さーさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

さーさん

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春の女神(1934年製作の映画)

3.0

ギリシア神話にある、豊穣の女神デメテルと、その娘ペルセポネ。そしてペルセポネに恋した冥界王ハデスの話をかなり大胆なアレンジした、アメリカ風味になっている作品でした。

デメテルとペルセポネが一人の春の
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ハーメルンの笛吹(1933年製作の映画)

2.6

一人の男にネズミと共に、もっとも大切な存在を奪い去られてしまうというお話。

子供達を連れ去った、あの笛を吹き派手な服装の男の本当の正体、真の目的は何だったのか。。

蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)

4.0

初めて観た時から、特別に“超面白い”作品とは思いません。

ただ時代や演出、音楽やキャラクター性それらを加味した時に評価せざるを得ないと思ってしまいます。
それだけの説得力と凄まじいまでの制作者ディズ
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みにくいあひるの子(1939年製作の映画)

4.0

その子は、生まれた瞬間から家族の災となり、兄妹には忌み嫌われ、親からも見放され、他の鳥達にすら嘲笑われ、唯一すがった感情のない人形にすら拒絶されてしまいます。

そして水面に映った、初めて見る己の間違
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かしこいメンドリ(1934年製作の映画)

2.6

非常にトンチとメッセージ性の高い作品でした。全ては子供達の為のメンドリの行動が織りなす物語。

そしてドナルド・ダックがただや嫌なアヒルです。

あらためて1930年代のアニメという事に驚かされます。

ミッキーの騎士道(1933年製作の映画)

2.8

ミッキーの“騎士道”と言うより、ミッキーの“男気”を感じました。

無理矢理に決められた結婚のため囚われ嘆く愛する人の為に歌い、知恵で助け出し、その人のため死刑通達にも抗わず、さらには無茶な要求を受け
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男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

明確に“死”が描かれています。

世間知らずで、ずっと闘病生活を送り、娘時代以降楽しい事もなく、今まで誰にも愛された事がない寂しい生涯だったという綾さん。

物語の最後で雅子さんが語る
「たとえ一ヶ月
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男はつらいよ 寅次郎紙風船(1981年製作の映画)

4.4

寅さんの小学校の同窓会から始まり、家出娘、旧友の死、訳ありマドンナ、展開とテンポが非常に良い作品です。

出番は少ないですが、小沢昭一さん、地井武男さん、岸本加世子さんなど、兎にも角にも登場キャラクタ
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男はつらいよ 葛飾立志篇(1975年製作の映画)

3.8

“学”についてが大きなテーマの作品だと思いました。

“学問”がなくて男の不実を見抜けず一生の悔いを残したと語られるお雪さん。
“学問”がないから辛い事や悲しい想いをしてきたと語る寅さん。
“学問”を
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男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)

3.6

寅さんの母親再登場というレアな幕開けからの大喧嘩、そこで垣間見えるさくらの寅さんへの想いが胸に来ます。

何より今回驚くのがヒロインが知的障害を持っている事ではないでしょうか。後にも先にもいない相手に
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男はつらいよ 寅次郎恋歌(1971年製作の映画)

4.6

森川信さんが演じるおいちゃん最後の出演としても有名ですが、個人的にはそれ以上に今作は見所が多い作品だと思っています。

渥美清さんと志村喬さんの見事なやり取りの一連、前田吟さんの亡くなった母の想いを親
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生きる(1952年製作の映画)

5.0

“死ぬまでに一日でも良いから生きて死にたい”

とても心に響きました。
はっきりとどこのシーンでとは言えないのですが、気がつけば涙が流れていました。

約70年も前の作品にこんなにも心揺さぶれとは思い
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.6

最高に愛が溢れた素敵な作品でした!!
マンティスとドラックスのやりとりや、行いがいちいち可愛くて終始温かい気持ちで観る事ができました!

何よりガーディアンズがますます好きになれました。

これからク
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.9

三部作として完璧なんじゃないでしょうか!

ロケットを中心としつつ、各主要キャラクターの“良い所”がしっかりと見せ場としてあり、笑い、感動、熱さ色々な感情が揺り動かされました!!

映像演出はさすがジ
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聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)

3.5

想像より楽しく、イメージより原作の設定にそっている印象でした!
細かい事(?)は気にしなければ、ノリやテンションは好きでした。

そしてズイショでX-MEN、特に『X-MENファイナルディシジョン』と
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ライフ(2017年製作の映画)

3.5

宇宙空間での表現力が素晴らしく、きっと宇宙ではこうなんだろうな、という説得力がありました。

それ故に、事件が起きたあとの閉鎖感がかなり息苦しく、逃げ場がない絶望感が伝わって来ました。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.6

前情報なしに観てみましたが、見事に狂ってました。

序盤から何を観ているのか、何を見せつけられているのか、ジャンルの区分もよく分からなく、終始「えっ?!どういこと?!」ってなってました。

時代設定、
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男はつらいよ 寅次郎子守唄(1974年製作の映画)

4.2

博士の怪我騒動に始まり、そしてまさかの赤ちゃんを連れ帰ってしまった寅さん、それに伴うとらやの反応がいちいち見応えがあり、後にも先にもない物語展開が、面白過ぎます。

また、上條恒彦さん演じる“美女に恋
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

4.6

常に“決断”が伴われる作品だと思いました。

その“決断”が人によって様々な感情を生み出し、新たな“決断”を迫ってきます。

そして自分自身のその“決断”が、未来を良いようにも、悪いようにもするのかな
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.8

美しく、切なく、とても優しいファンタジー作品です。

エドワードはどこまでも優しく無垢で常に家族を大切にし、愛する人を思い、助けようとし、歩み寄ろうとしているように見えます。

そして純粋過ぎるがゆえ
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緯度0大作戦(1969年製作の映画)

3.8

円谷英二と本多猪四郎のコンビラストにして円谷特撮のてんこ盛りとも言える大特撮作品でした!

