Spicaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.7

長年疎遠だった父親が亡くなったと連絡を受けた売れないマジシャン。母親も自分を産んですぐ出て行った。ひたすら孤独だった彼が突然40年前にタイムスリップをして若き日の自分の両親に会うことになるというお話。>>続きを読む

EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.7

原作も大好きで、何度も観たグウィネス版エマで完璧に自分の中のエマが出来上がっていたので、こちらはなかなか手を出せずにいましたがやっと鑑賞。

なんとも憎めない愛らしさがあったグウィネス版エマとは全く異
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マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

ホテルに現れる殺人事件の容疑者を捕まえるために再び警察が潜入捜査。
人を信じるホテル側。
人を疑う警察側。
それぞれの思惑が相入れないながらも意外な相乗効果を生んだりと、安定した面白さでした。
事件内
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カーライル ニューヨークが恋したホテル(2018年製作の映画)

3.5

ニューヨークの高級老舗ホテルのドキュメンタリー。
ゲストには有名な方々ばかりで他では聞けないエピソードがぎっしり。普段は秘密厳守なだけに、ここぞとばかりにスタッフ達が嬉しげにというか自慢げにというか話
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

4.1

絶望的なまでに一人の女性に恋焦がれ、疑うことなく信じ続けた男の物語。

原作既読、レッドフォード版映画もはるか昔に鑑賞済みですが、ここまで別物な感じに仕上がるとは!
音楽もカメラワークも素晴らしく、ノ
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君への誓い(2012年製作の映画)

4.0

愛し合っている幸せいっぱいの夫婦。
ある日妻が事故に遭い夫と出会ってからの記憶がなくなってしまう。
なんと実話がベースとか。エンドロールでご本人達の現状も説明されているので必見です。

夫と出会う前と
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

イタリアの避暑地で家族と過ごす17歳の少年。ある日、アメリカから24歳の青年が父の助手としてやってくる。やがて二人は激しく惹かれ合うが…。

映像も音楽も美しく、二人の青年の心の動きも丁寧に描かれてい
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かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル(2021年製作の映画)

3.4

恋は告白した方が負け。プライドが邪魔して素直になれない両思いの二人が繰り広げる恋の駆け引き(による周り大迷惑な大騒動)。展開もオチもわかっていても、くだらないなぁと思いつつも楽しめた。前作より少しパワ>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

4.0

続編に向けてかなり久々の再鑑賞。
初めて観たときはお子ちゃまだったので、ひたすらにトムの格好良さとサントラの素晴らしさに嵌まりまくっていた記憶。ベルリンのTake my breath awayは名曲よ
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キセキ あの日のソビト(2017年製作の映画)

3.7

GReeeeNの誕生を描いた映画。アマプラ配信終了間近に駆け込み。
顔出ししない理由は小耳には挟んだことはあったけど細かいことは知らなかったので興味深く観た。音楽に夢を追い求めた兄の存在、医者である父
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満月の夜(1984年製作の映画)

3.8

クールぶって大人の女性を気取るも、舌の根も乾かぬうちに、コロコロ変わる女心。
主人公の女性をはじめ登場人物の誰にも好感も共感持てず終始イライラしながら、正直認めたくないけれどそんな時あるよね…と自分自
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.0

海外翻訳本好きな方はもちろん、そうでない方も楽しめるベストセラー作家の新作の出版、翻訳をめぐるミステリー。
大ヒットシリーズの完結篇の翻訳のために集められた各国の翻訳家たち。内容流出を防ぐために彼らは
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銀の匙 Silver Spoon(2013年製作の映画)

3.5

農業高校が舞台の青春劇。
実家が農家だから、馬が好きだから、それぞれの理由で希望を持って集まる生徒たち。その中に何の目的も夢もないままただ逃げてきただけの一人の男子生徒。

彼らの交流と成長が丁寧に描
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望み(2020年製作の映画)

3.9

殺人事件が起こり連絡の取れない息子が事件に関係しているかもしれないと知る家族。
加害者であれば生きていて、加害者じゃなければ死んでいるかもしれない。
そんな過酷な状況下で両親の息子を信じる気持ちは二つ
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

