umisodachiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

4.2




車の後部座席に乗る老人と少女。どうやらヒッチハイクをしているらしいふたりは、やがて何もない道の真ん中で降ろされる。なぜか棺を運んでいる彼らの目的はなんなのか?ほぼ会話なく続いていく彼らの旅の
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ニューヨーク・オールド・アパートメント(2020年製作の映画)

4.2




母親と共にペルーからやってきたティトとポールは、不法滞在者としてニューヨークの片隅で生活していた。ウェイトレスとして働く母親は白人の彼氏となんとか上手くやろうとしていて、彼らは居心地が悪い日
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.8



全米図書賞にノミネートされたルマール・アラムの同名小説を映画化。Netflixオリジナル作品。

アマンダとクレイの夫婦は、息子と娘を連れてレンタルした郊外の別荘で週末を過ごすことにする。早速
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

5.0



ヨルゴス・ランティモス監督による最新作。

天才科学者であるゴッドによって、大人の身体と赤ちゃんの脳を与えられたベラは急速に成長していた。ゴッドによってベラの成長記録を任されていたマックスは彼
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

4.8



ジェシー・アイゼンバーグ初監督作品。

女性用シェルターを運営するエヴリンは、夫と一人息子のジギーと暮らしている。ジギーは動画配信で自作の歌を披露するのに夢中で、ふたりは毎日衝突ばかり。かみ合
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.8



和山やまによる同名漫画の映画化。原作既読。

中学で強豪合唱部の部長を務める聡実はコンクールで全国大会進出を逃してしまう。そんな彼に突如としてヤクザの男が「歌を教えてほしい」と声をかけてきた。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.1




昭和31年。銀行員で戦場帰りの水木は、とある製薬会社の当主の訃報を受けて彼らの村へと足を運ぶ。便宜を図ってもらうために馳せ参じたわけだが、後継者と目論んでいた娘婿は後継者には指名されず当てが
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.8



脱北者に密着したドキュメンタリー。

脱北者に協力し続けていたソウルの牧師の元には、北朝鮮国境付近にいるブローカーや、家族を脱北させたいと願う脱北者から日々色々な連絡やお願いがくる。監視の目が
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.6



アキ・カウリスマキ最新作。

ヘルシンキ。スーパーで働くアンサと、工事現場で働く酒飲みのホラッパがカラオケバーで出会う。お互いに仕事をクビになるなど生活はままならないが、初の映画デートに出かけ
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.3



実際に起きたアンデス山脈での飛行機遭難事故を映画化。事件は1993年の映画『生きてこそ』で描かれたのと同じものだが、本作は現実と同様スペイン語の映画となっている。

ラグビー選手団を乗せたチャ
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茶飲友達(2022年製作の映画)

4.3



実際に合った高齢者売春クラブを題材にした作品。

新聞に「ちゃのみ友達募集」という広告を出し、所属する高齢女性に売春をさせる組織を運営しているマナ。癒しや発散を求める男性と、自立したいという思
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.6



人気コミック(アニメ)の映画版。

アーニャの調理実習を成功させるため、週末の小旅行に出かけたフォージャー家。しかし、列車の中でアーニャが対立する二国の運命を動かしかねないアイテムに間違えて接
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

4.5




ツチヤタカユキの同名小説を映画化。

母親と2人で暮らすツチヤは、テレビの『ケータイ大喜利』にネタを送り続けていた。5秒に一度ボケることを自分に課し、狂ったようにネタ帳を埋め尽くしていた努
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市子(2023年製作の映画)

4.4



自信主宰の劇団チーズtheaterの旗揚げ公演として上演した舞台「川辺市子のために」を、戸田彬弘監督自らが映画化。

夏のある日。長谷川は3年間交際してきた市子にプロポーズをした。しかし、涙を
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ティル(2022年製作の映画)

4.1



1950年代アメリカで起きたエメット・ティル殺害事件を題材にした作品。

シカゴで裕福な暮らしをしていた未亡人の黒人女性メイミーは、ひとり息子のエメットと暮らしている。14歳になったエメットは
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.8



黒柳徹子によるベストセラーのアニメ映画化。

落ち着きがないことから公立小学校を追い出されたトットちゃんは、トモエ学園という少し変わった小学校に受け入れてもらう。音楽家の父、優しい母と裕福に暮
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リアリティ(2023年製作の映画)

3.7




米国国家機密をリークして逮捕されたリアリティ・ウィナー。FBIによる尋問の様子を録音データを基に完全再現した異色作。

スーパーから帰宅したところに訪ねてくる温厚そうな男性2名。世間話から
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.1



リドリー・スコットがナポレオンの半生を描く。

戦で出世していく若い頃から、島流しとなるまでをダイジェスト的に描いた作品。とはいえ、ストーリーの主軸となるのはジョゼフィーヌとの共依存ともいえる
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.2



