地球に落ちて来たタカアキさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

地球に落ちて来たタカアキ

地球に落ちて来たタカアキ

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MUSIC IS THE WEAPON(1982年製作の映画)

3.6

70年代の最重要人物の一人、フェラ・クティの戦いのドキュメンタリー。

英国の傀儡である南アフリカの白人支配を非難したうえで、被支配層の黒人政府が黒人の国民を弾圧するナイジェリアの政情をより強く非難し
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

起承転結がしっかりとしたエンターテイメント作品。純粋に楽しめました。
しかし、ダークファンタジーなギレルモの世界観がしっかり堪能できる作品で、不気味なサーカス団はテッパン。
やっぱりサーカス団に小人&
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嘘をつく男(1968年製作の映画)

3.7

完全にバレバレの嘘をひたすらつきまくる男の話。思いつきの嘘でストーリーが即興で創られていくような映画。脈絡のない迷宮のような感覚は今回も健在。

元ネタがベルトルッチの「暗殺のオペラ」と同じボルヘスの
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ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

4.2

何この映画!? 超おもしれぇ!!

Trans-Europe Express!!

クラフトワークと同じくらいポップでアヴァンギャルド!
前衛小説家らしいヒネクレた構成がたまらんです!!

不滅の女(1963年製作の映画)

4.4

連続した記憶の断片のような映像。虚構と現実が交錯し、蜃気楼のようなイスタンブールの街で、出口のない迷路のように繰り返す女との邂逅。
ボルヘスの小説のような迷宮のような作品。
アラビア音楽も効果的で、異
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ピアニスト(2001年製作の映画)

4.3

高慢と変態!?
振り幅MAXの偏執狂的愛情。
エロだけじゃない。映像も心理描写もとても素晴らしく、展開もすごく面白かったです。

満月の夜(1984年製作の映画)

3.2

大人になった自覚を持てず、若さを否定したくない。気持ちはよくわかる。
でも、いつかは強制的に現実に戻されちゃうんだよね。寂しいよね。満月の夜くらいぶっ通しで遊ばせてよ。

建築デザイナーだけあって部屋
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緑の光線(1986年製作の映画)

4.0

マジで面倒くせぇ女。こういう女苦手だわぁ。そりゃあ、男ができませんよ。
しかし、伏線からのラストの流れがバチッと決まるなかなかいい映画です。

ジュール・ヴェルヌが恋愛小説を書いていたとは知らなかった
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悲しみよこんにちは(1957年製作の映画)

3.6

ご存知サガンの処女作。文庫で200頁くらいの中編小説なので、ちょうどよいサイズ感。
映画ならではのテンポと展開がハッキリしてるのでとても面白かった。映像もモノクロとコート・ダジュールの豊かな色彩の対比
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.6

恥ずかしげもなく、ひたすら「愛」について身勝手な持論をぶつけ合う90分。フランス人の嫌な部分が出ちゃってますね。苦手だわ。
ポーリーヌがかわいい。さすが愛の国フランス。15歳ともなれば、だいぶ進んでる
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ゾンビコップ(1988年製作の映画)

1.7

子供の頃テレビでやってて、タイトルのバカさで学校でも話題に。そして、You Tubeで何十年ぶりかの観賞。

最近のゾンビパロディの氾濫は酷いですね。とても由々しき事態だと思っています。何でもゾンビに
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

4.2

ここから全てが始まった。
ゾンビ映画のルールをしっかり確立した記念碑的作品。
いまでは常識となったゾンビ3原則!!
ロボット3原則を作ったアシモフくらいロメロの功績は偉大です。
今観てもめちゃくちゃ面
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倫敦(ロンドン)から来た男(2007年製作の映画)

3.6

未だ「ニーチェ」のトラウマを引きずっており、疑心暗鬼が晴れぬままの鑑賞。
延々とオジサンを取り続ける。そしてループを続ける音楽と限界ギリギリの長回しで、否応にも緊張感と期待感が膨らむ…
期待の裏切りと
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アギーレ/神の怒り(1972年製作の映画)

3.9

ヘルツォークはフィツカラルド以来2作目の鑑賞。こちらもアマゾンで命懸けの撮影。
密林の恐怖と肉体的限界という極限状態で、欲望と狂気にのまれる征服者達。キンスキーのクソ野郎っぷりが最高です。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.3

何故にガガだったのか?謎です。歌もないし、お色気シーンも少ない。
しかし、アル・パチーノの風格と演技力は流石です。
映画の内容はほぼ想像の範囲内でした。事実を題材にするには、弱すぎる気がする。
シャネ
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.8

