よしじまさんの映画レビュー・感想・評価

よしじま

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とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

3.5

オイリーさん(伊勢谷友介)が、DJ KOOのビデオテープを叩き割るところに100点をつけたいくらいに爆笑。

ブラザートムの親父像が、僕は好きだったなぁ。

クセ強友達もツボります。

君の名は。(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ほしのこえを観て以来、新海誠監督の作品にはずーっと期待してきましたが、どうも個人的にはあの短編の素晴らしさをこえられません。

とはいえ、監督の作品は毎度チェックしています。
君の名は。の素晴らしい点
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EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず最初に、このエウレカセヴン一連の作品を通して観て、SFの作法に則った素晴らしい作品だと思いました。
テレビ版を見たときから、エウレカの骨組みにはSFの金字塔であるソラリスがこの物語に見え隠れしまし
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交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アネモネが歳を取ってもドミニクを愛していてよかった。

ボーイミーツガールは人生の中のわずかな時間です。

この映画のいいところは、少年少女が17歳のまま歳をとったことにあると、観るたびに思います。
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ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

好き嫌いはあるだろうけど、僕は好きな方。
一作目が酷評されてはいるものの、新しいストーリーを説明するには必要だったといえば、うん、必要ではあったでしょう。

アニメ版の出来が凄まじくよかっただけに、映
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

映画版逆襲のシャアでアムロの恋人を撃破してしまったため、かなり嫌われ者になったハサウェイ ノアですが、僕はあまりあの展開を"それはないよ"と思ったりはしていません。
たとえ天才的だとはいえ、年端も行か
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とうとう完全版が来たか!というような気持ちです。

SF好きにとっては思い入れがあまりにも先行して、良くも悪くも評価が正しくできていないのかもしれませんが、過去作の映画やテレビドラマと比べても、圧倒的
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グランド・マスター(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ウォンカーウァイというだけで点数が甘々になってしまいそうですが、加えてトニーレオンのコンビとなると、もう、胸を締め付けるような切なさが後を引くこと間違いなしです。

イップマンを題材にしたものは、ドニ
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とてもシンプルなSFですが、人と人が繋がり生きることがストレートに伝わるストーリーです。

人によっては退屈に思えるかもしれませんが、そういう時間を無視したような緩やかなストーリーの展開がsfの美しさ
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

よりによって、一番難しいものを映画化してしまったなぁという印象でした。

文字通り、1人の男の一生涯に近いストーリーでプレイヤーの度肝を抜いた大名作のドラゴンクエスト5をなかなか2時間弱で語りきるのは
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イコライザー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1作目、2作目をどちらも見た上でのレビューです。

どういった経緯で今こうなってるのかをあんまり明かされないまま話が進んでいく1作目のドキドキ感と、主人公の過去に少しずつ踏み込んでいく2作目、どちらも
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ディストピア パンドラの少女(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビ映画で言えばそうですが、SFスリラーという趣きかなぁと個人的には思います。
M.R.ケアリーの原作で、彼自ら脚本を務めたようです。
Xメンのストーリーメイカーでもあることを考えると、人種というか
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

公開から僅か数日で様々な考察がネット上で見られるので、ここでは多く語らず。

人間ドラマはいたってシンプルです。
ただ時間というものの捉え方が複雑で、それが話をややこしくしています。
クリストファーノ
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APPLESEED アップルシード(2004年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

エクスマキナと合わせて鑑賞してからのスコアをつけています。

士郎さんの作品はほんとに好きなんです。
で、アップルシード、エクスマキナ、その作品の映画化へのスタッフの情熱も十分に伝わります。
フルCG
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

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いいSF作品には必ず皮肉とナンセンスが含まれているというのが僕の考えなんですが、この映画最大の皮肉はアンドロイド(A I)が女性だということのような気がします。

これが男性だったらおそらくこういう話
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インセプション(2010年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

何度も観たくなる作品のひとつ。

はじめは他人事なのに、いつの間にか観ている自分と主人公が同化していることに気付き、ときに他人事に、またいつの間にかすごくプライベートに、を行ったり来たりするノーランの
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

言わずと知れたビートルズが、言っても誰も知らない世界になってしまったら。

白人ではなく、おそらくインド系イギリス人のヒメーシュ パテルが主役っていうのもまた面白いですね。

もしビートルズが存在しな
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まずは少なくとも2度観ることをお勧めします。

中身を知らずに観る1度目。
それはバットマンが空想上の人物であると言う帰結。
ゴッサムが完全に救いようのない街であり続ける現実。
心の病んだアーサーフレ
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ツリーオブライフにも通じるような、父と子、子と父の、2人にしかわからない感情のやりとりは、たしかにわかる人にしかわからないプライベートな内容だと思います。

SFをベースにして描かれていますが、映像美
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トータル・リコール(2012年製作の映画)

4.0

SFものは仕組みがどうとかというのは実はそんなに大事な要素でないですね。

原作も、そしてシュワちゃんが主演だった前作も、そしてリメイクの今作も、最高にSFしています。

貧富の差や人種に対する皮肉を
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虐殺器官(2015年製作の映画)

4.5

SFの大傑作と言ってもいいと思います。

小説のアニメ化ですが、ストーリーの核となるところに全くのブレがなく、しかし小説と映画にはそれぞれの凄みがあるという、希有な例です。

心理学、言語学の見地から
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

いろいろ言われていますが、僕はこのストーリーはとても好きです。

この作品が忠実に原作を再現しているかどうかとかそういう小さなことではなく、何より"SFのマナー"にしっかりと則っていることがとても素晴
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

エックスメンをはじめ、アメコミは幼い頃からずっと好きです。
大人になってから気づいたことだけど、アメコミのスーパーヒーローたちはそれぞれがみな“たった一人で自分自身と戦い続けている"という点に惹かれた
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人生はたった一度だけ。
遡る美しい時間に目頭が熱くなりました。

ヨハンヨハンソンの美しく静かな音楽とともに、じわりと燃え続けるスティーブンとジェーン情熱を感じることができます。

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ブレードランナーを観るたびにいつも思うことは、"なぜ労働用のアンドロイドに感情を持たせてしまったのか"ということかなぁ。

感情には疲労感や倦怠感も含まれるから、必ず作業効率が落ちはず。

そういう非
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ハーレクインとデッドショットの物語。

たしかにそのほかの部隊メンバーにはあまり光が当たらないが、それでも各個人の小さなストーリーで充分にその人たちの人となりが想像できます。

とりわけ炎を操るディア
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メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.0

あぁ、惜しい!という感じ。

それぞれの思いが話に出てきたあたりで一気に終わってしまいます。

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

お互いの理解に時間や容姿はきっと関係ない。
真っ直ぐにあたたかい想いが入ってきます。

メッセージ(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

始まりと終わりが同じ場所にあるような、円形の文字。
目的地に最短でたどり着く光のように、変えられない運命。

知るということは残酷だけど、知ったうえでどう生きるかを考える。

素晴らしいSF作品。
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

4.0

アニメ版がとてもいいのでギャップを感じる人もいると思うけど、素晴らしい内容の解釈だと思います。

温かみのあるクールさ。