しゅんろっくさんの映画レビュー・感想・評価

しゅんろっく

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セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

4.0

アマプラで鑑賞。初見。深澤真紀さんが勧めていたので観てみた。台湾で大ヒット作であったとのこと。想像以上に面白かった。史実に基づく歴史ものだが、激しいアクションや特撮、神秘主義的な演出が加わり、エンター>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.1

アマプラで鑑賞。初見。ウェス・アンダーソンの映画はそれなりに見たが、もうこれで最後になるかも。こういう白人的な思わせぶり感は、この歳になるともう必要を感じないし、面倒臭い。彼の作品だと「ダージリン急行>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

アマプラで鑑賞。初見。黒沢清作品を見るのは「キュア」以来、二十年振りくらい。前半の昭和の少女漫画的な展開は退屈と言えなくはないが、おそらく物語の伏線になるであろう様々なシーンやアイテムが登場して、徐々>>続きを読む

戦火の馬(2011年製作の映画)

4.1

アマプラで鑑賞。初見。「レディープレイヤーワン」が相当良かったので、こちらも続けて鑑賞。何の前知識もなく見たが、馬が主役の映画とは知らなかった。動物が主役の映画というと「ベイブ」や「EO」を思い出すが>>続きを読む

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

4.0

アマプラで鑑賞。初見。キュアロン作品は「ローマ」しか見てないが、「ローマ」はかなり好きだった。キュアロン自身の幼少期がベースになっているとのことだったが、犬のうんこ・体操・クーデター・マチズモ等、様々>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

アマプラで鑑賞。初見。スピルバーグ作品の中でもかなりの高レベルで突っ込みどころ満載だが、その分(?)良い意味でクレイジーな作品で大変楽しんだ。評判が悪かったので避けてたけど、早く観ればよかった。
IT
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.8

アマプラで鑑賞。初見。旧作にもそれほど思い入れもなく、スピルバーグ作品ということで鑑賞。ストーリーは予定調和的で面白いものではないが、撮影やセットが素晴らしい。これを「フェイブルマンズ」と並行して作っ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

渋谷ホワイトシネクイントにて鑑賞。公開から数ヶ月経っているが、サービスデイということもあってか八割方は埋まってた。九割は女性。
傑作だと思う。大作だが、おそらく製作の核にあるエマ・ストーンの強い個人的
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.0

アマプラで鑑賞。ケリー・ライカートの映画は初鑑賞。映画らしい映画でかなり満足。90年代半ばに製作された作品だが、テーマもスタイルも古くなってない。
若くはない男女の逃避行だが、結果的に近場でうろうろす
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

木場109シネマにてIMAXで鑑賞。以下の理由で、あまりぴんとこなかった。
1. ノーラン作品にしては、主題が単純過ぎではないか。戦勝国の白人監督が作った大作で、これだけ核兵器使用を真っ向から批判した
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妖怪の孫(2023年製作の映画)

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アマプラのレンタルで鑑賞。ひどい話しではあるが、無力感に支配されてはいけない。

逃げた女(2019年製作の映画)

4.1

アマプラで鑑賞。ホン・サンス作品、アマプラで観れるのはありがたい。また、作品増えてくれないかな。
今回もキム・ミニさんの美しさが際立っていた。「アンニュイ」という言葉(あまり使いたくないけど)が、おじ
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.0

アマプラで鑑賞。高校生の時に近所のレンタルビデオ屋で観てから、数十年振りの鑑賞。喉に小骨が刺さったような後味の悪さとゆうか、放り出されるような感じは、流石の押井作品で、改めて最高です。この違和感は時代>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

アマプラで鑑賞。これは映画館の大きいスクリーンと良い音響で見ないと、見たことにはならないだろうし、印象も随分違うだろうが、かなり面白く見た。「並行世界」という設定や、「自由意志と決定論」的なテーマにつ>>続きを読む

狼たちの午後(1975年製作の映画)

4.0

アマプラのレンタルで鑑賞。ずいぶん前にテレビで見た気がするが(それこそ野沢那智さんの吹替で)、ほぼ覚えていなかったので初見に近い。アル・パチーノの名演で知られる名作だが、やはり存在感や演技は圧巻。これ>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