実は心優しい、偏屈オヤジ。ジャック・ニコルソンの演技力が、素晴らしい。
そして、ワンちゃんがカワイイ🐾

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.4

モリミー初期の代表作。原作がめちゃくちゃ面白い!
「四畳半神話大系」のアニメ化が大成功していたのでとても期待していたのですが、ちょっとイメージと違ってました。だいぶポップな感じ。
ど深夜アニメくらいが
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真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

3.5

もちろん演奏は素晴らしい。熱気もすごい…しかし、出演アーティスト渋すぎない?
ジム・ホールやアート・ファーマーは良かったけど、全体的に旬の人が少なかった気がします。大人の事情でマイルス&コルトレーンの
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

2.6

つまらな過ぎて、途中早回し。

さえない男の下手くそなナンパでも、映画監督の肩書を持ち出すと、キム・ミニのようなS級女子をモノにできるんだと感心しました。
芸術家の肩書き、憧れるなぁ。

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

4.1

ジャック・ニコルソンがカッコ良すぎる!めっちゃ破天荒で、すごく優しい。
他のアメリカン・ニューシネマと同じように、社会に対する憤りや自由への憧憬がストレートに表現されています。
すごく心に残る良い映画
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オン・ザ・ロード(2012年製作の映画)

3.5

原作読んだのは相当昔ですが、いい感じの再現具合。小説の最後が強烈に印象に残っているのですが、映画っぽい終わり方に変えてきたのかな。悪くない!
…しかし、今頃公開してどうする?!映画化したのも知らなかっ
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ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド(2021年製作の映画)

4.1

とにかくザ・スミスの曲がたくさん聴けて嬉しい!
スミス・フリークの自己満足映画と思いきや、青春映画としてもなかなかの出来!反目するメタルDJとの本音のやり取りがぐっとくる。
モリッシーのメッセージや字
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フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

3.8

予想外にとてもハートフルな作品。
NYのど真ん中で、騎士になって聖杯を取りに行くっていう設定がいいね!
ギリアムのレトロでクレイジーな世界観もしっかり堪能できました。

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.3

静謐と神秘の森、あらゆるものに宿る過去の記憶。そしてぶっ飛んだ展開!
大好きなアピチャッポンワールドが炸裂しています。それだけで大満足!

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.8

王道のロマンティック・コメディ。
最高!
設定もストーリーも時代背景も超好み!
とてもウキウキして、甘酸っぱい気持ちになれる素敵な映画です。

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.9

想いやりに溢れた素敵なストーリー。
歌がとても素晴らしかった!
純粋にいい映画でした。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

60sレトロのライトなホラー。
ロンドンのど真ん中版「シャイニング」
主役の女子がやたらとカワイイ!何回か髪型とメイクが変わるのですが、全部いい!!
2時間ずっと観てられる!

第七の封印(1956年製作の映画)

4.3

超面白かった!
グダグダの十字軍帰り…からのペスト大流行!という設定で神への疑念と死への恐怖がテーマ。
死神(自分の死)とチェスで駆け引きするなんて、メチャクチャしびれるぜ!!
羅生門的な黒澤リスペク
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野いちご(1957年製作の映画)

4.2

タルコ激推しの作品。
純粋に面白かった。
晩年の総括的な一日の出来事。
暗示的な夢や過去の回想が現在と交錯し、栄光の人生が孤独や後悔に満ちたものだと気づく。
この時代にして、このクオリティ。多くの映画
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ユリシーズの瞳(1995年製作の映画)

4.6

マナキス兄弟の失われたフィルムを探し、戦争の歴史に翻弄されるバルカン半島を旅する。
過去と現在が交錯し、やがて重なる2つの人生。運命に導かれ愛を探す長い旅は、戦火のサライェボへ。運命的な女性を全て同じ
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旅芸人の記録(1975年製作の映画)

4.0

戦争と占領に翻弄され、自由を求める旅芸人達の記録。
時間軸が前後するため、ある程度歴史の知識があったらもっと楽しめたかも。
長い!睡魔と戦いながら、3日に分けて鑑賞。
万全のコンディションでもう一度観
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霧の中の風景(1988年製作の映画)

3.6

子供が辛い想いをする映画は観ててキツいんですよ。
音楽も終始悲しい。

永遠と一日(1998年製作の映画)

3.7

最後の日と覚悟して過ごす一日。
過去と現実が交差して展開していくのですが、過去はイメージに着色された美しい記憶となり眼の前に現れ、死の孤独を癒してくれます。
とても暖かく美しい映画でした。
人間の最後
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.3

美に取り憑かれた女達の狂気。音と光の効果が素晴らしい。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.6

ダニエル・クレイグの007シリーズは一貫して面白かった。
とりあえず、お疲れさまでした。
南の島でゆっくり休んでください。