狐のろうそくさんの映画レビュー・感想・評価

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

アカデミー賞で話題になったので観に行った。シンゴジラ以来ゴジラ映画の進化に興味もある。
VFXというのを初めて耳にしたくらいなのでどうやって制作するのかさっぱりわからないが、なるほどリアルな映像。建物
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まごころ(1939年製作の映画)

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一編の名作が時勢のために台無しになってしまった典型のようだ。本来ラストシーンは悦ちゃんの信子が足を引きずりながら人形を返しに行く後ろ姿で終わらなければならない。成瀬もそのつもりで撮っているように見える>>続きを読む

簪(かんざし)(1941年製作の映画)

3.5

他の作品もそうだが、簪、蛇の目傘、一本橋、樹木、温泉、子供、老人、按摩、経文など呪的、神話的なアイコンはこの作品では特に目立つ。
簪が足に刺さると言うのは何か神話的な寓意を思わせる。その傷が癒えたとき
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誘惑(1948年製作の映画)

4.0

脚本新藤兼人、監督吉村公三郎の大げさなメロドラマ演出も良いし、木下忠司のアラブ風の音楽も良いし、原節子のあざといまでの媚態も良い。いきなり女子医学生原節子の学帽とキスリングザック姿にやられてしまった。>>続きを読む

お茶漬の味(1952年製作の映画)

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「淑女は何を忘れたか」と比較しながら観ると面白い。妻が栗島すみ子、夫が斎藤達雄、節ちゃんが桑野通子、岡田が佐野周二、妻の友達が吉川満子と飯田蝶子というメンバーで完全なコメディタッチ。最後はコーヒーとい>>続きを読む

FLOWERS フラワーズ(2010年製作の映画)

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CMとタイアップした当時の一線女優たちの共演。蒼井優に始まる3世代の娘たち孫たちの物語はただひたすら美しいという以外、深く掘り下げられることはない。ただ女優の個性に応じたキャストは意外に良い。長門裕之>>続きを読む

花は偽らず(1941年製作の映画)

4.5

大庭秀雄監督の哀感溢れる恋愛映画。相関関係は違うが、「暖流」とほぼ同じ配役が面白い。(この映画では槇芙佐子の立ち位置がものすごく微妙で良い)
それにしても「按摩と女」「暖流」「朱と緑」など高峰三枝子は
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好人物の夫婦(1956年製作の映画)

4.0

こうして映像になったものを観ると志賀直哉の小説が人工物そのものだということがわかる。一種のファンタジーとも思えてしまう。"不倫"という抽象的な観念を頭の中で操作するようなお話なのだ。現実はお隣の有島一>>続きを読む

恋の秋(1998年製作の映画)

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ロメール作品おなじみのマリーリヴィエールとベアトリスロマンがすっかり成熟した女性の姿で熟成した演技を見せてくれる。恋のお節介と勘違いが引き起こす感情の行き違いを主体とした芳醇なワインのような一作。恋の>>続きを読む

イントロダクション(2020年製作の映画)

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全部で3つのパートに分かれているが、各パートの時間の飛躍が大きいのでちょっと分かりづらいかもしれない。がこの説明を排除した叙述がホン・サンスの持ち味で好きである。そして過去の映画あるいはこの後の映画と>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

2.0

タイトルの意味を勘違いしていたな。
MINAMATA。要するにユージンスミスの写真集のタイトルだったのだ。
だからその成り立ちを劇化したということなのではなかろうか。
水俣病そのものを描いたわけではな
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素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

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これほど期待はずれもない。
きのこの世界だけをじっくりと見せてくれるのかと思いきや、主人公はきのこで企業した何か訳の分からない人物だ。まるで健康食品会社かカルトのプロモーションを見ているよう。アメリカ
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