後まで観ることができた。

時勢的に、宗教間で対立する町の人々の姿をより身近に感じてしまい、そんな中
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

バットマンが復讐者からダークナイトへと至る物語。
ブルースの若かりし頃ということで、心身、さらには装備も未熟。だからこそブルースの中にある影が際立っている。ヒーローとしても、全身タイツの異常者としても
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さがす(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

もう一度観たいとは思わないが、また観たい。何とも救いのない話で気分が沈み、どんよりとした気持ちで劇場をあとにしたのだが、こうして思い返してみるとまた細部まで見直したくなる。

山内は勿論、カエデの同級
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

映画というべきか何というべきか……。とにかく凄い体験だった。こんなにも映画館であることが悔やまれる作品も珍しく、作品内の観客同様拍手や歓声、手拍子が自然と胸の内から湧き上がってくる。
決して一人では生
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

エジプトの神秘と名探偵の組み合わせの何と良いものか。
前作オリエント急行は、豪華な列車旅とそこで起こるミステリーの見事な映像化に、何度も色々な媒体でみてきた作品ながら楽しく鑑賞することが出来、所々の改
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.9

オムニバス形式で進行していく本作、それぞれの話に記者による個性が溢れており、ジャンルの違いは勿論、こだわりやユーモア、視点等と記事の後ろの人物が見えてくるような作りが面白く、本当に一冊の雑誌を捲ってい>>続きを読む

グッバイ、ドン・グリーズ!(2022年製作の映画)

3.9

『宇宙よりも遠い場所』に続き、恥ずかしくも眩しい青春を堪能できた。
個人的にいしづかあつこさんの描くキャラクターはキラキラしすぎていて、初めはみていて恥ずかしくなってしまうのだが、話が進むに連れてキャ
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ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート(2022年製作の映画)

4.5

観るというよりは体験するといった表現が相応しいだろうか。画面の中への没入感は、これぞIMAXの醍醐味といえるだろう迫力のある音と視界いっぱいに広がるライブ風景で素晴らしかった。
初めて買ったCDがビー
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シラノ(2021年製作の映画)

3.8

とても綺麗な作品で、場面毎の白色の使い方が印象的だった。特に貴族の白粉、街並みの壁、戦場の雪、最後の修道女たちのベールが、同じ白でもそれぞれが全く異なる意味と印象を持っており、対比が面白かった。
シラ
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