茶ちゃ丸さんの映画レビュー・感想・評価

茶ちゃ丸

茶ちゃ丸

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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
ウェス・アンダーソン

《撮影監督》
ロバート・D・イェーマン



【メモ】

冒頭の語り口やテネバウム邸のたたずまい

オーソン・ウェルズ監督の『偉大なるアンバーソン家の人々』の影響
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かいじゅうたちのいるところ(2009年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
スパイク・ジョーンズ

《撮影監督》
ランス・アコード


・手持ちカメラでの撮影部分
激しめなトラッキングショットだったので、画面酔いしそうになった。
ただ、キャラクターとの距離感は近く感
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
レミ・シャイエ


・サンクトペテルブルクの空気、温度が伝わってくるような色彩。
夕方のオレンジの光もどこか冷たさを感じるようだった。

・後半はずっと北極に居るがトーンの変化があるため、退
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カラミティ(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
レミ・シャイエ

《色彩監督》
パトリス・スオウ


・1カット1カット全てが絵画として成立してしまうと感じる程に画面が美しい。

・微妙な時間の移り変わりも色彩を変えて表現してあり、夕方で
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
ウェス・アンダーソン

《撮影監督》
ロバート・D・イエーマン


『グランド・ブダペスト・ホテル』の監督と撮影監督

水平垂直な美しい構図、カメラワークの平行移動など観ていて気持ちが良い
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
サム・メンデス

《撮影監督》
ロジャー・ディーキンス



【ダンスシーン】

フランク(緑のリミテッドカラー)
エイプリル(赤のリミテッドカラー)
補色の対比、エイプリルの気持ちが離れて
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ヴィレッジ(2004年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
M・ナイト・シャマラン

《撮影監督》
ロジャー・ディーキンス



【アイヴィーの姉が父親にルシアスの話をするカット】

ルシアスの名前を出した瞬間に風が強くなったのは偶然なのか、意図的な
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
コーエン兄弟

《撮影監督》
ロジャー・ディーキンス


【フォーマット(アスペクト比)】

・冒頭の古代ローマシーンは何の映画が始まったのかと思うが、徐々にカメラが引いていきスクリーン内の
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ダンボ(2019年製作の映画)

4.5

《監督》
ティム・バートン

《撮影監督》
ベン・デイヴィス


ダンボが可愛いひたすらに可愛い

ダンボ視点の時にティルトシフトレンズ(?)に変わる。不安定さや緊張を伝えるのに最適。

ジェシー・ジェームズの暗殺(2007年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
アンドリュー・ドミニク

《撮影監督》
ロジャー・ディーキンス



【ジェシー・ジェームズ】

・実在した人物 (1847-1882)

・1866年2月13日
ジェシー・ジェイムズがアメ
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バーバー(2001年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
コーエン兄弟

《撮影監督》
ロジャー・ディーキンス


バーバー → 床屋


【舞台】
1949年、カリフォルニア州


【フィルム・ノワールを思わせるモノクロ映画】

・モノクロだがリ
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
ベルナルド・ベルトリッチ

《撮影監督》
ヴィットリオ・ストローラ


【舞台】
1938年、第二次世界大戦前夜のイタリア

【構図】
冒頭から構図の良さで引き込まれる

【色】
・シーン、
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
コーエン兄弟

《撮影監督》
ブリュノ・デルボネル

【舞台】
1961年、NYのグリニッジ・ヴィレッジ

【ユリシーズ】
猫かわいい

バートン・フィンク(1991年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
ジョエル・コーエン

《撮影監督》
ロジャー・ディーキンス


【不気味さ】
暑さで壁紙の糊が溶け出すカット、ラストあたりでチャーリーの耳からうみが出るカット、この2つはイメージが重なり余計
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

4.0

《監督》
ベルナルド・ベルトリッチ

《撮影監督》
ヴィットリオ・ストローラ

【舞台】
1960年代の北イタリアの田舎町

【全編通して構図が良い】
・フレームインフレームのショットが多く見られる
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シリアスマン(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
コーエン兄弟

《撮影監督》
ロジャー・ディーキンス


ユダヤ教に関する知識があれば、もっと深くストーリーを読み取れた。
よくわからない単語がたまに出てくる。


【マリファナを吸った時】
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リトル・ブッダ(1993年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
ベルナルド・ベルトリッチ