4.0

物語の外にいる作者サリンジャーもこんな苦悩を抱えて生きていたなんて。

昔も今も戦争は起こっていて多くの人を苦しめているのにいまだに無くならない。もし戦争がなかったらもっと多くのサリンジャー作品を読む
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

監督ジム・ジャームッシュ。主演アダム・ドライバー。

パターソンは街のバスの運転手。妻と愛犬と暮らしている。いつもノートを持ち歩き、そこには彼が日々紡いできた詩が詰まっている。そんな彼のある一週間の出
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世界の終わりという名の雑貨店(2001年製作の映画)

3.4

はるか昔にガラガラの劇場にて。
久々に観たくなったけれど配信されてない模様。
西島秀俊と高橋マリ子。
嶽本野ばらと言えばヴィヴィアンウェストウッドということで、キャストと映像の織りなすその独特の世界観
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.6

原作既読。
SFだけどSFっぽくなくて、物語もシンプルだけどそこが良い。日本での映像化に不安があったけど想像よりしっかりした仕上がりで楽しめた。キャスティングも良かった。

劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班(2021年製作の映画)

3.4

ドラマは韓国オリジナル版、日本版、両方視聴済み。
映画版はドラマの続きからの更なる展開を期待していただけに、若干今までの焼き回し的な感じが否めなくて少し残念。

ドラマの時からそうなのだけど、オリジナ
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.0

老人として生まれ歳をとるごとに若返っていくベンジャミンの人生。
ストーリー展開も面白く、登場する人物たちも味わい深くて目が離せない。若返りながら成長し、愛する人と出会う。
若返っていく彼と年老いていく
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心が叫びたがってるんだ。(2017年製作の映画)

3.8

おまえの「せい」じゃなくて、おまえの「おかげ」
言葉一つ変わるだけで世界の見え方もぐるっと変わる。

幼い頃、親の不倫現場を目撃し、そうとは知らずに言葉にしてしまったことから両親が離婚。それ以降言葉を
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.7

女性の気をひくためにひょんなことから足が不自由で車椅子だと嘘をつくことになった男性が、車椅子生活をしている女性に本気で恋をしてしまうが、事実を伝えられず嘘に嘘を重ねて…というフランスのラブコメ。

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キャロル(2015年製作の映画)

4.2

出会いからラストシーンまで。
視線だけでビシビシ伝わってくる。
言葉にしなきゃわからないよっていつもなら思うけど、言葉なんていらないって思った。二人の演技に圧倒され続けた。いつまでも観ていたかった。
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ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.7

3度目の鑑賞。
年末年始になるとたまに思い出して観たくなる。
観るときによって感情移入する登場人物が変わったり、違った感じ方をしたりするからオムニバス系は結構何度か観たくなる。
寒い冬の年末、センチメ
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美しき結婚(1981年製作の映画)

3.6

自分中心に世界が回っているんだなって人を見事に描き出している。自信過剰なのに打たれ弱くて、弱いからこそ強がって、何でも人のせいにして攻撃する。こうはなりたくないと思いつつもふと身につまされる時もあった>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.0

フランスの郊外の自然の中で暮らすレネットと都会から来たミラベル。二人が出会い、夜と朝の間の1分間の完全な静寂、青の時間を共有してから二人の間に絆が生まれ、価値観も環境も異なる二人の物語が動き出す。>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.8

久々の再鑑賞。

ひと夏のバカンス。美しい風景。
それぞれが自分の思うままに行動し好き放題持論を口にする。本気の愛を求めてる人もいれば愛を騙る輩もいて、愛とは何か知りたい人もいれば一途な愛が仇となる男
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

4.1

ロメールの3話のオムニバス。各話30分の長さで短すぎず長すぎず丁度良い。
パリの景色を愛でつつ、とてもお洒落で少し…いやかなり面倒な男女の言葉の駆け引きをひたすら楽しめて最高。

キングスマン(2015年製作の映画)

4.0

「マナーが作るんだ人間を」

「ヘミングウェイは言ったー他人より優れた者でなく、過去の自身より優れた者が気高いーと」

クラシックとテクノロジー、気高さと暴力、皮肉とユーモア、全てがぶっ飛んだ配合で混
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