Nanamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず、晴れの日のシーンがない。舞台がカナダということもあり、ずっと寒そうでどんよりした天候の中で物語が進むのが本作の内容の重さ、登場人物の異常さを引き立てているように感じた。
ドラン演じるトムはゲイの
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

4.7

早くも冒頭のシーンで、きっとニュートはハリーポッターと同じく、いやそれ以上に全世界の人々に愛されるキャラクターになるだろうなと確信した。とにかくエディ・レッドメインの演技が素晴らしい!心優しく不器用な>>続きを読む

アクロス・ザ・ユニバース(2007年製作の映画)

3.9

映像が素晴らしい。特にサイケのシーンは釘付けになった。ビートルズの曲が物語の軸になっているけれど、あえて劇中にビートルズが登場しないところも良かった。激動の時代を生きる若者たちの青春ストーリーという感>>続きを読む

マッド・ドライヴ(2015年製作の映画)

3.3

正統派イケメン俳優のイメージが強いニコラス・ホルトが、金と地位獲得にしか興味の無い冷酷なレコード会社のスカウトマンを演じ、見事な演技を見せている。
そのホルト演じる主人公のスティーブンがとにかく最低最
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ブラー ニュー・ワールド・タワーズ(2015年製作の映画)

4.8

離れてはくっつき、くっついては離れる。そんな兄弟のようであり長年の恋人のような関係を、ブラーというバンドの活動を通して20数年続けているデーモン、グレアム、アレックス、デイヴの4人。 いろいろあったけ>>続きを読む

ベルベット・ゴールドマイン(1998年製作の映画)

4.3

70年代初頭のグラムロックの流行が、儚く美しい一時の夢として描かれている。
主人公の新聞記者が、少年時代に心酔していたブライアン・スレイドという魅惑的なスターの人生と現在の消息を追っていくうちに、自ら
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ノミ・ソング(2003年製作の映画)

4.5

異端児クラウス・ノミの知られざる生涯を追った作品。彼の奇抜さやニューウェーブシーンに与えた衝撃はもちろん、人間くさい部分も丁寧に取り上げられていてグッと来るものがあった。
観ているうちに、彼は長くは生
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

簡単に言えば使い捨ての人間のお話。
月に送られ、ロボットを相棒にたった一人で3年間の任務を遂行する主人公が、任務終了間近に起こった事故をきっかけに会社に騙されていることに気付く。
基地の内部に隠された
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

4.3

息子と分かり合えない母親の苦悩が、ティルダ・スウィントンの熱演により伝わってくる。一方で、息子の反抗的な態度の裏には母親への異常なまでの執着と歪んだ愛情が見え隠れしているように思えてならない。
さまざ
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

4.0

若者たちの出会いと別れを、素敵な音楽に乗せて描く青春ミュージカル・ムービーといったところか。
グラスゴーの街並みや景色が絵本のように可愛らしく、イヴの服のセンスとジェームズの着るフレッドペリーがこれま
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.5

この映画の一番の魅力は、主人公世之介のキャラクターにあると思う。超が付くほどのお人好しで、どこか抜けていて、出会う人すべてを笑顔にしてしまう、とても眩しい存在である。
全体を通して平凡でストーリーにあ
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

5.0

エレベーターの中でThe Smithsを聴き、
カラオケでPixiesを歌うトムのことをどうしたって嫌いになれない。

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

5.0

パトリックが最高にいいやつ。こんな友達を持ちたかった。
Heroesを流しながらトンネルを抜ける、カモンアイリーンでダンスをする、好みの曲を集めたカセットテープを送るなど、憧れの青春が詰まっているけれ
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.5

グザヴィエ・ドランの作品は、同性愛や肉親に対するコンプレックスなど、デリケートなテーマが多いように感じる。本作にしてもそうである。ADHDの息子を持つ母親目線で、深い愛情だけでは乗り越えられない数々の>>続きを読む

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