yさんの映画レビュー・感想・評価

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白いリボン(2009年製作の映画)

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陰湿な牧師の家庭
そこに神の国はない

愛やほどこしの精神を無くした
ただ厳しさだけを追求した信仰

家族に、子どもたちに負荷がかかるのも無理はない

ノートルダムの傴僂男(1939年製作の映画)

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若干マンネリするところもあるがラストシーンはさすが元祖ハリウッド。迫力ある。
大体本筋通り。ただ気になるのが、エスメラルダやジプシー役がみんな白人。人種差別を感じざるを得ない。そういう時代だから仕方な
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戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

4.0

お兄様の男気によって暗雲に光が差し込むお話。
名家の一族だが父親の死で居た堪れなくなる母と末の節子。
心苦しくも慎ましく生きる二人。女性が生きる術も自由もない時代に、たらい回しにされ厄介者にされる姿は
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

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映画の構成自体はありがち。


AIに対する潜在的な危機感が人間の本能をくすぐってこういう映画が売れるだろう。

ありえないのに、ありえそうな、
仮想現実の感覚でサクッと観れちゃう。

実際、スマホと
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

-

爽快猟奇的殺人。
友達肉屋と娘彼氏がナチュラルレイシストなのも笑う。
まともな奴ひとりもいねぇ。

映画自体は楽しく鑑賞出来たものの
じわじわ押し寄せる暗雲。
普段口にしている肉が何なのか怖くなる、
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

子どもは親の所有物ではない。


人間はもっとのびやかに、
感性を研ぎ澄ませて生きるもの。

一体誰のせいなのか
そればかりを問う世の中で、
この映画が訴えかけるのは

人は抑制され雁字搦めにされては
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0

『ハリスおばさんパリへ行く』のような、異国の辺鄙な場所にたどり着いたとある西洋人の女性から物語ははじまる。

全てが空回りしたバグダッドカフェ。
カフェなのにコーヒーすらない。

それぞれが悩みを抱え
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だれのものでもないチェレ(1976年製作の映画)

4.0

裸で奴隷家畜同然の扱いを受ける少女。
絵一つとっても、美しい。
けれども、その少女の波乱な人生は決して絵とは裏腹に美しいものではなかった。
救いのない、悲しい道。
ヴィアドロローサを歩むひとりの少女と
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オーメン2/ダミアン(1978年製作の映画)

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1のときより若干陳腐に。
ツッコミどころが多いかな。

バビロンの遺跡にあんなアングロサクソン系統の壁画あるわけないだろという。

幼少期のダミアンとの性格もリンクしない。
ああこういう特徴あったなと
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オーメン(1976年製作の映画)

4.0

リメイク版を観て本家が観たくなり再視聴。

1976年の、プロダクションコードに縛られないハリウッド最高。

この時代ならではの物々しい雰囲気が好き。エクソシストとセットで極めるとより良。

決してこ
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

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色んな意味で逆境を乗り越えるというか。
アンダーグラウンドで生きる野生感。
希望とかそういうものが見出せない時に響く。

友人との死別、新たな妻子との出会い、フィンランドの冷たい空気を切りながら今日も
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.9

意味不明な設定でありながら妙に腑に落ちる作品。

たぶん意味だとかそういうものを求めてはいけない、感覚的に観る必要がある気がする。

孤独の深部に流れる深い川のせせらぎに耳を傾けると良いのかも。

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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

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アンニュイ

身に沁みる寒さと人生の切なさが共鳴する

身勝手なところがいかにも人間らしくていい

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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日常の鬱屈した倦怠感に追い討ちをかける出来事ばかり。
お金もないし、冷静ながらも自暴自棄になる瞬間がリアル。

ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師(2021年製作の映画)

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レイプが日常と言われるコンゴ共和国。
お隣ルワンダもまた、
ベルギー宗主国によるフツとツチの分断によって1994年のジェノサイドが起こった。
(ルワンダは元はドイツ→フランスと領地を争っており、公用語
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

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栄枯盛衰

既視感ありのマフィア映画あるある展開


だいたい身内から不幸になる

マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

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古今東西普遍的に起こりうる禁断の恋。

色々切なかった。

後半はもはやマチルダの奇行が鼻につくようになってしまう。

身分を取るか、愛を取るか。

一家射殺の悲劇ばかりが有名のニコライ2世の実像を堪
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飼育(1961年製作の映画)

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ねっとりドロドロ文学の真骨頂。

舞台はザ・日本の村社会。
陰湿陰険隠蔽の三拍子。

捕虜をスケープゴートに成り立った村社会、暴力の力技で裏切り者を捩じ伏せる。

あー、日本って感じ。
この既視感は日
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蛇のひと(2010年製作の映画)

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私が存在することで苦しむ人がいるなら、
私に問題がありますよねっていう言葉。

響めき心にじわじわ侵蝕してゆく感触がなんとも気持ち悪い。
たぶん、真理なのだと思う。

今西の暗い心の闇に落ちていたもの
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雪夫人絵図(1950年製作の映画)

1.0

うーん。

上流階級のメンヘラ夫人と放蕩旦那のしょうもない俗事。
学も知恵もない旦那をくじ引いたせいとしか言いようがない。
華族出身で雪のように知的で上品な女性ならもっと良い人がいただろうに。
男運な
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祇園囃子(1953年製作の映画)

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花見小路の祇園。
住んでいた頃を思い出して懐かしい。
本家本元の京都の芸者世界は厳しい。
映画の冒頭に出てくる「人権」なんてものはない。
襲われそうになっても、理不尽な目に遭っても「名誉」「金」「権力
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.9

諦めの悪い親子二代の仕立て屋。
ついに立ち退きといったところで
露店販売に動き出すも、時代錯誤すぎてなかなか売れない。
そこでウエディングをお願いする人と出会って転機が訪れる。
近所の奥さんと危うい関
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おふくろ(1955年製作の映画)

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左幸子いいなぁ

子離れできない母親と死を悟りながらも隠し通して生きた兄
お母さんお母さんと叫びながら、最後に何を思ったのだろう。
少女の峰子が不器用ながらも空気を読んで2人を繕う間にいた。

息子が
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