アイデアやデザイン、発想が凄まじく、メッセージや皮肉も効いていたのも素晴らしかったです!

序盤の有名な水上
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宇宙大怪獣ドゴラ(1964年製作の映画)

3.0

怪獣を冠にしていますが、ドラマパートの主軸が強く後半まで結構焦らされます。ただこれが悪いわけではなく「ウルトラQ」感が強い作風に感じ、楽しむことができました。

ドラゴのビジュアルと映像演出が秀逸で、
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大怪獣バラン(1958年製作の映画)

3.8

“ゴジラより凶暴、ラドンより巨大”は伊達じゃない?!そんな造形の大怪獣バランが空陸海と暴れ回ってくれますし、制作陣のゴジラやラドンに負けまいという気概を感じました!

バランのデカ過ぎず小さ過ぎないサ
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海底軍艦(1963年製作の映画)

3.6

怪獣映画と戦争映画を合体させたような作風で、現代社会、旧日本軍、古代文明のそれぞれの様々な背景や心情が描かれているように感じました。

クライマックスの特撮は、これぞ“東宝”な見応えがあります!

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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

音楽とカーアクションの咬み合わせが凄かったです!
まるでミュージカルのようで、流れていくような展開も素晴らしくとても気持ちの良い作品でした。

そして音楽のリズムに合わせて、俳優の行動やアクションが進
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妖星ゴラス(1962年製作の映画)

3.8

それまでの東宝特撮の集大成的にも感じる力強い作品で、劇中の殆どが特撮パートになっており、従来の怪獣の立ち位置に妖星ゴラスがいるイメージです!

『Don't Look Up』のご先祖様のようなとんでも
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宇宙大戦争(1959年製作の映画)

4.0

とにかく画面力の強さが凄い!
円谷英二の圧倒的特撮の迫力は言うまでもなく、単純に画面に映っている人の多さ、人種の多さ、セットの多さ、造り手のかなりの気概と想像力がないと作れないと思います。

今作が後
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地球防衛軍(1957年製作の映画)

3.0

東宝作品初の巨大ロボット“モゲラ”登場、宇宙空間に光線などさまざまな特撮や映像の原点のひとつであり、円谷英二の凄まじい特撮技術が詰め込まれた特撮の教科書のような作品です。

キャストもゴジラシリーズや
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キングコングの逆襲(1967年製作の映画)

3.6

円谷英二のキングコング愛に溢れた作品で、恐竜やウミヘビとの戦いのオマージュはまさにそれだと思います。

とにかく特撮のディテール、見せ方、セットが素晴らしく、それだけで観る価値があります。そしてメカゴ
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.2

SF恋愛作品を初めて観た気がします。

序盤から中盤までは人間とAIの不思議な関係がSF感を感じさせてくれるのですが、後半頃には自然と男女の恋愛模様に見えてきました。それが味わったことの無いリアルな映
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

こういうSFもあるんだなと、とても新鮮な気持ちで観ました。クオリティも高く、先が見えない展開、設定も素晴らしかったです。

そしてタイトル通りかなりメッセージが強い作品でもありました。

味わったこと
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2010年(1984年製作の映画)

3.8

前作に比べ比較的分かりやすく、前作の謎の解明も少ししてくれます。

ただやはり空気感みたいなものは別物のように感じました。

そしてHAL9000、AIに泣かされるとは思いませんでした。。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.4

いち特撮ファンとして、何か凄まじい映像を観た気がしました。

今更と言っていいほど今更鑑賞しましたが、歴史に残る名作は現代でも凄まじいほどの熱量と圧倒的な魅力に溢れていました。

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.5

とても静かで、物悲しく、愛に溢れた余韻に浸れる作品でした。

台詞は一部を除いてほぼなく、間や空間、静寂を使った作風になっており観ているこちらが感情を見つけながら観ていく事になります。

そして最後に
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男はつらいよ 寅次郎夢枕(1972年製作の映画)

4.0

寅さんのお嫁さん探しから始まり、とらやにクセの強い大学教授の居候、幼馴染みのおちよさん登場、クライマックスと、騒動の連続の展開が気持ちよく楽しい作品です。

団らんでの寅さんの恋する男の気持ちの語りが
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作の圧倒的サプライズが分かってる状態でのまさかの続編作品です(前日譚だけど)。

まず、絶対に賛否が分かれるだろうと安易に想像がつく中で作成してくれた制作陣に、エスター役を再び演じてくれたイザベル・
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