《撮影監督》
ヴィットリオ・ストローラ


【地域による空気感】
シアトル、ブータン、地域によって画面から感じる空気感が違う


【仏陀】
目覚めた人、悟りを開い
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
コーエン兄弟

《撮影監督》
ロジャー・ディーキンス

主人公はモスだと思っていたらベルだった

【シガーとウェルズの会話シーン】
緊張感を破って電話が鳴る。シガーの目線も電話に向いたため観
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
コーエン兄弟

《撮影監督》
ロジャー・ディーキンス

【コグバーン初登場シーン】
ライティングと人物達の目線によりコグバーンに目が行くようになっている。

【ラビーフ初登場のカット】
・三
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
スティーブン・スピルバーグ

《撮影監督》
ヤヌス・カミンスキー


【冒頭の家族でランチ】
のんびりした会話だが、背景の海が荒れているため、何か起こりそうと不安にさせる。

【使用人がマル
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チップス先生さようなら(1939年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

・『美しき青きドナウ』

・鞭を使用するカットはシルエット

・20代から80代のチップス先生をロバート・ドーナット(当時34歳)が好演しアカデミー主演男優賞を受賞。
全く違和感なくこれだけの年齢幅を
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第三の男(1949年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【舞台】
第二次世界大戦直後
オーストリアの首都ウィーン

【フィルム・ノワール】
1940年代〜1950年代後半、ハリウッドで盛んに作られた犯罪映画のジャンル
特徴⇩
・タイトなフレーミング
・余白
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【恐怖演出】
・水やゼリーの振動でじわじわと恐怖感を煽る

・恐竜をあおり、人間を俯瞰のアングルで撮影

・鏡を使って怯えている対象を映す

・恐竜視点で人間を追いかける、カメラを切り替え人間越しで恐
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.8

《監督》
スティーブン・スピルバーグ

《撮影監督》
ヤヌス・カミンスキー

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.3

2時間ほぼタクシーの中なのに観ていて飽きない不思議

1カット30秒以上あるものが多い

長いものだと1分程の長回しカットもあるが、司教(?)の様子が気になってずっと観ていられる

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【冒頭で多用されるエスタブリッシングショット】

朝・昼・夕・夜、そして"雨"のパリの街並みを最初に観る事で、これからこの街で起きるであろうストーリーにワクワクさせられた。



【ワインの試飲会シー
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【パーチャーから「彼女を殺せ」と迫られた時のジョン】

・ジョンの背後の景色が素早く回転

・高いストレス、極度の葛藤を見せるのに適したカメラワーク

(↑背景のスピードを上げる3つの方法)
・被写体
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

下品さや倫理観など観ていてストレスになる映像も多かったけど、観終わった後はそこを描く事も重要だったのかもしれないと感じた。

娘ムーニーの友達であるジャンシーの誕生日にディズニー・ワールドの近くまで行
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.0

《監督》
ウェス・アンダーソン

《撮影監督》
ロバート・D・イェーマン


水平垂直な構図に加えカメラワークの平行移動も気持ち良かった。
脱獄シーンや山頂での移動シーンはテンポも良く見ていて楽しい。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.0

15年ぶりに鑑賞。やっぱり難解。

現代ではタブレットやビデオ通話が当たり前だが、60年代にそれをやってのけたスタンリー・キューブリックに驚愕

・モノリス、HAL以外でも長方形のシルエットを意識させ
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市民ケーン(1941年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
オーソン・ウェルズ

《撮影監督》
グレッグ・トーランド


・全編をとおして光と影のコントラストを意識した絵作りが多く見られる
(図書館のシーンが特に好き)

・トンプソン記者
物語を進め
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

後半、ディテールを隠すかのように、とにかく画面が暗くて観ていて疲れた。

カーツ大佐絡みのシーン
画面から把握できる情報量は1/4ほどの印象。
カーツ大佐を暗闇に隠すというのは、マーロン・ブランドが太
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

《監督》
ベルナルド・ベルトリッチ

《撮影監督》
ヴィットリオ・ストローラ


色が明確に使い分けられていたので、時間軸がわかりやすかった。

過去は暖色、現在は寒色
色の対比は冒頭がMAX。ストー
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

・カメラワークや劇伴も相まってハラハラするシーンが多かった。

・ダニーが三輪車で爆走するカット
ステディカムによる撮影ですごく滑らか。
ただの三輪車なのに音がすごい。

・ダニーが双子を見るシーン
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