加藤拓也監督作品。劇場で見逃したので配信で鑑賞。

専業主婦の綿子は不倫相手とグランピングに行くが、その帰りに不倫相手は事故に遭い帰らぬ人に。そのことに戸惑いつつ、醒め切った関係をなんとか修復
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.6


ヴィム・ヴェンダース監督が日本を舞台に綴った最新作。

渋谷区の公共トイレの清掃員として働く平山は、スカイツリー近くのアパートで慎ましく暮らしてる。早朝に目覚め、身支度をして大切に育てている植木
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.7



100周年を迎えるディズニーの新作長編アニメーション映画。

どんな夢も叶えてくれるロサス王国には世界中から人が集まってくる。王は偉大な魔法使い(イケメン)で、年に1度選ばれた国民の願いを叶え
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.6



『パディントン』シリーズのポール・キング監督が描く『チャーリーとチョコレート工場』の前日譚。

魔法のチョコレート職人ウォンカは、チョコレートの町にやってきた。亡き母との約束を果たすため、自分
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.7



ギャスパー・ノエ監督最新作。

心臓に持病を抱える夫と、認知症の症状が出ている妻。ひとり息子は薬物の問題と小さな息子を抱えていて、離れて暮らしている。妻の症状は日に日に悪化し、夫にもコントロール
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(2023年製作の映画)

4.6



北野武監督による時代劇。『本能寺の変』を独自の感性で描く。

あまり期待せずに臨んだのだが、とても面白かった。ギャグが多すぎるという感想もいくつか見かけたが、私は気にならず。それよりも、ちゃん
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.9



大ヒット映画の第二弾。

ストーリーは……書かなくてもいいよね?要は、和歌山の白浜の砂を埼玉に運んでビーチにしたいなーと思って行ってみたら、そこでは大阪が邪悪な計画を進めていて!?っていうスト
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.4



デビッド・フィンチャー最新作。

パリで暗殺の依頼を遂行していた完璧主義者の殺し屋。いざターゲットを撃とうとしたそのとき、運命の歯車が狂ってしまう。そこから巻き起こる顛末を主人公のナレーション
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正欲(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます



朝井リョウ原作。

小学生の息子が登校拒否になった検事の寺井、ある秘密を抱えて孤独に生きている夏月、その中学校の同級生である佳道、男性恐怖症の八重子と彼女の興味を強く惹く同級生・大也。生きづら
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

5.0

『月』と同時期に公開されている石井裕也監督の新作。

花子は新進気鋭の映画監督。常にカメラを携帯して生活してきた。短編作品がとあるプロデューサの目に留まり、ようやく商業作品のオファーを受けて自分の家
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.2




まずは吹替版で鑑賞。大筋のストーリーは割愛。

完全にミュージカル映画になっていた。加えられた新曲の数が想像よりも多く、とにかく歌う歌う。新曲はどれもかなり技巧的なので、普通にミュージカル
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3




終戦直前、特攻に出た敷島は、期待故障を理由にとある島に着陸する。しかし、その晩なぞの巨大生物「ゴジラ」が現れ小隊は全滅。終戦後に戻った家は空襲のためにボロボロになっていた。そこへ、赤子を連れ
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

4.1



A24作品。

美術学校で教えている彫刻家のリジーは、来る個展に向けて追い込みの日々を送っている。ただでさえ満足に作品が仕上がっていないのに、隣に暮らす自由な芸術家のジョーや(借りている部屋の
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5



マーティン・スコセッシ監督最新作。原作は「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」。

1920年代アメリカ。故郷を追われたオーセージ族はオハイオ州に暮らしていた。が、あるとき
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ナショナル・シアター・ライブ「善き人」(2023年製作の映画)

5.0



2008年に映画化もされたC・P・テイラーによる舞台作品。演出はドミニク・クック。

1930年代ドイツ。安楽死に関する論文を書いたことでナチス政権に気に入られた大学教授(文学部)のジョンは、
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.3



7年前にヒットしたドラマシリーズの映画化作品。

夫婦仲も家業の酒屋もうまくいかない坂間正和は、空回りして鬱々とした日々を過ごしていた。いまだに女性経験ゼロの小学校教師・山路一豊はさらにこじら
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.1



豊田徹也による同名コミックを今泉力哉監督が映画化。

親から継いだ銭湯を営んでいるかなえば、しばらくの休業の後に仕事を再開した。休業の理由は夫の突然の失踪だった。そこへ、「住み込みで働きたい」
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.7





コロニア・ディグニダをモチーフにしたアニメーション映画。短編『骨』と同時上映。

コミューンから逃げ出した少女が逃げ込む空き家。そこで2匹の子ブタと共に生活する少女だったが、自分を探す
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