菊川STRANGERにて鑑賞。初見。古い映画とは言っても2001年なので、それほど違和感を感じず、最後まで夢中になって見てしまった。女性やマイノリティを中心にして描かれているところなど、今の方がわかり>>続きを読む

秋刀魚の味 デジタル修復版(1962年製作の映画)

4.1

BSで録画したものを鑑賞。多分20回くらいは見ているが、数年振りに鑑賞。笑ってしまうぐらい、やはり小津スタイルの完成形だし、映画表現の一つの頂点にあるような作品。スティーリー・ダンの「ガウチョ」という>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

TOHO日比谷で鑑賞。「ケイコ 目を澄ませて」に引き続き、押しつけがましくない優しさに溢れた映画で非常に感動した。病を抱える主人公2人が、星を通じて、茫漠とではあるが少しずつ覚醒し、癒されていく過程は>>続きを読む

デッドゾーン(1983年製作の映画)

3.8

アマプラのレンタルで鑑賞。初見。これまで観たクローネンバーグ作品の中ではかなり普通の映画。とはいえ、政治や宗教的な倫理観がからんでくるサスペンスドラマで面白い。そして、何といっても主人公を演じるクリス>>続きを読む

イーストウィックの魔女たち(1987年製作の映画)

3.8

アマプラレンタルで鑑賞。初見。3人の社会的に経済的に自立した女性の心の隙間に悪魔が付け入ってくるというストーリーだと思うが(一回寝落ちしました笑)、テーマが非常に現代的で面白かった。ジョージ・ミラーは>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.2

toho日本橋で鑑賞。色々と考えさせられる作品ではあるが、面白かったかというと、かなり否。しかし、大ファンとはいえないものの、これまで一通り宮崎作品を見てきたものとして言えば、あの歳でここまで実験的で>>続きを読む

愛のコリーダ(1976年製作の映画)

3.8

ネトフリで鑑賞。2000年位にリバイバル上映でスクリーンで観てから、2回目。さすがに家で見るには気を遣う作品だが(笑)、正月休みの早朝にノートPCで鑑賞。
ここ数年でDOMMUNEでの戦メリ特集や故崔
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アミスタッド(1997年製作の映画)

3.7

アマプラのレンタルで鑑賞。初見。とにかく見せるし、面白いし、パート・パートはもの凄い出来なのだが(もちろんお金はかかっている)、映画全体としてはまとまりがない、スピルバーグならではの作品。アミスタッド>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

ユーロスペースにて大晦日に鑑賞。引退宣言後の監督復帰第一作目なので、多少新しい要素が加わっているかと期待して足を運んだが、見事に安定のカウリスマキワールドが展開され、拍子抜けしたと同時に大いに楽しんで>>続きを読む

東京物語 4Kデジタル修復版(1953年製作の映画)

5.0

アマプラで鑑賞。4K修復版かどうか定かではないが、タイトルバックの部分のないバージョンで、映像も音もきれいだった。
台詞の一部が頭に入っているくらい(特に杉村さんのパート)何度も観ている作品で、久しぶ
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ハンニバル(2001年製作の映画)

4.1

ネトフリで鑑賞。初見。「羊たちの沈黙」には特に思い入れはないが、リドスコ作品として、一応チェックしておきたかった。
ストーリーも映像もとっ散らかった感は拭えないが、全体としては非常に重厚感のある映画で
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.4

ネトフリで鑑賞。PTA要素てんこ盛り(むしろそれだけ)の映画で楽しめたが、同時に自分はPTAの映画が好きではないことが気付かされる作品でもあった。教養もセンスも存命の映画監督の中ではトップクラスであろ>>続きを読む

最後の誘惑(1988年製作の映画)

3.8

アマプラのレンタルで鑑賞。公開時に観たが、それ以来だと思う。観た当時はスコセッシの問題作で、ウィリアム・デフォーを始めとする豪華な俳優陣とピーター・ガブリエルの音楽に、期待に胸を膨らませて劇場に足を運>>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.2

アマプラで鑑賞。「枯葉」を劇場で観る前に、カウリスマキ作品を復習しようと考え観た。ライターの木津さんがやっている「生活と映画」というポッドキャストのカウリスマキ回を聞いて、先ずは労働者三部作かなという>>続きを読む

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